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髪を伸ばしたりヘアアレンジを楽しんだりする女性にとって、見た目の印象を左右する髪は、いくつになっても大切にしたいですよね。
「薄毛の悩み」というと一般的に男性のものと思われることも多いですが、実は女性でも薄毛に悩んでいる方は少なくありません。
男性と女性では薄毛になるメカニズムやなりやすい箇所や異なるため、いわゆるツルツル、無毛状態にはなりにくいのですが、全体的なボリュームが減ってぺたんとなってしまったり、分け目の辺りから地肌が目立つようになる現象が起こります。
この記事ではそんな女性特有の薄毛の悩みについて、CBCラジオ大阪の番組内で親和クリニックの医師やカウンセラーがお話した解説を、わかりやすくまとめた情報をお送りします。
ぜひ参考にしてみてください。
女性が薄毛になる原因
女性もAGA(男性型脱毛症)になる?
実は薄毛にお悩みで当院に来院される患者様は3~4割が女性です。
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンが深く関わる脱毛症ですが、女性でも男性ホルモンを少量持っているので、発症する可能性は十分にあります。
女性がかかる男性型脱毛症は、FAGA(女性男性型脱毛症)とも呼ばれています。
加齢とともに女性ホルモンは減少するため、相対的に男性ホルモンの割合が多くなり、発症すると考えられます。
さらにそこに生活習慣やストレスなど、様々な要素が絡んで脱毛に繋がることがわかっています。
AGA(FAGA)になると、髪の毛の本来のヘアサイクルである「成長期(活動期)」「退行期」「休止期」という周期のうち、髪を作る「成長期(活動期)」が極端に短くなってしまい、結果として弱々しい毛しか生えなくなり、薄毛につながってしまいます。
出産後に起こる脱毛は治る?
女性の身体は出産によって、一時的にホルモン環境が変化し、育毛・発毛に対してポジティブな女性ホルモンが急激に下がってしまうことがわかっています。
さらに産後は慣れない育児や寝不足によって食生活の乱れやストレスなども絡んでくるため、どうしても抜け毛が増えて薄毛になってくることが多く、生理的現象といってもいいかもしれません。しかし、ほとんど場合、一時的な変化で、数ヶ月~1年ほどで戻ることがわかっています。
あまり深刻に考え過ぎないようにしましょう。
貧血気味の女性は薄毛になりやすいって本当?
はっきりとした因果関係はわかりませんが、貧血とは、血流の状態が悪く、血中が酸欠状態とも言えます。
それによって十分な栄養が運ばれず、髪の栄養不足により抜け毛が増えるということは十分ありえます。
女性は貧血になりがちです。十分な量の鉄分を摂るように心がけましょう。
女性の薄毛の傾向
男性の薄毛(AGA)はおでこやてっぺんから広がる
男性の脱毛症で多いAGA(男性型脱毛症)は、生え際や頭頂部など部分的な薄毛に始まるのが特徴です。
これは、脱毛に繋がる原因となる因子が前頭部や頭頂部の髪のみにあるためです。
そのため男性は、生え際の後退や頭のてっぺんが薄くなることで気になりだすことが多いようです。
女性の薄毛は「びまん性脱毛」が多い
「びまん」とは全体的、一面に広がるという意味です。
男性型脱毛症のように額や頭頂部から薄くなるというよりも、全体的にボリュームがなくなることが特徴です。
以前に比べて分け目の辺りから地肌が目立つようになったり、ヘアスタイリングの際にボリュームや流れを出すことが難しくなったりというところから気になりだす方が多いようです。
何歳くらいから薄毛になる?
年齢が高ければ高いほど発症しがち、というイメージを持たれるかもしれませんが、20代から発症するケースもあるので、年齢を問わずといえます。
薄毛を予防することはできる?
男女問わず、脱毛症が発症する原因は、遺伝や体質、生活習慣など様々な因子が絡むため、これをやっておけば大丈夫、という予防方法は残念ながらありません。
ただ、身体の健康に良いことは基本的に髪にも良いので、生活習慣に気をつけることは意味があると考えられます。
- バランスのよい食事を摂る
- 睡眠時間を十分に確保する
- 紫外線や頭皮の乾燥に気をつける
- なるべくストレスを貯めない
このようなことを意識すると、髪を健康に保つことにも繋がるでしょう。
「牽引性脱毛症」にも注意!
