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『薄毛は母親から遺伝するの?』
『薄毛はどうすれば改善できるの?』
女性である母親は薄毛ではないのに、その息子に薄毛が遺伝する可能性があります。しかも、父親が薄毛ではない場合でも、母親から薄毛が引き継がれる可能性があるのです。そのため、家族の中で自分だけが薄毛になり、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、年間1,500件以上の薄毛治療を行う親和クリニックが、母親から遺伝する薄毛について解説します。
この記事を読めば、遺伝による薄毛を改善する画期的な治療法もわかります。
親和クリニックでは、薄毛でお悩みの方のために無料カウンセリングを実施しています。最適な治療プランを無料でご提案しておりますので、どうぞお気軽にご来院ください。
遺伝による薄毛の原因とは?AGA(男性型脱毛症)について
薄毛を改善しようとするとき、なぜ薄毛が引き起こされたのかという原因を知ることは大切です。 原因がしっかりと究明できれば、その対策も立てやすくなるからです。
男性の薄毛には、特に着目しておきたい原因があります。それは遺伝によるAGA(男性型脱毛症)です。そして、AGAによる薄毛は、母親から遺伝している可能性があるということをご存じでしょうか?
遺伝によって薄毛が引き起こされるメカニズムについてご紹介していきますが、その前にまずAGAについて少し解説をさせていただきます。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGA(男性型脱毛症)は、思春期以降の成人男性に多く引き起こされる進行性の脱毛症で、髪の生え際や頭のてっぺん部分の毛髪が徐々に失われ、時間の経過とともに薄毛になっていくという特徴があります。 生え際と頭頂部のどちらか一方で薄毛が進行するパターンもあれば、生え際と頭頂部の両方が薄毛になっていく場合もあります。
日本人男性の薄毛の原因の9割以上がAGAであり、全国に1000万人以上の患者がいるといわれています。日本皮膚科学会がまとめたガイドラインによると、AGAを発症する確率は20代で10%、30代で20%、40代で30%、50代以降は40%以上となっていて、若い世代でもAGAを発症する可能性があるため注意が必要です。
AGAを引き起こすホルモン(DHT)とは?
AGAの原因は、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、頭皮に存在する酵素5αリダクターゼの影響を受け、「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されることです。DHTは、薄毛を進行させるだけでなく、体毛を増加させたり前立腺を肥大させることがわかっています。DHTは体毛を増加させる影響がある一方で、前頭部や頭頂部には薄毛を進行させる影響があるのです。
DHTの影響を抑え、薄毛を拡大させないためには、その元となるテストステロンの分泌を抑えられれば良さそうです。しかし、男性が健康的に生きていくためにテストステロンは欠かせないホルモンとなります。テストステロンを減少させてしまうと心身に多大な影響を及ぼすことが考えられるため、テストステロンの分泌を抑えることはできません。
そこで、テストステロンをDHTに変換するきっかけを作っている酵素5αリダクターゼに着目する必要があります。5αリダクターゼの働きを抑えることができれば、AGAの進行を食い止めることができるからです。5αリダクターゼの働きを抑え、AGAの進行を抑える治療がAGA内服薬(フィナステリドやデュタステリド)となります。
ただし、内服薬は一時的にAGAの進行を抑えているだけなので、薄毛を改善したいと思う限り、長期継続的な服用が必要となります。毎日の手間暇が面倒なだけでなく、定期的な通院も必要です。そして、長期継続すればするほど、治療費がかかり続けてしまうというデメリットもあります。
AGAが遺伝によって引き継がれるメカニズム
薄毛の原因は人によって様々であるため、必ずしも遺伝だけが影響しているわけではありません。しかし、男性型脱毛症(AGA)と呼ばれる脱毛症は遺伝子が深く関わっていることがわかっています。
「男の子は母親に似る」という言葉もあるように、男性は母親の遺伝子を濃く受け継ぐ可能性があります。そして、薄毛の遺伝子も母親から引き継がれる可能性が高いのです。
AGAに大きな影響を与える遺伝的な影響には以下の2つがあります。
- 5αリダクターゼの活性度
- 男性ホルモンレセプターの感受性
それぞれを解説します。
5αリダクターゼの活性度
1つ目の遺伝的な影響は、5αリダクターゼの活性度です。5αリダクターゼの活性度は、父方からも母方からも受け継がれる可能性があります。
テストステロンをDHTに変換するきっかけを作っているのは、頭皮に存在する酵素5αリダクターゼです。5αリダクターゼの活性度が高いと、テストステロンがDHTに変換されやすくなり、AGAが発症しやすくなったり、AGAの進行が早まったりする可能性があります。
テストステロンを変異させてしまう5αリダクターゼの量は、体質や遺伝に関係するといわれており、「テストステロンをDHTへと変異させる酵素を作る指令を出している遺伝子が、X染色体の中にある」ということがドイツのボン大学の研究により明らかになりました。
ただし、AGAを発症するかどうかは、5αリダクターゼの活性度だけでは決まりません。そこで重要となってくるのが、もう1つの遺伝的な影響である男性ホルモンレセプターの感受性です。
男性ホルモンレセプターの感受性
2つ目の遺伝的な影響は、男性ホルモンレセプターの感受性です。5αリダクターゼの影響でDHTがたくさん産生されても、DHTと結合する男性ホルモンレセプターの感受性が低ければ、脱毛因子であるTGF-β1は作られません。つまり、AGAは男性ホルモンレセプターの感受性が非常に大きな影響を与えるのです。
この男性ホルモンレセプターの感受性は、X染色体によって受け継がれることがわかっています。X染色体は、AGAに与える影響が大きいということです。
なぜ女性である母親からAGAが遺伝するのか?
