薄毛治療の親和クリニック
ドクタースペシャルインタビュー

医師監修
薄毛対策を徹底比較
自毛植毛の特徴と
医師が推奨する理由

腕を組んでいる親和クリニック音田総院長の写真

この記事では、植毛の専門家である親和クリニック図師先生へのインタビューをもとに、上記6つのポイントについて解説していきます。薄毛治療・薄毛対策で自毛植毛を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
なお、これらのポイントをまとめたインタビュー動画をご用意しておりますので、そちらも併せてご確認ください。

1
代表的な薄毛治療・薄毛対策について

長期的なコストの比較

自毛植毛 お薬
(内服・外用薬)
カツラ 増毛 発毛サロン
詳細
  • 移植により薄毛解消が可能
  • 移植毛は半永久的に生え変わる
  • 薄毛進行抑制が可能(内服)
  • ミノキシジルのみ頭頂部に
    対して効果あり(外用)
  • すでになくなった毛髪の再生
    は難しい(内服・外用)
    ※1
  • 毛量があるように見せること
    はできる
    ※2
  • 一本の毛髪に4〜6本の人工毛
    を結びつけている
    ※3
  • 医学的根拠に乏しい
  • 効果を実感出来ない場合が
    多い
    ※4
1年 110万円
(1000株の場合)
22万円 初期費用+メンテナンス費用
92万円
初期費用+メンテナンス費用
23万円
170万円
10年 220万円 初期費用+メンテナンス費用
920万円
初期費用+メンテナンス費用
230万円
1700万円
20年 440万円 初期費用+メンテナンス費用
1840万円
初期費用+メンテナンス費用
460万円
3400万円
※1 根本的な解決◎ ※2 使用中止すると効果× ※3 根本的な解決× ※4 根本的な解決× ※5 継続的利用で手間×
推奨度 治療法 備考
A 強く
勧める
フィナステリドの
内服
女性型脱毛症はD
デュタステリドの
内服
女性型脱毛症はD
ミノキシジルの外用  
B 勧める 自毛植毛術 女性型脱毛症はC1
LEDおよび低出力レーザー照射  
アデノシンの外用 女性型脱毛症はC1
C1 行ってもよい カルプロニウム塩化物の外用  
フラバノンの外用  
サイトプリンおよびペンタデカンの外用  
ケトコナゾールの
外用
 
かつらの着用  
C2 行わない方がよい ビマトプロストおよびラタノプロストの外用  
成長因子導入および細胞移植療法  
D 行うべきではない ミノキシジルの内服  
人工毛植毛術  

日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

参照:https://shinwa-clinic.jp/pickup/rumor/

こちらの表は、代表的な薄毛治療・薄毛対策を比較したものです。まずは、それぞれの内容について詳しくご説明いたします。

薄毛治療の中で最も一般的なのが、内服薬や外用薬などのお薬です。基本的に内服薬には薄毛の進行を抑える働きがあり、外用薬には発毛をサポートする働き(※)があります。これらの薬は、皮膚科などの病院や薄毛治療専門クリニックで処方してもらえるため、身近な薄毛治療と言えるでしょう。
しかし、薬を飲み続けなければ再び薄毛が進行してしまうため、一度治療を始めると治療を中断するタイミングに迷ってしまいます。薬代は月に2万円ほどのことが多いため、長期的なコストを考えると決して安い治療ではありません。薬を処方しているクリニックは多いため手軽に始められる薄毛治療といえますが、いつまで治療を続けるのか等をしっかり検討した上で治療を開始する必要があります。

※医師の見地からは、髪の毛を太くするような効果は認められても、積極的に生やす効果は認めがたい。

ドクターズインタビュー

薬剤治療をメインにしているクリニックが多いと思いますが、なぜでしょうか?
また、医師の立場で自毛植毛を推奨する理由を教えてください。

内服薬や外用薬による「薬剤治療」を行うクリニックは多いですが、これは薬剤へのハードルが低いことが挙げられるでしょう。例えば、風邪をひいたら風邪薬を飲むと思います。このように、何かトラブルがあっても薬を飲んで対処する方が大半なのです。
薄毛治療にも同じことが言えます。髪の毛が薄くなってきたからといって、いきなり植毛手術をしようとはならないのではないでしょうか。また、できれば手術をせずに薬で治療したいと思うのも当前のことと言えます。しかし、薬には薄毛の進行を抑える効果はあっても、積極的に「生やす」効果はほとんどありません。薬ももちろん大切ですし、薄毛の進行抑制になくてはならない治療ですが、それでも限界はあるのです。このような理由からも、当院では薬による治療ではなく植毛をメインとして施術を行なっております。

