親和クリニックの医師陣が出演
藤川アナ
『藤川貴央のクリニックレポート』。
こんばんは、ラジオ大阪アナウンサーの藤川貴央です。20歳の頃から薄毛を気にしていた私は、一念発起しまして自毛植毛の親和クリニック大阪院で、自分の後頭部の毛を毛根ごと採取して、薄い部分に植えるという夢のような手術を受けてまいりました。これで薄毛の悩みともさよならです。
この番組では、皆さんにも同じ悩みを少しでも解決していただこうと、毎月1週目と3週目は親和クリニックの先生方に薄毛に関するお話を伺います。それでは15分間、今週もよろしくお付き合いください。
藤川アナ
私が親和クリニック大阪で自毛植毛手術を受けてから、9カ月半が経過いたしました。安藤先生、今の私の頭の状態はいかがでしょうか。
安藤
もう9カ月経ちましたので、移植した髪の毛のボリュームが実感として湧いてくる、ほぼ完成の時期だと思います。
藤川アナ
スタイリングするときも、こんなに頭頂部はフワッとしていたかなと、今まで手に当たらなかった毛が当たるなという実感があります。嬉しいですね。
この植えていただいた毛については、これから伸びていって抜けても生えるというサイクルを繰り返すわけですが、元々あった私の毛は、さらにAGAが進行していくと、もしかしたら抜けていくかもしれないということですよね。
安藤
そうですね。
藤川アナ
すると自分の元々あった毛を大事にしていかなければならないということですね。
安藤
そういうことです。
藤川アナ
植毛手術をしたけれども、ちゃんと自分の毛を残すようにケアを続けていくということですよね。よく分かりました。
藤川アナ
今回は「髪の毛の質」について、いつもと少し違うアプローチでお話を伺います。先生、よろしくお願いします。
今は、ちょうどお盆真っただ中ですが、お坊さんやスキンヘッドの方は、ずっと髪の毛を剃っていますよね。剃り続けることによる影響は何かありますか。
安藤
髪の毛を剃っても毛穴や毛根は存在しますので、髪の毛が生えてこなくなることは、ほとんどありません。
藤川アナ
頭皮への影響も特にありませんか。
安藤
やはり、頭皮へのスキンケアは非常に大事かと思います。当然、ケアの仕方によっては皮膚が荒れてくることがありますので、そちらのスキンケアは十分にやっておくべきだと思いますが、髪の毛自体はハンディキャップがなければ元通りに戻ってきます。
藤川アナ
普段は坊主にしていなかった人が急に丸坊主にして夏の日差しの中に出ていくと、一発で日焼けをしてえらいことになったという話を聞いたことがあるのですが、急にやる場合はもちろん気を付けなければならないですよね。
そして毛を剃ると濃くなると聞いたことがあるのですが、そういうことはあるのですか。
安藤
最終的なボリューム感としては、ほとんど元の状態に戻るだけです。生え始めの段階は太い毛として見えますが、その後、髪の毛が長く伸びると先が細くなります。
短いときには毛が太く感じますので、太くなっている印象を受けるかもしれませんが、基本的に生えてくる毛は同じです。
藤川アナ
そういうことなんですね。剃った直後に短い毛が生えている段階では、太い断面が目立っているわけですよね。伸びてくると先は細くなっていくと。
安藤
そういうことですね。
藤川アナ
よく分かりました。すると腕の毛を剃ったら濃くなると思っている中学生・高校生もいると思うのですが、そんなことはないのですね。
安藤
毛の根っこのほうは太いですから、それで太く密度があるように思われるのかもしれないけれども、最終的には同じですね。
藤川アナ
だって、それで本当に濃くなるのだったら、私は何回でも頭を剃りますもんね。
安藤
そういうことですね。
藤川アナ
髪の毛、体毛には、太い人と細い人がいますが、これはどうしてですか。
安藤
髪の毛の構造の違いだと思います。毛皮質(コルテックス)というものがあるのですが、髪の毛の心髄にあるタンパク質、脂質、あるいは水分量による膨らみでもって、ある程度の太さは決まってきます。日本人は結構、太いほうです。
藤川アナ
遺伝的要素や人種など?