遺伝子上、性別を定義するものは性染色体であり、女性はXX、男性はXYで表されます。通常、遺伝子は父親、母親からそれぞれ1つずつ受け継がれます。 男性の場合、母親からX染色体を、父親からY染色体を受け継ぐことでしか生まれません。
薄毛の原因となる遺伝子は、X染色体にあるため、薄毛は母親から遺伝すると考えられるのはそのためです。ただし、女性は男性に比べて薄毛の症状が出にくいといわれています。薄毛遺伝子を持っていたとしても、女性は女性ホルモンの影響が大きいため、薄毛になりにくいからです。
つまり、母親が薄毛ではないから大丈夫と安心はできません。母方の祖父が薄毛なら、薄毛の遺伝子を受け継いでいる可能性はかなり高いからです。これを一世代飛び越えて発現するために「隔世遺伝」と呼びます。
残念ながら遺伝の影響を完全に無くすことはできません。しかし、AGAは治療法が確立されており、遺伝による薄毛も改善が期待できます。毛髪にはAGAになりにくい部分があり、その毛髪を移植することで薄毛が改善できるのです。
遺伝による薄毛も改善!自毛植毛とは?
自毛植毛とは、AGAになりにくい自分の毛髪を薄毛になった部分に移植する外科手術です。テストステロンをDHTに変換するきっかけを作っているのは5αリダクターゼですが、特にAGAに大きな影響を与えるのは、Ⅱ型の5αリダクターゼとなっています。5αリダクターゼⅡ型は前頭部や頭頂部に多く存在する酵素であるため、AGAになると5αリダクターゼⅡ型の影響を受けやすい生え際やつむじのあたりから薄毛が進行を始めます。
一方、後頭部や側頭部には5αリダクターゼⅡ型がほとんど存在しないため、薄毛になりにくいという性質があります。そこで自毛植毛では、AGAになりにくい後頭部や側頭部の毛髪を、毛根の組織ごと採取して、生きたまま再び前頭部や頭頂部の頭皮に移植します。AGAになりにくい性質は移植後も引き継がれますので、薄毛になりにくい毛髪を薄毛の部分に回復することができます。
移植した毛髪の多くはその場に生着し、その後は半永久的に生え変わり続けることができます。薬物治療のように長期継続的な努力は不要ですし、かつらやウィッグのように周囲に違和感を与える心配もありません。なぜなら、自分の毛髪が頭皮から伸びていくからです。
洗髪や散髪も今まで通りに行え、パーマやヘアカラーなどのおしゃれも楽しめるようになります。薄毛になる前のストレスフリーな状態に近づくことができるので、自毛植毛なら薄毛のお悩みを根本から解決できます。
ただし、自毛植毛は高度な外科技術を必要とするため、症例数が多く、信頼できるクリニックで施術を行うことをおすすめします。親和クリニックは、年間1,500件以上の自毛植毛手術の実績があり、移植した毛髪の生着率は90~95%(平均は82.5%)という高い成績を誇ります。
遺伝による薄毛でお悩みの方は、ぜひ一度親和クリニックの無料カウンセリングにご来院ください。薄毛の原因を正確に見極め、最適な治療プランを無料でご提案させていただきます。無料カウンセリングも完全予約制・完全個室での実施となっておりますので、安心して薄毛のお悩みをご相談いただけます。
AGAは進行性の脱毛症であるため、薄毛は時間の経過とともに拡大していきます。そのため、薄毛を効果的に改善したい場合は、早めに治療を開始することがおすすめです。ぜひ薄毛のご相談だけでもお早めに親和クリニックまでお願いいたします。
薄毛を予防するための5つの習慣
できるだけ薄毛を予防するためには、以下の5つの習慣に積極的に取り組んでいきましょう。ただし、AGAを発症している場合はクリニック治療が必要となります。そのため、AGAである場合は、クリニック治療と並行して以下の習慣を実践することが大切です。
- 栄養バランスの良い食事を摂る
- 十分な睡眠時間を確保する
- 適度な運動を習慣化す
- ストレスを発散す
- 正しいヘアケアを行う
それぞれを解説します。
栄養バランスの良い食事を摂る
1つ目の薄毛予防の習慣は、栄養バランスの良い食事を摂ることです。
毛髪の主成分であるケラチンはタンパク質でできていますので、タンパク質やタンパク質の合成に必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素を中心にバランスの良い食事を摂取しましょう。