カツラは薄毛治療ではなく薄毛対策といえるでしょう(医学的見地から病気を治す行為を治療といい、そうでない場合を対策としています)。通販などで購入したり、サロンでご自身専用のカツラを作ったりと、カツラは様々な方法で入手することができます。着用すればすぐに髪の毛が増えたように見えるため、今すぐ薄毛を隠したいという方にぴったりです。しかし、風が吹いたときにヒヤッとしたり、周囲の人にバレていないか心配になったりと、恐怖心がつきまとう場合もあるでしょう。また、一度購入すればずっと使用できるわけではなく、メンテナンスが必要だったり、買い替えが必要だったりと、意外と費用がかさむのもデメリットといえます。かぶるだけの簡単な薄毛対策ですが、長期的な使用は難しい場合があるかもしれません。

増毛はご自身の髪の毛に人工毛を結びつける手法です。施術後すぐに髪の毛にボリュームが出るため、見た目の効果を早く実感したい方に適しているでしょう。しかし、ご自身の髪の毛が減退してしまうと対処できないため、一時的な効果しか期待できません。物理的な方法ですぐに髪の毛が増えたように見せられますが、継続するにも維持費がかかるため、コストが膨らんでしまいます。

発毛サロンでは、頭皮ケアなどの施術を受けられます。頭皮環境を改善し、髪の毛を太くする効果が見込まれます。発毛サロンは医療機関ではないため、薬の処方などはしていません。また、施術自体には医学的根拠がないため、髪の毛が太くなる可能性はありますが、必ずしも高い効果を実感できるとは限らないのです。さらに、費用が高額になることが多いのも特徴といえます。

1-5. 自毛植毛

自毛植毛は、ご自身の髪の毛を生やしたい部分に移植する施術です。ご自身の髪の毛を移動させる、いわば「髪の毛の引越し」のような作業と言えるでしょう。一度施術を受けるとメンテナンスは必要なく、ご自身の髪の毛がずっと生えてくる状態になります。ご自身の髪の毛が生える唯一の積極的な薄毛治療・薄毛対策と言えるでしょう。手術のため一回の費用は比較的高額になりますが、その後のメンテナンス費用がかからない点を踏まえると、他の薄毛治療や対策に比べてコストパフォーマンスの良い薄毛治療と言えます。なお、自毛植毛で使われる単位は「株(グラフト)」です。毛包と呼ばれる毛根を包む組織(髪の毛を作り出す皮膚組織)のことを指し、この組織ごと採取して移動させます。

ドクターズインタビュー

「薬(内服薬・外用薬)」「カツラ」「増毛」「発毛サロン」「自毛植毛」の治療方法の中では、費用対効果の部分で自毛植毛のメリットとしてどのようなことがあげられるでしょうか。

薄毛治療や薄毛対策には、それぞれメリットやデメリットが存在します。また、費用も手頃なものから高額なものまで様々です。当院では「植毛手術」をお受けいただけますが、なぜこの治療方法を採用しているかというと、ご自身の髪の毛が生えてくる唯一の方法であり、最もコストパフォーマンスの良い治療だからです。植毛手術は最初はお金がかかりますが、その後はご自身の髪の毛がずっと生えてきます。そのため、メンテナンスが必要ないのです。対して薬やカツラ、増毛などは、毎月薬を飲み続けたり、メンテナンスが必要だったりと、継続してお金がかかります。一回の治療費用は安いかもしれませんが、長期的に考えると治療費用が高額になる可能性があるのです。また、植毛はバレるかもしれない、周りの人に頭部を見られているかもしれないといった、精神的な負担を軽減することができます。

植毛は「攻め」の薄毛治療です。対して薬剤治療は「守り」といえます。当院では攻めの植毛治療を推奨し、場合によっては守りの薬剤治療も併用しながら、患者様ご自身の髪の毛が生えるよう治療をさせていただきます。

まとめ

医師の見地からも、ご自身の髪の毛を積極的に生やすことができる薄毛治療・薄毛対策は「自毛植毛」のみ。また、手術にかかる費用は高額であっても、長期的なメンテナンス費用がほとんどかからないため、費用対効果においても自毛植毛を推奨する。

2
植毛の基礎知識
〜人工毛植毛と自毛植毛〜

人工毛植毛 自毛植毛
内容 合成繊維(ポリエステル・ナイロン)で
できた人工毛を、髪の毛を生やしたい部分に
植えていく
ご自身の髪の毛を生やしたい部分に
植えていく髪の毛の引越しのようなイメージ
メリット
  • 自分の髪の毛が全くなくても施術可能
  • すぐに思い通りの髪型になる
  • 一度の施術でメンテナンスが必要ない
  • ご自身の髪の毛が生えてくる
  • 自然な仕上がりになる
デメリット
  • 定着しにくい(拒否反応)
  • 人工毛なので、抜け落ちたら生えてこない。
  • 髪の毛が伸びない
  • 身体にとっては異物であり、感染症や炎症
    などの皮膚トラブルを引き起こしやすい
  • 全体の毛量は変わらない