女性の場合は、髪を伸ばして毎日結んでいる方もいらっしゃるかと思います。
そういった方が発症する可能性があるのが「牽引性脱毛症」です。
「牽引性脱毛症」は、ポニーテールや編込みなど、髪を強く引っ張る髪型を続けることで髪の毛根に負担がかかり、おでこの生え際などから少しずつ髪が抜けてしまう現象です。
お仕事の服装の規定などで難しい場合もあると思いますが、休日などはなるべく髪をほどいて毛根を休ませてあげることも重要です。
女性の薄毛の治療について
実際に薄毛や脱毛症になってしまったら?
ホルモンバランスが関わるFAGA(女性男性型脱毛症)は進行性なため、生活習慣の改善などでは薄毛を改善する、発毛をさせることは難しいとされています。
薄毛を改善するためには原因の特定を行い、早急に治療を始めることが重要であるため、ぜひお早めに専門クリニックにお越しください。
軽度の場合は投薬治療から始めるのもあり
薄毛の治療には大きく分けて「投薬治療」と「自毛植毛」があり、両方とも日本皮膚科学会が発表している「 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 」で医学的な根拠が認められている治療法になります。
投薬治療でもさらに「内服薬」と「外用薬」があります。大抵の場合は、内からと外から、2つのアプローチを組み合わせて治療していきます。
ただし内服薬は女性用のものを
ひとつ気をつけたいのは、内服薬は女性用のものを処方してもらう必要があるということです。薄毛治療の内服薬では「フィナステリド」「デュタステリド」という薬が男性型脱毛症への効能があると政府に認められていますが、これは男性ホルモンに作用する薬で女性には不適切です。
当院では、女性用には「パントガール」という薬を処方しています。
外用薬(塗り薬)では「ミノキシジル」という成分の薬があります。こちらは男女どちらの薄毛の治療にも使え、内服薬と併用して治療を行うことが多いです。
使用する薬の割合や頻度については、薄毛の原因などによって異なりますので、専門医にご相談ください。
市販の「育毛剤」や「発毛剤」の効果は?
薬局などで売っていたり、テレビCMなどの広告で見かける発毛・育毛・養毛関係の商品について、名称と効果の関係は以下の通りです。
- 発毛剤……髪の毛を生やす効果がある
- 育毛剤……今生えている髪の毛を育てる
- 養毛剤……髪の毛の健康のために必要な栄養分を届ける
中でも「発毛剤」は、厚生労働省から発毛効果が認められた有効成分が配合されているものしか標榜することはできません。また医薬品であるため医師から処方されるか、薬剤師のいる薬局でしか買うことができません。
つまりそれ以外の「育毛剤」「養毛剤」は今ある髪を強くする効果はあっても、生えなくなってしまった部分に髪を復活させるような劇的効果は期待できません。
また「発毛剤」であってもしっかり発毛効果が出るような強い薬は処方箋が必要になります。
根本から薄毛を治療するなら自毛植毛
FAGA(女性男性型脱毛症)は進行性であるため、投薬治療で一時的に脱毛を止めて発毛を促したりできても、薬を辞めるとまた薄毛が進行してしまうことがほとんどです。
そこで根本からの治療に有効なのが「自毛植毛手術」です。
自毛植毛手術は、ご自身のAGA(FAGA)になりにくい後頭部や側頭部の髪を、すでに薄毛になってしまっている箇所に髪を作り出す工場ごとお引越しさせる施術です。
髪を作り出す組織ごと引っ越すので、定着した髪はこれまで同様に生え変わり続けます。さらにFAGAになりにくい髪なので、植え替えたあとも正常なヘアサイクルが続きます。
また自毛植毛は好きな箇所に自由に生やすことができるため、額の形を変える「ヘアライン矯正」をすることもできます。
手術と聞くとちょっと怖いのですが……
手術といっても、親和クリニックの自毛植毛手術「MIRAI法」はいわゆるメスで切るような手術とはまったく違います。
マイクロパンチブレードという超極細の丸い刃で毛髪を一本一本くり抜いて採取します。
自毛植毛手術にもいくつか種類があり、皮膚を帯状に切り取っていく採取方法もありますが、当院では行っていません。
より傷が小さく痛みも少なく済む手術のために、当院独自の技術や道具を開発しています。
入院も必要なく、手術自体は当日中に完了し、完全に生え揃うまでは約1年かかります。
自毛植毛で移植した髪はカラーリングやパーマはできる?
