最終更新日:
薄毛治療をどれも試したけど思ったような効果が無く、「もっと効果的に髪の毛を増やしたい」とお悩みの方にとっては、植毛の中でも「自毛植毛」が最善の方法になるでしょう。クリニックの選び方や治療方法の流れなどを解説いたしますので、こちらのページをよく読んで検討してみましょう。
自分の毛髪を移植するからずっと生え続ける
自毛植毛は人工毛ではなく、男性ホルモンによる影響を受けづらい後頭部の自分の毛根を移植する医療行為です。
毛の部分を移植するのではなく、毛包組織そのものを移植するので、移植した毛髪は生涯にわたり生え変わり続けます。自分自身の髪を移植する自毛植毛は、人工毛と違って拒絶反応もありません。
日本の自毛植毛は、1939年に火傷による脱毛部分へ皮膚移植を行ったところからおこり、その後、多くの医師が研究を重ね、現在の植毛技術ができあがりました。
その自毛植毛とひと言で言っても、手術方法は色々な種類があり、またクリニックによって様々な呼称があります。
高い生着率
自毛植毛は一度植毛した毛が生着すれば、自毛なので自分の髪として生え続けます。
当然、毛には毛周期があり毛周期の脱毛周期に合わせて抜け落ちますがまたしっかりと生えてきます。自毛植毛で移植した毛髪の生着率は非常に高く、男性ホルモンの影響を受けない後頭部の自毛を使用しているので生涯生え続けることが可能です。
自毛植毛FUSS法(メスを使用する自毛植毛)
FUSS(Follicular Unit Strip Surgery)「ストリップ法」は後頭部から移植する毛髪をドナーとして頭皮ごと薄く切除採取し、移植毛として株分けし薄毛部分に移植する方法です。
株分け作業は、当院の熟練された技術を持つ医師や看護士によるチーム医療で短時間に、よりキレイで新鮮な株(グラフト)を作成することができます。
こうして株分けされたグラフトの移植で生着率の高い自毛植毛手術になっています。
ただし、親和クリニックでは現在、FUSS法はご提供しておりません。
自毛植毛FUE法(メスを使用しない自毛植毛)
FUE(Follicular Unit Extraction)法は、帯状にドナーを切除・採取し、切り分けるFUSSとは異なり、後頭部から直接、一つひとつグラフトを吸引採取する手術法です。
メスを使わず極細のパンチでグラフトをくりぬいて採取するFUEは、術後の縫合が必要ないので痛みや腫れが少なく傷跡が目立たないというメリットがあります。
また個人差はありますが、採取される株数に一定の限度がないため、大量の植毛も可能になる手術方法です。
親和クリニックの最新式自毛植毛
MIRAI法
親和クリニックの植毛技術「MIRAI法」では、薄毛治療に精通したドクター陣が直径0.5mm-0.6mmの極細径パンチブレードなどを用いて移植部位を作成し、従来の方法に比べてより高密度で移植を行うことが可能になります。
MIRAI法の特徴
当院では一度に4,000株以上のスーパーメガセッション施術でも低侵襲かつ短時間で行うことができる熟練した医師・スタッフが揃っているので、日帰りで対応することができます。
NC-MIRAI法
NC-MIRAI法(ナチュラルカバーリングミライ法)とは、当院独自の切らない自毛植毛「MIRAI法」をさらに進化させた術式です。
採取部を刈り上げずに、毛髪1本1本をドクター自らが見極め採取します。
術後の髪型の変化がなく、誰にも知られずに自毛植毛術を受けることができるため、心理的負担がありません。
NC-MIRAI法の特徴
刈り上げることがないので、施術翌日には自然な髪で日常生活に戻ることができます。日々忙しいビジネスマンや、人前に出ることが多い職業の方でも安心して受けていただける、ワンランク上の自毛植毛術です。
United MIRAI法
「刈り上げずに施術したいけど、なるべく費用は抑えたい・・・」
という皆さまのご要望に応える形で誕生したのが、親和クリニックのUnited MIRAI(ユナイテッド ミライ)法です。
United MIRAI法は、治療費用を安く抑えられるMIRAI法と後頭部を全く刈り上げないNC-MIRAI法を、患者さまの毛髪・頭皮の状態に合わせて使い分ける施術方法です。
United MIRAI法の特徴
お一人おひとりに合わせた費用プランを組めるため、負担なく治療を受けていただけます。
日本皮膚科学会でも「勧められる」評価の自毛植毛
自毛植毛は日本皮膚科学会が作成した薄毛治療のガイドラインで「B:勧められる」の評価を受けました。それより上位の「A:強く勧められる」の評価は、内服薬の「フィナステリド(プロペシアの主成分)」と外用薬の「ミノキシジル(ロゲインの主成分)」がうけております。