薄毛治療や薄毛対策には様々な方法がありますが、費用対効果や医学的見地を踏まえると、植毛は多くの方に推奨できる治療です。この植毛には「人工毛植毛」と「自毛植毛」があり、使用する毛の種類やメリット・デメリットが異なります。一括りに植毛といっても全く異なる治療のため、まずはそれぞれの治療方法について詳しくみていきましょう。

人工毛植毛は、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維でできた毛(人工毛)を頭皮に植え込む施術です。ご自身の髪の毛を使う必要がないため、極端にいえばスキンヘッドの方でも髪の毛を増やすことができます。しかし、人工毛のため伸びることはなく、身体にとっては異物のため感染症や炎症を起こす可能性があります。また、抜ければ再度補う必要があり、長期的に見ると費用がかさむことが多いのです。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、人工毛植毛は行わないほうがいいという「D」評価を受けているため、植毛を検討している場合は人工毛植毛ではなく自毛植毛を選択するほうが良いでしょう。

自毛植毛は、ご自身の髪の毛を生やしたい部分に移植する施術です。髪の毛の多い後頭部や側頭部から薄くなっている部分に移動させる施術のため、全体的な毛量は変わりません。元々ある髪の毛をまんべんなく生えているように移動させるため、髪の毛が増えたように見えるのです。また、移動させた後頭部の髪の毛は成長し続けるため、一度施術を受けると髪の毛は生え続けます(このメカニズムは後述します)。手術にはお金がかかりますが、施術後は基本的にメンテナンスの必要がなく、費用対効果の高い治療です。

まとめ

人工毛植毛は髪の毛が伸びることはないため、周囲の髪の毛と長さを合わせたり、抜けたら再び手術をしたりとメンテナンスが必要。また、身体にとっては異物であり、感染症や炎症などの皮膚トラブルを引き起こしやすいというデメリットもある。対して自毛植毛は、自分の髪の毛が生えるという仕組みを手に入れられるため、医師からも推奨されている。

3
自毛植毛とは 〜仕組みと特徴〜

ここからは自毛植毛の仕組みや特徴、メカニズムをさらに詳しくみていきましょう。

3-1. 後頭部・側頭部の毛髪を気になる箇所に移植

自毛植毛は、後頭部や側頭部の髪の毛を薄くなっている部分に移植する手術です。薄毛でお悩みの方は共感いただけると思いますが、薄くなっているのは頭頂部や前頭部ではないでしょうか。分かりやすい例として、サザエさんの波平さんは後頭部はちゃんと髪の毛が描かれているのです。
実は、頭頂部や前頭部には薄毛になりやすい髪の毛が生えており、対して後頭部や側頭部には薄毛になりにくい髪の毛が生えているのです。この性質を利用し、自毛植毛では後頭部や側頭部の髪の毛を頭頂部や前頭部に自然にまんべんなく移動させます。

ドクターズインタビュー

自毛植毛はそもそもどんなメカニズムでできてますか?(その1)

自毛植毛はそもそもどんなメカニズムでできてますか?(その1)
医学的見地から植毛のメカニズムについて説明するには、まずなぜ髪の毛が薄くなるのか、という薄毛の理由について説明が必要になります。
男性に多いAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる薄毛は、テストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで生じます。優等生の「テストステロン」が、悪い友達「5αリダクターゼ」の影響を受け、不良の「ジヒドロテストステロン(DHT)」になるといったイメージです。このジヒドロテストステロン(DHT)は、前頭部と頭頂部の髪の毛だけに成長しないよう働きかけます。そのため、側頭部や後頭部の髪の毛はフサフサでも、前頭部と頭頂部の髪の毛だけ少なくなっている男性が多いのです。

自毛植毛は、このようなAGAの仕組みを利用しています。後頭部と側頭部の髪の毛は、そもそもジヒドロテストステロンの作用を受けにくいため、薄くなることはほとんどありません。薄毛になりにくい後頭部と側頭部の髪の毛を移植するため、移植後もジヒドロテストステロンの作用を受けず、薄毛になりにくいのです。もともとある髪の毛をまんべんなく移動させるため、髪の毛の本数自体は変わりませんが、髪の毛がボリュームアップしたように見えるのです。

自毛植毛は自分の髪の毛を移植する手術のため、感染や炎症などの副作用のリスクが少ないのです。人工毛は身体にとって異物のため拒絶反応などが懸念されますが、自毛植毛にはそのようなリスクがないため、安心して受けられる施術と言えるでしょう。