移植後、生着して生え揃った髪は通常の毛髪と同じように扱うことができます。
シャンプーやコンディショナーはもちろん、カラー剤やパーマ液も特別気を使う必要はありません。
傷が治ったあとであれば特別美容師さんになにか伝える必要もありません。
自分の髪が移植した箇所から生えてきているだけなので、手術前と変わらずおしゃれをお楽しみいただけます。
女性におすすめ!刈り上げない「NC-MIRAI法」
自毛植毛は、移植する髪を採取する関係で採取する後頭部の奥をバリカンで刈り上げる必要があります。
カバーシート(貼り付けるかつらのようなもの)のご用意もありますし、女性は男性に比べて比較的髪が長いため、上から髪をかぶせてしまえばパッと見てはわからないのですが、それでも万が一植毛をしているのが周囲にバレたくないという方のために「NC-MIRAI法」という自毛植毛があります。
NC-MIRAI法は、髪を短く刈り上げずに長いまま採取する髪を見極め、一本ずつカット→採取を行い移植する髪を集めます。
通常のMIRAI法に比べて技術も時間も必要な施術ですが、刈り上げることに抵抗のある女性や人前に出る職業の方に喜んでいただいています。
女性の自毛植毛の金額は男性と変わる?
女性や髪の長さで金額は変わりません。
当院の自毛植毛の費用は手術の基本料金に、1グラフト(株)あたりの金額がかかります。
髪は一つの毛包(毛根を包む組織)につき1~4本生えているのですが、このひと塊をまとめてグラフトや株と呼びます。
「MIRAI法」と「NC-MIRAI法」で基本料金とグラフトごとの料金がことなります。
どちらもまとまった金額となる印象かもしれませんが、自毛植毛は一度行ってしまえば追加でかかる費用もメンテナンスの必要もありません。
対して投薬治療は毎日薬の服用や塗布を続ける必要があるため、トータルコストで考えると自毛植毛も決して高くはない治療であるといえます。
メスを使わず
傷・痛みを抑えた植毛手術
基本治療費 | 220,000円 |
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1グラフト | 990円 |
高密度自毛植毛 NC-MIRAI 法
刈り上げないことで
より自然に過ごせる植毛手術
基本治療費 | 330,000円 |
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1グラフト | 2,200円 |
【まずは無料相談へ】
薄毛治療で若々しい印象の髪を楽しみませんか
親和クリニックでは、髪の状態のチェックや、薄毛治療に関する不安や疑問点についての相談を無料で行っています。
経験豊富なドクターやカウンセラーが、ご納得いただけるまで丁寧にお答えします。もちろん無理な勧誘もいたしませんので、まずはお気軽にご予約いただければと思います。
また、写真を送るだけで相談できるメール相談も受け付けております。
外出を控えている方やお近くにクリニックがない遠方にお住まいの方はぜひご利用ください。
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
FUE手術の症例数は約2,000例超に上る。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。
親和クリニック銀座院 院長
安藤 善郎
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
親和クリニック名古屋院 院長
福島 俊彦
「患者さま本位で考える」をモットーに、患者さまお一人おひとりの薄毛の状態をじっくり見極め、それぞれに合った治療計画を提案。
大学病院の医療安全管理部での勤務経験を活かし、徹底した安全管理で安心できる自毛植毛手術を体現している。
親和クリニック 医師
図師 伸一郎
一般皮膚科、美容皮膚科の分野のスペシャリストとして薄毛治療に従事。
カウンセリングではしっかり時間をかけ、患者さまの納得を得られるまで悩みを伺い、症状ごとにふさわしい最適な株数の算出、デザイン提案を行う。
親和クリニック医師
水村 奈央
外科医として一般医療に携わったのちに親和クリニックに入職。
長年薄毛に悩んでいる患者さまに寄り添い、相談をしてよかったと思っていただける医療の提供を心がけている。