治療の推奨度 | 治療内容 | |
---|---|---|
A | 強く勧められる |
|
B | 勧められる |
|
C1 | 考慮しても良いが、十分な根拠がない |
|
C2 | 根拠がないので、勧められない |
|
D | 行わないように勧められる |
|
植毛法の比較
大分類 | 自毛植毛 | 人工毛植毛 | |||
---|---|---|---|---|---|
中分類 | FUE | FUE | FUSS | FUSS | |
小分類 | MIRAI法 | 従来のFUE植毛 | ストリップ | チョイ式 | 人工毛植毛 |
メスの使用 | メスを使用しない | メスを使用しない | メスを使用する | メスを使用し、 更に注射器 |
人工毛を使用する |
手術時間 (1500グラフトの 場合) |
約4時間程度 | 約6時間 | 6~7時間 | 6~7時間 | 6~7時間 |
1回で移植出来る 移植毛最大本数 |
◎ 非常に多い4000グラフト (約10,000本) |
○ 多い3,000グラフト (約8,100本) |
△ 少ない1,500グラフト (約3,000本) |
△ 少ない1,000~ 2,000グラフト |
○ やや多い5,000本 |
移植密度 (1cm²あたり) |
◎ 超高密度80~100グラフト |
○ 密度やや高し30~50グラフト |
○ 密度やや高し25~40グラフト |
○ 密度やや高し25~40グラフト |
○ 密度やや高し40本~45本 |
移植毛の採取 | 移植毛を 毛穴単位で 1個ずつ採取する |
移植毛を 毛穴単位で 1個ずつ採取する |
幅1~2cmで長さが 10~30cmの頭皮を メスで切除して 採取する |
幅1~2cmで長さが 10~30cmの頭皮を メスで紡錘形に 切除して採取する |
不要 (人工毛使用の為) |
毛穴単位の 株分け |
毛穴単位で 採取する為、 株分けの 必要はない |
毛穴単位で 採取する為、 株分けの 必要はない |
メスを使用して 手作業で株分けを する(医師ではなく 看護師が行う 場合が多い) |
メスを使用して 手作業で株分けを する(医師ではなく 看護師が行う 場合が多い) |
不要 (人工毛使用の為) |
新しい毛穴の 作成 |
0.5mm-0.6mmの 国内最小の マイクロパンチ ブレードで ホールを 開け作成 |
0.65mm-1.0mmの パンチでホールを 開け作成 |
特殊なメスで 切り傷を付け作成 |
毛穴は作らないで 差し込むだけ |
毛穴は作らないで 差し込むだけ |
移植毛の挿入 (インプラント) |
空気圧を利用した グラフトセッターで 挟まずに挿入 |
空気圧を利用した インプランターで 挟まずに挿入 |
ピンセットで 移植毛を 挟んで挿入 |
チョイ式 インプランターで 押し込む |
特殊な針状の 器具で 脱落しにくいよう 結び目を付けて挿入 |
追加手術の 上限回数 |
7回 | 5~6回 | 1~3回まで | 1~2回まで | 回数に制限は ないが、皮膚が 炎症を起こす為 限界はある |
手術中の痛み |
◎ (部分麻酔) |
◎ (部分麻酔) |
○ (麻酔方法による) |
△ (移植毛の採取方法や麻酔 方法による) |
△ (麻酔方法による) |
術後の痛み | 術後の痛みは 少ない |
術後の痛みは 比較的少ない |
後頭部の痛みや ツッパリ感は やや強く、 長期に続く 場合がある |
後頭部の痛みや ツッパリ感は やや強く、 長期に続く 場合がある |
皮膚の炎症による 痛みが継続する 場合がある |
術後の回復 |
◎ (メスで切除していない為、 かつ穴を開ける パンチが小さい ので回復が とても早い) |
○ (メスで切除していない為、 回復が早い) |
△ (抜糸が必要であり、傷口の 回復が遅い) |
△ (抜糸が必要であり、傷口の回復が遅い。 また採取部の傷跡が 目立つケースが多い) |
△ (拒絶反応を起こし、皮膚が 炎症を起こす 可能性あり) |
生着率 |
◎ |
◎ |
◎ |
△ (不明) |
× (人工毛の為生着しない) |
移植した髪の 経年変化 |
男性ホルモンの 影響を受けない 髪の毛なので、 ほぼ無し |
男性ホルモンの 影響を受けない 髪の毛なので、 ほぼ無し |
男性ホルモンの 影響を受けない 髪の毛なので、 ほぼ無し |
男性ホルモンの 影響を受けない 髪の毛なので、 ほぼ無し |