ドクターズインタビュー

自毛植毛はそもそもどんなメカニズムでできてますか?(その2)

一般的に植毛は「田植えで稲を植える感じ」とイメージされます。しかし、実際には稲そのものではなく「植木鉢ごと移動させる」イメージです。土が周りについた状態で他の場所に移動させます。この土の部分に大切な栄養が含まれているため、移動先でもすぐに栄養を取り入れることができ、髪の毛が成長し続けるのです。移植後、土は新たな土地の土と混じり合い、毛細血管と繋がっていくことで、栄養がどんどん髪の毛に行き渡ります(このような状態を「生着」といいます)。このような仕組みがあるからこそ、髪の毛は移植後も成長を続けられるのです。

自毛植毛の施術方法は主に、ロボットによる植毛と医師の手による植毛の2種類があります。ロボットは長時間稼働でき、一定の水準で手術ができるでしょう。しかし、実際の人の髪の毛は一方向ではなく様々な方向を向いて生えているため、一定方向にしか採取ができないロボットに比較して、人の手のほうが髪の生えている方向に沿って正確に髪の毛(髪の毛を作り出す皮膚組織)を採取し植えられるのです。自ずと生着率(髪の毛とその周囲の組織が、移植後にも壊死せず、髪の毛を生やす皮膚になる確率)が高いのも、ロボットではなく人の手による植毛となるのです。

ドクターズインタビュー

植毛手術にはロボット・人の手があると聞きましたが、人の手による施術を受ける場合、1回の施術で何株程度が最適でしょうか。

現在、ロボットによる植毛は多くのクリニックで採用されています。しかし、実際に手術後の後頭部を見てみると、瘢痕(髪の毛を採取した部分)が水玉模様になるなど、仕上がりが綺麗にならない場合も多いのです。また、人間の頭は丸くて膨らんでいたり凹んでいたりします。さらに、毛は様々な方向を向いているため、1つずつ毛流れを確認して移植できる人の手による施術のほうが、仕上がりが綺麗になるのです。
ロボットのほうが体力があって集中力が途切れないと考える方もいらっしゃいますが、当院では1,000〜2,000株程度の植毛であれば当たり前のようにこなせます。そもそも集中力のある医師しかおりませんので、体力・集中力といった面でロボットによる植毛を検討するのではなく、実際の仕上がりを比較した上で人の手による植毛を選択するほうが良いでしょう。

なお、患者様の体力、痛みの感じ方、麻酔の効き方、持病や血圧などによって、1回の施術でできる植毛の株(グラフト)数は異なります。患者様のご希望や体調を考慮した上で施術回数を決めていきますので、まずは当院までご相談ください。

4
自毛植毛「FUSS(FUT)法」「FUE法」について

FUSS(FUT)法「FUE法」
FUSS(FUT)法 FUE法
株(グラフト)
採取方法
後頭部の頭皮を帯状に切除し、手作業で
1株ごとに切り分ける
直径1mm前後のバンチブレードを使用
移植ホール作成 メスで頭皮に切り込み(スリット)を入れる 当院の場合、超極細のマイクロパンチ
ブレードで丸い移植ホールを作る
※一般的には、メスで当否に切り込み
(スリット)を入れる
グラフト移植 ピンセットで1株ずつスリットに挿し込む 当院の場合、グラフトの組織を傷つけ
ないよう、ピンセットなどで直接掴む
のではなく、空気圧で押し出すインプ
ランターを用いる
※一般的には、ピンセットで1株ずつスリットに
押し込む
術後の痛み 激しい痛みがある
10日前後は仰向けに寝るのが困難
比較的少ない
傷跡 後頭部に線状の長い傷跡が残る FUSS(FUT)法と比較して目立ちにくい
費用 比較的低額
(容易に採取できるため)
やや高額
(FUSS法よりも採取の難易度が高いため)

FUSS(FUT)法は、メスで頭皮を帯状(1,000円札のようなイメージ)に切り取り、手作業で1株ずつ切り分けて移植する術式です。頭皮ごと切り取るため毛根を傷つけにくく、一度に広い面積から毛包を採取できるため、大量に植毛したい方に適しています。採取方法が比較的簡単なため、費用は安い傾向にありますが、頭皮を切り取るため施術後の痛みが強く、傷跡が目立ちやすいという特徴があります。

FUE法は、髪の毛を1株(髪の毛を作り出す皮膚組織)ずつ採取し、希望の部位に移植する術式です。パンチという機械で1株1株採取していくため、比較的痛みが少なく傷口が小さいのが特徴といえます。人の手で1株ずつ採取するため、非常に手間と時間がかかり、高い技術力が求められる術式です。

