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自毛植毛のシャンプーはいつからOK?開始のタイミングや方法

薄毛に悩む方々から絶大な支持を受けている自毛植毛。ご自身の健康な髪を移植するため定着率がよく、自然に髪を増やすことができます。そんな魅力たっぷりの自毛植毛ですが、施術後にはいくつかの注意点があります。その中でも今回ご紹介するのは、施術後のシャンプーについてです。

自毛植毛をした直後は頭皮に傷跡や血のにじみが残るため、シャンプーで洗髪するときには細心の注意を払う必要があります。頭皮への負担や患部へのダメージを与えないよう、自毛植毛後のシャンプーの方法などについてチェックしておきましょう。

自毛植毛後のシャンプーは施術の“翌日”からOK

自毛植毛の手術当日はシャンプーをすることができませんが、手術から1~2日経過すれば解禁になります。クリニックによっても異なりますが、自毛植毛手術を受けてから1~2日後からはシャンプーをしたほうが良いと言われています。

しかし、まだ頭皮に移植時の傷や出血がある状態では、シャンプーをすることに抵抗を感じる方も多いでしょう。できることなら頭皮の傷が治り、移植した髪が定着してからシャンプーを始めたいところですが、実は手術を受けてから1~2日後にシャンプーを開始することには理由があります。

自毛植毛後の傷が残った頭皮は、清潔に保っていないと雑菌の繁殖によって感染症にかかってしまう恐れがあるのです。とはいえ、頭皮をゴシゴシと強くこすったり、シャンプーの泡を大量につけて洗髪するのはNG。傷や移植した毛を守るためにも、やさしく丁寧にシャンプーすることが大切です。

次に、自毛植毛後のシャンプー方法についてご紹介します。

自毛植毛の翌日~1週間はとにかくやさしくシャンプー

自毛植毛手術を行った翌日~1週間は、頭皮に傷が残っており出血するケースもあるため、頭皮への刺激を与えるような強いシャンプーは厳禁です。また、移植した髪の毛を定着させるために重要な期間であることからも、丁寧なシャンプーを心がけましょう。

シャンプーの前に頭皮を濡らすときには、シャワーの水圧を弱くして頭皮に負担がかからないようにします。また、患部にお湯をかけるときには、霧吹きスプレーなどを使用するのがおすすめです。このとき使用するお湯は、人肌程度のぬるま湯に設定しましょう。そして、シャンプーが直接患部につかないよう注意し、お湯で薄めたシャンプーを使ったり手で泡立てたシャンプーの泡をそっと付けます。患部や患部の周りはこすり洗いを避け、それ以外のところは指の腹でやさしくこすり洗いをしましょう。

シャンプーを洗い流すときには、はじめに頭皮を濡らしたときと同じようにシャワーの水圧を下げ、ぬるま湯に設定します。患部には直接ぬるま湯をかけないようにし、手でお湯をすくってかけたり、スプレーなどを使ってやさしく丁寧に流します。髪や頭皮を乾かすときには、タオルを頭にふんわりとのせて軽く押し当てながら水分を取ります。その後は自然乾燥またはドライヤーで乾かしましょう。ドライヤーを使用するときには患部に温風を直接当てず、頭皮から20~30cm程度離れたところから弱風でやさしく乾かしてください。

自毛植毛後におすすめのシャンプーの選び方

自毛植毛の手術を受けた後におすすめのシャンプーを選ぶいちばんのポイントは、とにかく頭皮への刺激が少ないものを選ぶことです。特に男性の方の場合、シャンプーを選ぶ際に爽快感や清涼感を求める方もいらっしゃることでしょう。普段使いのシャンプーとしてトニックシャンプーなどを使用している方も多いのではないでしょうか。

しかし、トニックシャンプーなどは爽快感が強い分、通常のシャンプーに比べ洗浄力が高く配合されているケースがほとんどです。すると、シャンプーが頭皮の皮脂を取り過ぎてしまい、本来必要な皮脂まで取り除いてしまう恐れがあります。皮脂は汗と混ざって「皮脂膜」となると、皮膚をコーティングして保護したり、肌表面を弱酸性に保って雑菌の繁殖を防ぐ役割があるため、落とし過ぎるのも良くないのです。

そこでおすすめなのがスカルプケアシャンプーによる洗髪です。スカルプケアシャンプーは頭皮の環境改善を目的としてつくられているため、一般的なシャンプーと異なり、洗浄力が高すぎない製品がほとんどです。そのため、頭皮に必要な皮脂を落とし過ぎることなく、頭皮の環境を整えてくれます。ただし、スカルプケアシャンプーならば何でも良いという訳ではありません。同じスカルプケアシャンプーでも、製品によって、洗浄力や成分が若干異なります。特にシリコンが配合されたタイプのスカルプケアシャンプーは脱脂力が高い傾向にありますので、頭皮への刺激が心配な場合は、使用前に医師に相談しましょう。

