COLUMN

【AGAとは?】男性型脱毛症の原因や見分け方、治療法を専門医がやさしく解説

『AGAってどういう病気なの?』
『AGA治療をすれば薄毛を改善できるの?』

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いです。年齢を重ねるほど、前頭部や頭頂部の毛髪にボリュームがなくなり、髪型が決まりにくくなっていませんか?

市販の育毛剤を使ってみたり、自分なりに頭皮マッサージをしてみたりしても、抜け毛が減らないばかりか、お風呂場や洗面所に落ちている髪の毛が増えていき、焦っている方もいらっしゃると思います。

AGAは、男性型脱毛症と言われる進行性の病気です。体内のホルモンバランスの乱れから来る脱毛症なので、育毛剤やマッサージで進行を止めたり、毛髪を回復させたりすることはできません。

しかし、薄毛治療の専門クリニックであれば、効果的なAGA対策が可能となっています。早めに専門医に相談すれば、AGAの進行を抑制しつつ毛髪を回復させ、薄毛のお悩みを根本的に解決することもできます。このまま一人でずっと悩み続けたくはないですよね。

そこで今回は、自毛植毛の親和クリニック銀座院・安藤 善郎院長に、『AGAの原因や見分け方、治療法』というテーマでインタビューを行いました。

この記事を読めば、AGAの効果的な対策が分かり、薄毛のお悩みから解放されるきっかけが掴めます。

親和クリニック銀座院院長 安藤 善郎

医師紹介

親和クリニック銀座院院長

安藤 善郎 YOSHIRO ANDO

専門分野

  • 消化管外科
  • 創傷治療(湿潤療法)

主な経歴

昭和58年に福島県立医科大学卒業後、福島県立医科大学 第2外科に勤務。平成2年、医学博士号学位取得。大原綜合病院附属大原医療センター 外科、京都逓信病院 外科、神戸逓信病院 外科などを経て、平成31年より親和クリニック 勤務。令和4年、親和クリニック銀座 院長に就任。消化管外科、創傷治療での豊富な経験や実績を活かし、投薬だけでは治療が難しい薄毛の悩みを、正規の医療である自毛植毛によって解決に導く。趣味はスポーツ(野球・スキー・テニス)。

そもそもAGAとは、どんな病気なのでしょうか?

AGAのヘアサイクル

AGAとはAndro Genetic Alopeciaの略で、直訳すると「男性ホルモンによる脱毛症」、日本語で「男性型脱毛症」のことをいいます。女性にも男性ホルモンが存在するため、女性の薄毛の原因にもなります。

主に成人男性によくみられ、薄毛に悩む男性の約9割以上がAGAと言われています。前頭部の生え際や頭頂部、つむじ周辺の髪が徐々に薄くなっていくのが特徴です。

薄毛の広がり具合について

AGAになるとヘアサイクルが乱れ、通常に比べて「成長期」が短縮し、髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまいます。AGAは進行性の脱毛症であり、残念ながら自然に治癒していくことはありません。適切な治療を行わない限り、症状がどんどん悪化して、やがて地肌が露出するようになります。

抜け毛が増えてきたと感じたら、まずはAGAを疑って、早めのケアをすることが大切です。

AGAは何が原因で発症するのでしょうか?

TGFβが活性化されるまでの流れ

AGAは男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が主な原因と考えられています。

AGAは遺伝と密接な関係があると言われています。AGAは体内の5αリダクターゼ(還元酵素)により作り出された薄毛ホルモン(DHT)が原因とされていますが、このうち5αリダクターゼの活性度と、脱毛因子を作り出すDHTと結びつく男性ホルモンレセプターの感受性が遺伝で引き継ぐと考えられています。

5αリダクターゼの活性度が高いとDHTを作りやすい体質になりますし、男性ホルモンレセプターの感受性が強ければDHTの影響を受けやすくなるため、AGAになりやすいと考えられています。

男性ホルモンレセプターは、前頭部や頭頂部に多く、側頭部や後頭部には少ないという傾向があります。そのため、AGAを発症すると男性ホルモンレセプターが多い前頭部や頭頂部から薄毛が進行していくという特徴があります。

AGAは自然に治ったり、進行が止まったりすることはあるのでしょうか?
育毛剤やマッサージなど、自分でできるAGA対策はあるのでしょうか?