ドクターズインタビュー

自毛植毛の手法「FUT(FUSS法/ストリップ法)」と「FUE」について教えてください。

FUSS(FUT)法は昔からある植毛方法です。傷跡が目立ちやすいことや痛みが強いことから、現在はFUE法を採用しているクリニックのほうが多いでしょう。昔はFUSS(FUT)法しかなかったため、この方法で植毛を受けられていましたが、傷跡が大きな直線で目立ってしまいます。FUSS(FUT)法でできた傷跡部分に、再度、植毛を希望される方がいらっしゃるほどです。ただし、大量の髪の毛を移植する場合にはFUSS(FUT)法が適しているなど、メリットもあります。
なお、当院では基本的に低侵襲で痛みの少ないFUE法をベースとしたオリジナルの植毛方法を採用しております。

FUSS(FUT)法もFUE法も、植えた場所できちんと髪の毛は生えるため、どちらの施術方法でも問題はないのですが、やはり手術直後の痛みや傷跡のことを考えると、FUE法のほうが患者様の負担は少ないのではないかと考えます。

まとめ

FUSS(FUT)法とFUE法、どちらも植えた場所で髪の毛は生えてくるが、FUE法のほうが患者様の精神的・身体的な負担が少ない。

5
親和クリニックの自毛植毛の特徴

人の手による自毛植毛にはFUSS(FUT)法とFUE法があり、FUE法のほうが患者様への精神的・身体的な負担が少ないといえます。その点を踏まえ、当院の自毛植毛の特徴について詳しくみていきましょう。

当院は1株ずつ人の手で採取するFUE法をベースとした、オリジナルの自毛植毛治療「MIRAI(ミライ)法」を採用しております。株(グラフト)採取や移植先の毛穴の作成には極細のパンチブレードを使用しており、株を傷つけないようスピーディーな移植を可能にしました。また、従来の方法よりも密集して株を移植できるため、高密度でボリューム感のある仕上がりを実現します。

MIRAI(ミライ)法 一般的なFUE法
株(グラフト)採取 直径0.8mmのバンチブレードを使用
希望の仕上がりに最適な髪を選んで
均等に採取
直径1mm前後のバンチブレード
を使用
移植ホール作成 0.5〜0.6mmのバンチブレードを使用
自然な毛流れや密度をデザインして
ホールを作成
メスで頭皮に切り込み(スリット)
を入れる
株(グラフト)移植 空気圧を利用したインプランターで
1株ずつ傷つけずに移植
ピンセットでグラフトをつかみ、
1株ずつスリットに挿し込む
術後の痛み 痛みは軽微
気になる場合は鎮痛剤で対応可能
比較的少ない
傷跡 髪の採取部分・移植部分ともに
小さな傷跡でほとんど目立たない
FUSS(FUT)法と比較して
目立ちにくい
費用 高い技術を要する手作業のため
他の術式と比べ高額
FUSS(FUT)法よりも採取の
難易度が高くやや高額

参考:https://shinwa-shinjuku.jp/transplant/

当院では、医師・看護師・カウンセラーがチームになり、年間1200件を超える手術を行っております。学会発表、論文の精読、勉強会などを定期的に行い、常に最新情報を研究することで、スピーディーかつ大量の移植を可能にしているのです。自毛植毛専門クリニックだからこそできる、質の高い技術とスピード感のある手術をお受けいただけます。

当院には実際に植毛手術を受けた経験のあるカウンセラーが在籍しています。カウンセラー自身手術を受けた経験があるため、薄毛に関する悩みや手術に対する不安についても親身になって寄り添ってもらえるでしょう。また、専門知識の豊富なカウンセラーが患者様のお悩みにお答えしますので、まずはお気軽に無料カウンセリングをご活用ください。

ドクターズインタビュー

先生が実際に施術を受けるとしたら、なぜ親和クリニックを選ぼうと思いますか?医師目線で教えていただきたいです。

薄毛治療の中でも植毛を専門としているクリニックは比較的少ないと言えます。その中でも、私自身が医師目線で親和クリニックを選ぶ理由は「医師の高度な技術力」にあります。親和クリニックは東京、大阪、名古屋、福岡と日本全国に院を構えていますが、医師同士がコミュニケーションを図りながら、各院を回って技術をアップデートしているため、どこの院でも一定レベルの高度な手術を受けられます。医師による技術力の差がほとんどなく、どこでも高いレベルの手術を受けられるのは親和クリニックの特徴といえるでしょう。また、親和クリニックは植毛を専門とするクリニックのため、実績数が豊富という点も特徴です。