安藤
人種でも、差があります。
藤川アナ
細く猫っ毛の方は、AGAになりやすいと聞いたことがあるのですけれども、これは本当ですか。
安藤
そんなことはないですね。
藤川アナ
髪質とAGAは特に関係がないのですね。
安藤
はい。結局、細い猫っ毛はボリューム感が乏しく見えるだけなので、AGA、薄毛になるかどうかは、また別の問題です。
藤川アナ
全く違う話なのですね。確かに猫っ毛の方は薄いように見えてしまうところがありますよね。
生まれながらに天然パーマの方もいらっしゃって、どうして初めからクルクルしているのだろうかと疑問だったのですが、これはなぜですか。
安藤
天然パーマは先天性の要因で、ほとんどが遺伝でしょう。あとは病的な状態など、後天的に癖毛、縮れ毛として出てくることもあります。
藤川アナ
なぜクルクルしているのでしょう?
安藤
説明が難しいのですが、髪の毛の構造上、構成する細胞の分布に偏りがあると、そのようになってきます。
藤川アナ
細胞の偏りなんですね。
安藤
均一に生えてくれば直毛になりますが、自毛植毛でも髪の毛の分布が多少違って、最初の段階は不安定な状態なので、どうしても癖毛になる傾向があります。
藤川アナ
確かに私も手術をする前に、「生えてきた毛が癖毛になったり、クルクルした毛が生えてくることがありますけれど心配ないですよ」という説明を受けたのですが、そういうことなのですね。人間の体は不思議ですよね。
天然パーマの方がAGAになりやすい、なりにくいなど、そういうこともありませんか。
安藤
それは、ないですね。髪の毛の形の違いというだけなので、栄養面でもどちらがどうだということは全くあり得ません。癖毛と薄毛の直接的な関係はないと思います。
藤川アナ
一方で、昔は太くてコシのある髪の毛だったけれど、年齢とともに毛が細くなっていくのは、どうしてですか。
安藤
AGAはホルモンの影響で進行するのですが、確かに今まで直毛であったものが、だんだん変化していく場合、いわゆる後天性の癖毛に関しては注意しなければいけない点もあります。何か薄毛になる原因があるのか、見極めていったほうがいいでしょう。
藤川アナ
髪質が変わってきたというのは、お医者さんに相談する一つのきっかけですか。
安藤
何かが原因になっていることがありますので相談したほうが良いでしょう。
藤川アナ
それは注意しておくほうがいいですね。
人種によっても髪質が違うと思います。色も違うし、黒人の方ならクルクルしているイメージですが、これは一体どうしてなのでしょう?
安藤
世界は西高東低といって、どちらかというとヨーロッパ、あるいは北アメリカ、中部アメリカ辺りの方は薄毛が多く、アジア系は髪が太めで薄毛も少ないといわれています。日本は世界で十何位ですが、アジアの中では多くトップです。一番多いのは、チェコ、ドイツ、フランスなど、その辺りです。
藤川アナ
北欧の国ですね。
安藤
なぜ、そのような差があるのかは非常に難しいのですが、一般的に見ると先進国ほど薄毛傾向があります。それはなぜかというと、高齢化社会であることや不規則な食生活、ストレスなど、そういった要因が働いてくるのではないかと思われます。
藤川アナ
先進国の人ほど薄毛が多い?
安藤
そのようにいわれています。
藤川アナ
そうなんですね。確かにストレス社会ですもんね。そういう社会でも、髪の毛を健康に保っていくにはどうしたらいいかが大事になってくるかと思うのですが、いかがでしょう?
安藤
これまでもお話ししましたが、基本的には生活習慣の乱れがないように、ということに尽きると思います。
藤川アナ
早寝早起き、しっかり食べる。きちんとした生活をするということは、今のコロナ予防にもつながることですよね。
安藤
健康状態を維持するのが一番大事でしょう。
藤川アナ
免疫を高めることが髪の毛の健康にもつながっていくということですね。
分かりました。先生、どうもありがとうございました。今日は親和クリニックの安藤善郎先生に、「髪の毛の質」についてお話を伺いました。
親和クリニックの公式サイトでは、この番組『クリニックレポート』の過去の放送を文字起こししたものが掲載されています。トップページの中ほどに「『藤川貴央のクリニックレポート』書き起こしアーカイブ」というバナーがあります。そちらをクリックしてください。
すると自毛植毛の基礎知識から、食生活、睡眠、育毛剤など、今まで薄毛に関するいろいろなテーマを取り上げてまいりました。
今回は髪質についてでしたけれども、これを読んでいただくと毛髪博士、薄毛治療博士と名乗っていただいてもいいのかなというぐらいの情報が掲載されています。
ぜひ親和クリニックのホームページにアクセスしていただいて、書き起こしアーカイブをご覧ください。
そしてお悩みの方は、ホームページからカウンセリング予約をすることができます。一度、専門のお医者さんに相談してみてください。