AGAは男性ホルモンであるDHTが主な原因で発症し、しかも進行性の病気であるという特徴があります。そのため、一度AGAを発症したら自然に治癒するのは難しいと言われています。

育毛剤やマッサージなどである程度薄毛の進行を抑えることができても、基本的には医療で治すことが必要となります。

AGAを発症しているにも関わらず、セルフケアで対策されている方も多いです。しかし、セルフケアでAGAが改善することはありませんので、むしろAGAが進行してしまうことが考えられます。かえって治療が遅れてしまい、薄毛治療に必要な時間やお金が余計にかかってしまう恐れもあります。

薄毛が気になってきたら、まずは早めに薄毛治療の専門クリニックでAGAの診断を受けてみてください。

AGAかどうかを自分で見分ける方法はありますでしょうか?

AGAの薄毛の形は特徴的であるため、比較的わかりやすいです。

  • 額の生え際からM字が後退していく
  • 頭頂部が薄くなって広がっていく
  • 生え際と頭頂部の両方が薄くなっていく

以上のようなタイプがあります。

「最近髪が薄くなっている気がする」と気になっている方であれば、ご自身で薄毛の進行具合を確認してみてください。生え際や頭頂部で薄毛が進行している場合は、AGAの可能性が高いです。前髪のセットが決まらないと感じている方、頭頂部のボリュームが減っていると感じている方は、AGAかもしれません。

また、正常な脱毛は1日に100本程度と言われています。これを上回る抜け毛がある場合は、異常な脱毛と考えられます。シャンプーをした後や、髪型をセットした後に、多くの抜け毛が見られるのであれば要注意です。

抜け毛も観察してみてください。長く太い髪の毛であれば良いのですが、短くて細い髪の毛が多い場合はAGAの可能性が高いです。

抜けた髪の毛の根っこがマッチ棒のように白く盛り上がっている場合は良いのですが、根っこのふくらみがない場合も要注意です。

若くてもAGAになる可能性があるのでしょうか?

AGAは、若くても発症する可能性があります。特に遺伝傾向が強い方ですと、20代でAGAと診断される方もいらっしゃいます。

日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版』によると、AGAの発症頻度は、20代で約10%、30代で20%とまとめられています。

若い方でも、AGAを発症する可能性があります。なお、50代以降では約半数の人がAGAを発症すると言われています。

AGAは決して珍しい病気ではなく、多くの人が発症する脱毛症です。そのため、若いからといってAGAの診断や治療が遅れてしまうことがないようにすることが大切です。

AGAを治療する方法を教えてください。

銀座院 安藤院長のカウンセリングの様子

薄毛治療には大きく内科的治療と外科的治療に分けられます。

内科的治療は、薬による治療がメインになります。デュタステリド、フィナステリドといった内服薬とともに、ミノキシジルといった外用薬を使う場合もあります。薬物治療は、「予防」や「現状維持」が基本となりますので、すでに毛根が死滅してしまった場所に新たな毛髪を増やすことは不可能です。

一方、外科的治療は自毛植毛が代表的な治療法となります。すなわち、薄毛の影響を受けにくい後頭部や側頭部の自分の毛髪を「発毛組織」であるグラフト(株)ごと移植する手術です。

グラフト(株)について

自毛植毛なら、毛髪が生えなくなった部分の発毛が可能となります。生え際や頭頂部など、薄毛が気になる箇所に確実に髪を生やしたいと思うなら「自毛植毛」がおすすめです。

薬による内科的治療と自毛植毛による外科的治療を組み合わせることで、薄毛のお悩みは根本的な解決ができるようになっています。

薄毛は医療で治せる時代となっています。薄毛にお悩みの方は、是非、専門医にご相談いただきたいです。

AGAは早めの治療が大切だと聞きました。それはなぜでしょうか?