6
親和クリニックの3種類の治療方法

MIRAI(ミライ)法 NC-MIRAI法 United-MIRAI法
イメージ図 MIRAI(ミライ)法
刈った部分はカバーシートで被せる

参考:https://shinwa-clinic.jp/medical/mirai/
NC-MIRAI法
参考:https://shinwa-clinic.jp/medical/nc_mirai/
United-MIRAI法
株(グラフト)
採取方法
刈り上げて直径約0.8mmの極細径
電動
バンチブレードで1株ずつくり抜いて採取
株(グラフト)採取方法
刈り上げて直径約0.8mmの極細径
電動
バンチブレードで1株ずつくり抜いて採取
株(グラフト)採取方法
MIRAI(ミライ)法と
NC-MIRAI法を組み合わせた
治療
採取部分の刈り上げ 必要 不要 MIRAI(ミライ)法:必要 /
NC-MIRAI法:不要
費用 基本治療
費用
220,000 330,000 275,000
1グラフト 990 2,200 MIRAI(ミライ):990円 /
NC-MIRAI法:2,200円

当院では3つの植毛方法をご用意しております。各方法の特徴についてお伝えします。

MIRAI(ミライ)法は、最もスタンダードな術式です。極小のパンチブレードを使用し、患者様の身体的な負担を軽減しながら治療を進めます。従来の自毛植毛よりも高密度で植えることができるため、これまでよりも綿密なデザインが可能になり、より自然でボリューム感のある頭髪を形成できるようになったのです。
なお、MIRAI(ミライ)法は髪の毛の採取部分を刈り上げてから施術を行います。そのため、費用は比較的安く抑えられますが、NC-MIRAI法に比べて採取部分が目立ってしまいます。できるだけ費用を抑えたい、大量に植毛したい方にはおすすめです。

NC-MIRAI法は、基本的にはMIRAI(ミライ)法と同様の術式となります。違いは「刈り上げが不要」という点です。採取部分を刈り上げないため、手術直後でも人からバレにくいという特徴があります。髪の毛をかき分けて、採取するという高度な技術が必要なため、それだけ費用は高額になりますが、人前に出るお仕事をされている方や、芸能人の方はこちらの方法を選ばれることが多いです。

United-MIRAI法は、MIRAI(ミライ)法とNC-MIRAI法を組み合わせた術式です。この部分は刈り上げても問題ないけれど、この部分は刈り上げたくないなど、患者様のご希望によって2つの施術を併用します。人にはバレたくないけれど、できれば費用を抑えたいといった方におすすめの施術です。

ドクターズインタビュー

「MIRAI(ミライ)法」「 NC-MIRAI法」「United-MIRAI法」どの施術方法を選ばれる方が多いですか?
また、どのような方にはどの施術がおすすめかなど、先生のご意見を伺いたいです。

当院には3つの植毛方法がありますが、どの治療が適しているかはお一人おひとり異なります。例えば、MIRAI(ミライ)法は値段を抑えられますが、後頭部に刈り上げ部分ができてしまいます。しかし、坊主頭にされる方であれば、刈り上げができても問題ないでしょう。また、しばらくカツラ(専用のカバーシート)をつけるというのも一つの手ですし、後頭部の髪の毛が長い場合はバサッと上から髪の毛をかぶせれば刈り上げはほとんど目立ちません。費用はかかってもバレにくい植毛を希望するならNC-MIRAI法が良いですし、少しなら刈り上げができても大丈夫という場合にはUnited-MIRAI法でも良いでしょう。ご希望や予算感などを無料カウンセリングでご相談いただければ、お一人おひとりにあった施術方法のご提案をさせていただきます。

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親和クリニックの3種類の治療方法

1150株の場合

  • 1150株の手術前
  • 1150株の手術後

医師からのコメント

移植後2~4ヶ月で髪の毛の脱落が多く心配されましたが、その後回復、成長期に入りしっかりと太い毛が生え始め、当初の薄毛が嘘のような見た目になりました。
一時期心配されておりましたが、半年経ってからは安心された様子でした。

3300株の場合

  • 3300株の手術前
  • 3300株の手術後

医師からのコメント

3300株とかなりの広範囲にわたる植毛施術でしたが、移植部は既存毛に比べ、若干太い毛が生えることから、移植半年後は、以前の見栄えとは180度変わりました。

1200株の場合

  • 1200株の手術前
  • 1200株の手術後

医師からのコメント

前頭部・頭頂部に1200株移植致しました。
移植部・採取部とも、見た目にほぼ違和感は無く、右図のように半年後には上から見ても薄毛が目立たなくなり、ご本人様もかなりご満足されておりました。

400株の場合

  • 400株の手術前
  • 400株の手術後

医師からのコメント

いわゆるM字にお悩みの方でした。400株というのは植毛手術を受けるべきかと悩まれる境目ですが、薄毛対策で色々と検討された結果、思い切って抜本的な解決方法である植毛を選択されました。結果は見ての通り、ヘアラインが整いM字部分が改善されました。

※手術の効果は髪の質やAGAの進行などの要因により、個人差があります。

ドクターズインタビュー

M字部分が後退してきたらだいたい何株くらいの植毛が必要でしょうか?