自毛植毛から1週間経過したらしっかりとシャンプーをする

自毛植毛手術から1週間が経過すると、移植した髪の毛が安定し、傷もカサブタになることがほとんどです。このような状態になっていれば、普段通りのシャンプー方法に戻ってもOKです。たとえ移植した髪が抜けてしまっても、地肌への定着はできているため心配する必要はありません。

自毛植毛手術から1週間経過した段階でシャンプーをするときには、シャワーを使って適温のお湯で頭皮や髪を濡らします。ただし、あまりに熱いお湯や強い水圧は頭皮に負担をかけるため、人肌~少し高めの温度を目安にしましょう。また、シャンプーをするときには泡をつけて洗いますが、カサブタを落とすように指の腹でやさしく患部を洗います。無理にカサブタをはがすような洗い方はNGですが、クルクルと小さな円を描くようにしてやさしく洗いましょう。

また、シャンプーの他、自毛植毛後1週間からはムースやワックスなどの使用も可能になります。普段使用していた方は使っていただいて構いませんが、これらの整髪剤が頭皮に残ってしまうと毛穴の詰まりや雑菌の繁殖に繋がり、感染症の原因となります。

ムースやワックスを使用したときには、特に念入りにシャンプーをしてください。また、お風呂から上がって髪を乾かすときには、これまでと同様にタオルで水分を拭き取り、ドライヤーでやさしく乾かします。髪を乾かすときの注意点として、患部にヘアブラシを使うと頭皮に強い刺激が加わる恐れがあるため、ブラシを当てることはまだ避けましょう。

自分でシャンプーをするのが不安なときは?

クリニックに相談して正しい洗髪方法を教えてもらう

とはいえ、自毛植毛手術後、傷跡が残っていたり出血がある状態でシャンプーをするのを不安に思う方もいらっしゃることでしょう。ここまでご説明してきた通り、お湯の温度、シャワーのかけ方、頭皮への指の当て方、洗髪する際の力の入れ具合など、普段シャンプーを行うときよりも注意しなければならない点がたくさんあります。自毛植毛は手術を受けて終わりではありません。当クリニックを始め、植毛クリニックの中には洗髪専門の美容師やスタッフが常駐しているクリニックがあります。自毛植毛後のシャンプーが不安な場合や、頭皮に刺激を与えない適切なシャンプーの仕方がわからない場合は、ぜひ、植毛手術を受けたクリニックで教えてもらいましょう。

クリニックでシャンプーしてもらう

ここまで自毛植毛手術を受けた後のシャンプー方法について詳しく解説してきましたが、やはり実際に傷跡や出血を目にしてしまうと、ご自身でシャンプーを行うことがどうしても不安という方もいらっしゃるでしょう。自毛植毛を受けたクリニックでシャンプー方法を教えてもらうほかに、クリニックで直接シャンプーしてもらうという選択肢もあります。自毛植毛を行うクリニックの中には、アフターサービスとして術後の洗髪を行っているクリニックがあります。自毛植毛や頭皮ケアのことを知り尽くした専任スタッフが行いますので、自毛植毛手術直後のデリケートな状態の患部をご自身で洗髪することへの不安がある方も安心です。また、専門知識を持ったプロにシャンプーしてもらうことで、頭皮への刺激を与え過ぎない力加減や洗い方を覚えていただくことができますので、今後のシャンプーも安心して行っていただけます。

専任スタッフによる洗髪サービスで、自毛植毛術後のシャンプーも安心

クリニックに相談して正しい洗髪方法を教えてもらう

親和クリニックでは、自毛植毛手術を受けられた患者さまに、技術を持ったスタッフによる翌日の洗髪サービスを行っています。自毛植毛手術後のシャンプーは、自毛植毛後の傷の治りや、移植した髪の毛の定着を左右する重要なポイントとなります。親和クリニックでは、技術を持ったスタッフが最新の創傷治癒理論に基づき丁寧にシャンプーを行いますので、患部への目立つかさぶたの形成を防ぐことができます。手術直後にご自身でシャンプーをするのが不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。

自毛植毛の安定や感染症の予防をするためには、丁寧なシャンプーが欠かせません。
自宅でのシャンプーが面倒に感じたり、負担に思うこともありますが、術後の頭皮を清潔に保つためにもやさしい頭皮ケアを心がけましょう。

親和クリニック大阪院院長 滝田 賢一

監修医師
親和クリニック大阪院院長

滝田 賢一 KENICHI TAKITA

音田総院長の医局時代の同門であり、薄毛治療専門医となってからは4年で1,500件以上の自毛植毛手術を経験。

術後生え揃う頃に患者さまよりいただく「満足しています」「自毛植毛をやってよかった」の声をやりがいに、患者さまのご希望に合う適切なアドバイスやサポートを心がけた診察、施術を行っている。

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