薄毛のメカニズムついて解説する様子

AGAは進行性が高いため、時間の経過とともに薄毛の範囲がどんどん拡大していきます。進行すればするほど治療に時間と費用がかかってしまいます。

したがって、AGAが進行しないうちに治療を始めた方が、効果的な薄毛対策ができます。

例えば、自毛植毛はAGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を、薄毛になりやすい前頭部や頭頂部に移植する治療法です。しかし、AGAが進行してしまうと、移植可能な毛髪の数も限られてしまいますし、移植が必要な範囲も広がってしまいます。

全体的にかなり薄毛が進行している状態

そのため、AGAが進行してしまってからでは、有効な薄毛治療が難しくなってしまうケースも考えられます。薄毛が進行してから自毛植毛をしたいと思っても、患者さまの望み通りの改善ができない場合もあります。

効果的な薄毛治療をするために、そしてAGA治療に余計な費用や時間をかけないためにも、AGAの治療は早めに開始することをおすすめします。

早期に治療を開始すれば、一人でずっと悩み続けることもなく、これからの生活を前向きな気持ちで過ごせるというメリットもあります。

自毛植毛とはどんな治療なのでしょうか?

植毛(自毛植毛)とは

自毛植毛手術は言葉の通り、薄毛になっていない部分の「自分の毛」を、薄毛が気になる箇所に「植える」手術です。

毛髪を作り出す細胞、いわば髪を作る工場ごと移植するので、元の髪と同じように長さが伸びたり生え変わったりするのが特長です。自分の髪の毛なので、髪の色や風合いなどに違和感がなく、移植に伴う拒絶反応の心配もありません。

移植で使う毛髪は、AGAが発症しにくい後頭部や側頭部の毛髪です。毛根の組織ごと移植するので、移植後もヘアサイクルが乱れることはなく、AGAにもなりにくいのです。

移植後の髪が定着して生え変わるまでには、半年から1年ほどの時間がかかります。定着するまでに少し時間はかかってしまうのですが、その後は髪が生え続けることができますので、定期的な通院やメンテナンスは不要となります。

自分の髪が生えてくるので、ヘアカラーやパーマなどを楽しむこともできますし、雨や風にさらされても不安になることもありません。

実際に自毛植毛の手術を受けられた男性

自毛植毛手術は費用が高いと心配される方も多いです。しかし、長期的に見れば、通院やメンテナンスにかかる費用や時間、毎日の手間暇を大きく削減できるので、トータルで考えたコストパフォーマンスは良いと感じる方も多いです。

自毛植毛手術は、採取された部分の見た目が薄くならないよう丁寧に施術を行います。極細のパンチホールを使い1つ1つ移植していきますので、熟練した医師の技術と看護師などの医療スタッフとのチームプレイが必要となる手術です。

そのため自毛植毛手術をする場合は、豊富な症例を持つ自毛植毛専門のクリニックで施術されることをおすすめします。

親和クリニックでは、どのようなAGA治療ができるのでしょうか?

安藤先生のによるカウンセリングと施術の様子

親和クリニックでは、「トータルサイエンスヘアケア(総合科学頭髪医療)」をかかげています。薄毛の根本治療を可能にする自毛植毛をはじめ、生活習慣の見直しのアドバイス、内服・外用薬を組み合わせた投薬治療など、医学的エビデンスに基づいた多角的な治療プランを、お一人おひとりに合わせてご提案をいたします。

親和クリニックの治療方針

特に自毛植毛手術は、親和クリニックがもっとも得意とする分野です。植毛手術はメスを使わない「FUE法」をベースにしています。この術式では、メスの代わりに「マイクロパンチブレード」というストロー状の極細刃で、植毛する毛を採取し、植毛ホールをくり抜きます。

皮膚を切らずに採取できるFUE法

親和クリニックなら、非常に低侵襲である植毛手術が可能です。低侵襲とは痛みを軽減したり、術後の回復を早めたりすることをいいます。また、親和クリニックならではの短時間で大量かつ高密度な自毛植毛も可能です。

なぜなら、植毛に必要な最新式の設備を有するのはもちろん、熟練した専門医師・専門看護師が一丸となったチーム医療で手術に取り組んでいるからです。

メスを入れない自毛植毛の手術中の様子

親和クリニックの年間手術件数は1,500件以上、極小0.5mmの「スーパーファインマイクロパンチブレード」を導入し、皮膚への負担が軽減され、術後の回復時間も短縮。さらに既存毛のダメージが最小限で、傷跡も目立ちにくいです。
親和クリニックの自毛植毛手術はメスを使わないので、ダウンタイムが少なく、日帰りでの手術が可能で、手術の翌日にはシャンプーで洗髪することもできます。