患者様から「だいたいどの程度の植毛が必要ですか?」と聞かれることが多くあります。おおよその目安ですが、M字部分の切り込みが激しくなってきた場合、片側400株程度が必要です。親指の腹が100株の目安となるため、片側で親指4本分、左右合わせて800株程度植毛される方が多いと言えます。片側200株や300株を植毛される方は少なく、ほとんどの方が400株植毛されることが多いです。私の経験ではありますが、200株や300株の状態ではまだなんとかなると思う方が多いのに対し、片側で400株が一つの手術を決心するラインになっているのではないでしょうか。

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【医師のワンポイントアドバイス】植毛で後悔や失敗しないために

植毛は手術となるため、他の薄毛治療・薄毛対策よりも決断に勇気がいるでしょう。そんな方のために、医師の目線で植毛手術を受ける際に気をつけたいポイントをご紹介します。後悔や失敗のない決断をするためにも、事前にしっかりと確認するようにしてください。

<決心は早いのが望ましい>
植毛を検討中の方はできるだけ早く決断できるとよいでしょう。当院で治療を受けられる患者様の中には、もう少し早く決断していたら株数が少なくてすんだかもしれないという方が多くいらっしゃいます。株数が少なければ、それだけ費用を抑えることも可能です。まだ大丈夫かもと思っていても、薄毛はどんどん進行するため、放置していればさらに費用は高額になってしまいます。植毛手術の決断は勇気のいることですが、患者様の身体的な負担だけでなく金銭的な負担を減らすためにも、早めに決断されるほうが賢明です。

<デザインと株数の最終確認>
術前の診療・カウンセリングでは、面積上から算出した株数をイメージして見積もりが出ます。そしていよいよ手術当日、執刀医による術前の最終診察で、植毛範囲やデザイン・株数の微調整を行い、確定します。密度や範囲など、個人差がありますので、執刀医の先生としっかり確認し、手術に臨みましょう。

<薬を処方されたらきちんと服用すること>
当院では、植毛を「攻めの薄毛治療」、薬を「守りの薄毛治療」と考えています。植毛手術後、薄毛との戦いが終わったと思い、薬が処方されているにも関わらず服用をやめる方がいらっしゃいます。しかし、薬にはこれ以上髪の毛が抜けないようにする働きがあるため、処方されているのであれば、しっかりと服用する必要があるのです。植毛によって髪の毛を生やし、今ある髪の毛を減らさないよう薬の服用も忘れないようにしましょう。よくある後悔や失敗の一つに、植毛後に薬をきちんと飲まなかったことで、元ある毛が抜けてしまい、あまり効果を感じられなかった、というものがあります。医師が必要と判断した場合に薬は処方されるため、必ず飲むようにしてください。

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施術の流れ

STEP1来院(問診票記入・写真撮影)

受付後に問診票をご記入いただきます。当院は完全予約制のため、他の患者様と待ち合いや受付で顔を合わせることはありません。

STEP2カウンセリング

患者様の薄毛症状や薄毛治療のご経験の有無などをお伺いし、お一人おひとりにあった治療方法のご提案をさせていただきます。また、当院の薄毛治療の特徴についてもお伝えいたします。

STEP3治療の流れ・費用についてご説明

治療の流れや費用、お支払い方法について詳しくご説明いたします。

STEP4血液検査・施術日のご予約

安全に治療を行うために血液検査を行います。また、手術日程のご案内もさせていただきます。

STEP1診察

受付後は術着にお着替えいただき、担当医の診察をお受けいただきます。当日の体調について問診したあと、移植グラフト数、植毛範囲、デザイン等を再度確認いたします。

STEP2お会計

治療内容についてご納得いただけましたら、お会計をさせていただきます。お支払い方法は、現金・銀行振込・クレジットカード・メディカルローンをご用意しております。

STEP3事前処置・マーキング

手術室にご移動いただき、心電図等をつけます。睡眠導入剤や痛み止めを飲んでいただき、移植箇所のマーキングや準備を行います。

STEP4採取部分の刈り上げ

株(グラフト)を採取する後頭部をバリカンで刈り上げます。
※NC-MIRAI法は刈り上げません

STEP5株(グラフト)採取前の麻酔

刈り上げた後頭部に局所麻酔を行います。患者様の身体的・心理的負担を軽減するために、鎮痛剤を使用することもあります。

STEP6株(グラフト)の採取

医師と複数のスタッフで株(グラフト)を採取していきます。当院で使用するのは0.8mmのマイクロパンチブレードです。麻酔を使用するため痛みを感じず、うとうとしている間に終了します。採取した株(グラフト)は研究に基づいた最良の状態で保管します。なお、スタッフの人数は移植株数により変動します。