短期間で 脱落する場合が あります |
拒絶反応の可能性 | 自毛なので 一切なし |
自毛なので 一切なし |
自毛なので 一切なし |
自毛なので 一切なし |
有 |
メンテナンス |
◎ (自分の毛なのでメンテナンスは 不要) |
◎ (自分の毛なのでメンテナンスは 不要) |
○ (不要) |
○ (不要) |
× (定期的に植え替えが必要) |
費用 | 非常に微細な 作業が多い為、 少し高め |
微細な作業が 多い為、 少し高め |
微細な作業が 多い為、 少し高め |
微細な作業が 多い為、 少し高め |
繰り返しの 手術により 結果的に高額 |
診療ガイドライン (社団法人 日本皮膚科学会) 5段階評価 (A、B、C1、C2、D) |
B (行うように勧められる) |
B (行うように勧められる) |
B (行うように勧められる) |
B (行うように勧められる) |
D (行わないよう勧められる) |
自毛植毛の流れ
自毛植毛を受けるまでの流れ
STEP 1 ご来院・受付
当院では完全予約制により、他の患者さまと受付や待ち合い室などで顔を合わせることなく診察をお受けいただけます。受付の後は、問診票に現在のお悩みや症状についてご記入ください。その後、頭髪の状態を撮影させていただきます。
STEP 2 診察
専門ドクターがこれまでの薄毛治療のご経験の有無やご要望などお伺いし、また、現在の症状を診察いたします。症状に合わせた治療内容やそのリスク・効果などについても分かりやすくご説明いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
STEP 3 カウンセリング
専門カウンセラーによるカウンセリングで、治療の流れや費用・お支払方法などについて詳しくご説明いたします。治療のスケジュールなども患者さまのご都合に合わせ調整いたしますのでご遠慮なくご相談下さい。
STEP 4 血液検査
患者さまの健康状態を把握し、安全に治療を行うことは何よりも大切なことです。
検査結果については、分かり次第ご連絡させていただきます。
自毛植毛当日の流れ
STEP 1 受付・診察
ご予約当日は受付をすませた後、担当医師による術前診察で治療内容やグラフト数・デザインなど、詳細について最終確認をいたします。
STEP 2 治療
治療の流れはお選びいただいた治療方法により異なります。ご希望の施術方法の流れに沿って治療が行われ、治療後はその日の内に帰宅することができます。
STEP 3 アフターケア
親和クリニックでは、洗髪サービスや施術後の経過確認、施術結果のフィードバックなどのアフターケアを重視しております。
自毛植毛を行う前に知っておきたいポイント
症例が豊富なクリニックで治療を受ける
症例が多いクリニックは技術力が高かったり、アフターケアが手厚い、などのサービスがあります。施術内容や費用、サービス内容などからクリニックを比較検討してみましょう。また、口コミサイトも参考にすると良いでしょう。
デメリットを理解した上で治療を受ける
自毛植毛はほかの薄毛治療法に比べて生涯コストは抑えることはできますが、一回の施術費用は割高に感じられるかと思います。施術範囲が広いと治療費も比例して高くなります。また、移植したすべての毛が定着するとは限らず、一部の毛髪は脱落する可能性があることについてしっかりと理解するまでは施術を受けることはお控えください。
理想の髪型をはっきりと伝える
自毛植毛で失敗しないためにも、薄毛への悩みや理想の髪型などはカウンセリングのときに担当医に正確に伝えましょう。ぼんやりとしたイメージしかない場合、医師もどの程度のグラフト数が必要か判断しづらい場合があります。
理想の髪形や施術内容などは、医師の意見も反映させて決めることをおススメします。
患者としての視点では見えないさまざまな薄毛治療の要素を的確にアドバイスが可能です。
親和クリニックなら術前・術後のトータルケアもご提供
自毛植毛の施術方法にお悩みの方はまずは無料カウンセリングにご来院ください。3者体制によるカウンセリングから熟練の移植技術による治療内容・そしてアフターケアまで、親和クリニックはトータルで安心と信頼、そして最善の医療を提供いたします。
監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
FUE手術の症例数は約2,000例超に上る。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。