狭い範囲へのピンポイントな植毛はもちろん、1回で3,000株以上の大量の植毛も可能です。生え際のラインやつむじの向きを考慮した自然な仕上がりにも定評があります。

薄毛治療が初めての方はもちろん、他院での内科的治療に限界を感じている方も、自毛植毛なら根本的な解決が目指せるかもしれません。自毛植毛の親和クリニックへ是非ご相談ください。

AGAのこと、自毛植毛のことがよくわかりました。
最後に、AGAでお悩みの方にメッセージをお願いします。

安藤先生のインタビューの様子

薄毛でお悩みの方には、その悩みを公にできず、一人でずっと抱えている方も多いです。自分の力だけでは解決できないとなると、本当に気持ちが沈んでしまいます。

日ごろのお悩みを話してみたり、相談を聞いてもらったりするだけでも、心が軽くなることがあると思います。相談をすることによって、自分では解決できなかった対策が見つかることもあります。

薄毛でお悩みの方のために、親和クリニックでは無料相談を行っています。プライバシーに配慮した薄毛のお悩みを相談できる場所がありますので、是非、ご利用いただきたいと思います。

もちろん、相談を受けてすぐに治療を始める必要はありません。まずは「こういう治療をすれば薄毛が治る可能性があるんだ」と知っていただくだけでも一歩前進したことになります。

不安な点や疑問は経験豊富なスタッフが、患者様の目線に立ってわかりやすく丁寧に説明いたします。親和クリニックは、全国5院(新宿・銀座・名古屋・大阪・福岡)ありますので、是非一度お近くのクリニックへお越しください。無料相談のご予約は、親和クリニックのホームページから簡単に申込むことができます。

遠方の方や、外出を控えている方のために、写真を送って相談ができる無料メール相談も承っています。来院が難しい方は、メールでのご相談も是非、お気軽にご利用ください。

まとめ AGAの原因や見分け方、治療法について

親和クリニック銀座院

今回は、AGAとは?というテーマで、男性型脱毛症の原因や見分け方、治療法を親和クリニック銀座院の安藤 善郎院長に聞きました。

AGAの原因は、男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が主な原因と考えられています。また、遺伝による影響も大きく、市販の育毛剤や頭皮マッサージではAGAの進行を止めることはできません。

DHTの影響を受ける男性ホルモンレセプターは、前頭部や頭頂部に多く、側頭部や後頭部には少ないという傾向があります。そのため、前頭部や頭頂部から薄毛が進行している場合、AGAである可能性が高いです。

AGAは適切な治療を行わない限り、その進行を止めることはできません。しかし、薄毛治療の専門クリニックで、内科的治療と外科的治療を組み合わせれば、効果的な薄毛治療ができるようになっています。

特に自毛植毛手術は、毛根が死滅してしまった部分でも毛髪を回復させることができます。自毛植毛をすれば、定着した毛髪はそのまま生え続けることができますので、自然な仕上がりで違和感がなく薄毛のお悩みを根本的に解決できます。

ただし、AGAの治療においては、早期治療が大切となります。なぜなら、薄毛の範囲が拡大してしまっている場合、脱毛の進行を抑えることや発毛を促すこと、自毛植毛で効果的な対策をすることが難しくなってしまうからです。

そのため、薄毛を改善したいとお考えの方は、早めにAGA治療を開始されることをおすすめします。AGA治療は、早期に行うことによって効果的な結果が期待できます。

薄毛のお悩みは周囲に相談しづらく、一人で抱え込んでしまいがち。そんなあなたのために、親和クリニックでは無料相談を実施しています。

新宿、銀座、名古屋、大阪、福岡の各院でご相談を受け付けています。また、遠方の方のためにメールによる無料相談も可能です。

AGAは進行性の脱毛症です。早めに行動していただくことで、より効果的な薄毛治療が可能となります。今すぐに親和クリニックへご相談ください。

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