STEP7移植ホール作成前の麻酔

植毛する箇所に局所麻酔を行います。

STEP8移植ホールの作成

植毛する箇所に移植ホールを作成します。当院がオリジナルで開発・改良した0.5~0.6mmの超極細マイクロパンチブレードで角度・密度・毛流れにこだわりながらデザインいたします。

STEP9採取した毛髪の移植

スピーディーな植毛が生着率に関わるため、複数のスタッフで一気に移植していきます。また、株(グラフト)組織を傷つけないよう、ピンセットなどで直接掴まず空気圧で押し出すインプランターを使用します。

STEP10ドナー部分の洗髪

ドナー部分の洗髪を行います。
※MIRAI法は行いません。

STEP11術後の処置

施術箇所をガーゼで保護し、包帯でしっかりと固定します。

STEP12周りの人にわからないようケア

当院ではお帰りの際に包帯が目立たないよう、ニット帽をご用意しております。

STEP13薬の処方

抗生物質・痛み止めを処方します。院内には身支度を整えて頂けるパウダールームも設けております。

<施術翌日>
当院では手術翌日に専任スタッフによる洗髪をお受けいただきます。その際、ご自宅での洗髪方法をお伝えします。手術翌日から洗髪することで、術後の創傷部位を清潔に保ち回復を早めることが可能です。なお、移植毛を頭皮にしっかりと生着させるために、手術から3~4日は激しい運動、過度の飲酒・喫煙は控えてください。

<施術後1~2週間>
手術から1週間ほどで採取部・移植部の傷跡がほぼ回復します。シャンプー・長時間の入浴・運動・飲酒なども可能です。手術後2週間ほどで、サウナや頭部に衝撃が加わるサッカーなどのスポーツもできるようになり、普段通りの生活を送れます。なお、かさぶたが剥がれる際に髪の毛が抜けても、髪の毛を作る細胞は頭皮にきちんと生着しているため心配ありません。

<施術後1ヶ月>
手術の1ヶ月後は一時的に髪の毛が抜け落ちてくる時期です。この時期は移植した毛の大半が脱落します。一時的に脱毛しても新たに生えてくるため心配はいりません。

<施術後3ヶ月>
個人差があるものの、手術の2~3ヶ月後までに移植毛の90%程度が抜け落ちます。見た目は手術前のような状態に戻りますが、3ヶ月を超えると移植部に発毛がみられることが多いです。

<施術後6ヶ月>
ほぼ全ての移植毛が発毛し始め、長ければ2~3cmほどの長さになります。自毛植毛の効果を実感しやすい時期と言えるでしょう。

<施術後9ヶ月>
移植毛の大半が太く長く成長し、見た目も大きく変わってくる時期です。これ以降も新たに成長を始める毛髪があります。

<施術後12ヶ月>
この時期には医師による1年目の検診をお受けいただきます。一般的には移植した毛髪の密度・太さ・長さが十分に成長しているため、一つの完成形として評価できます。

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よくある質問

薄毛治療・薄毛対策でよく出てくるこれらの言葉の違いは下記の通りです。治療前に違いを理解しておきましょう。
発毛:発毛はこれから生えてくる髪の毛に対して行う薄毛対策です。発毛シャンプーや発毛マッサージ、生活習慣などの見直しによって、これから生えてくる髪の毛が育ちやすい環境を整えます。
育毛:育毛はすでに生えている髪の毛に対して行う薄毛対策です。育毛シャンプーや育毛剤、育毛マッサージによって、髪の毛を伸ばしてボリュームを出します。
増毛:増毛はご自身の髪の毛に人工毛を結びつける薄毛対策です。カツラやエクステンションも広い意味では増毛と言えます。
植毛:植毛は髪の毛を生やしたい部分に、ご自身の髪の毛または人工毛を植える施術です。ご自身の髪の毛であれば植毛後もずっと髪の毛は生え続けるので、薄毛の根本治療と言えます。

自毛植毛の手術中は麻酔を使用するため、痛いと感じることはありません。当院は痛みの少ない手術方法を採用しており、手術後には痛み止めを処方いたしますので、痛みがご不安な方でも手術をお受けいただけます。

自毛植毛の手術後は、専任スタッフよりお伝えする洗髪方法で頭皮を清潔に保ってください。また、かさぶたは無理に剥がさないようにしてください。

当院の自毛植毛は、施術翌日から洗髪が可能です。施術翌日に専任スタッフが洗髪をさせていただき、その際にご自宅での洗髪方法についてもレクチャーいたします。

デスクワークなどのお身体を動かさないお仕事であれば手術翌日から可能です。お身体を動かすお仕事をされている方は医師にご相談ください。

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