タンパク質:肉、魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など
ビタミン:野菜、果物、レバー、ウナギなど
ミネラル:貝類、海藻類、ナッツ、納豆、玄米など
外食やインスタント食品、甘いジュースやお菓子などは糖質や脂質が多く、頭皮環境を悪化させる原因になるため、できるだけ控えると良いでしょう。自炊が難しい場合でも、サラダや小鉢、トッピングなどを追加して、栄養バランスを整えていきましょう。
十分な睡眠時間を確保する
2つ目の薄毛予防の習慣は、十分な睡眠時間を確保することです。
毛髪の健康と成長に欠かせない成長ホルモンは、眠っている際に分泌されます。そのため、1日7時間以上の睡眠時間を確保し、寝不足にならないように注意しましょう。寝る時間と起きる時間を決め、生活のリズムを徐々に整えることから始めてください。
夜にぬるめのお湯に入浴し、朝はカーテンを開けて朝日をしっかりと浴びましょう。自律神経の働きが整い、入眠しやすくなったり、睡眠の質が向上したりする効果が期待できます。
適度な運動を習慣化する
3つ目の薄毛予防の習慣は、適度な運動を習慣化することです。
運動不足は頭皮の血行も悪化させる原因になります。疲れやストレスが溜まりやすくなり、ホルモンバランスも乱れやすくなるため、適度な運動を習慣化して、薄毛を予防していきましょう。
1日30分程度の有酸素運動を継続的に行い、全身の血流を促進していきましょう。ウォーキングやジョギング、体操などの手軽で継続しやすい運動がおすすめです。
ストレスを発散する
4つ目の薄毛予防の習慣は、ストレスを発散することです。
ストレスはホルモンバランスを乱したり、睡眠の質を悪化させたりするため、毛髪や心身に重大な影響を及ぼします。慢性的なストレスは、自律神経のバランスを崩し、血流の悪化や頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌の原因にもなります。
日頃からストレスを積極的に発散し、毛髪と心身の健康を促進していきましょう。ストレスを発散するためには、自分の好きな趣味や運動の予定をスケジュールに組み込むことがおすすめです。映画鑑賞やカラオケ、ゲーム、ショッピング、料理、散歩などリラックスして楽しめる予定を入れておきましょう。
家族や友人と団らんを楽しみながら食事をすることもおすすめです。ストレスを積極的に発散して、薄毛や抜け毛を予防していきましょう。
正しいヘアケアを行う
5つ目の薄毛予防の習慣は、正しいヘアケアを行うことです。
1日に何度も洗髪をしたり、頭皮をごしごしと強く擦ったりすることはNGです。爪を立てて洗髪したり、熱いドライヤーを長時間使ったりすることも避けましょう。シャンプーやリンスをすすぎ残すことや、タオルでごしごし頭皮を擦ることも頭皮環境を悪化させる原因になります。
まずは予洗いで汚れを流してから、シャンプーをしっかりと泡立てて洗髪を行いましょう。シャンプーは洗浄力がマイルドな弱酸性の製品を選ぶことがおすすめです。やさしくマッサージするように洗髪を行ったら、シャンプーや汚れが残らないようにしっかりとすすぎ洗いをしてください。清潔なタオルに水分を吸収させたら、自然乾燥せずにドライヤーでやさしく乾かしましょう。頭皮の乾燥が気になる場合は、保湿効果のある育毛剤を使うのも良いでしょう。
なお、紫外線は頭皮や毛髪にダメージを与える原因になりますので、帽子や髪に使える日焼け止めスプレーなどを活用することもおすすめです。
自毛植毛と並行して薄毛予防の習慣を行えば、より効果的な薄毛改善が期待できます。遺伝による薄毛の影響が心配な方は、親和クリニックの無料カウンセリングにご来院ください。最適な治療プランを無料でご提案させていただきます。
監修医師
親和クリニック医師
蔵持 大介 KENICHI TAKITA
監修医師
親和クリニック医師
蔵持 大介 KENICHI TAKITA
交通事故の怪我で眉毛部分を削らなくてはならなくなった男の子に、頭部の傷跡を切る際にでた髪の毛を眉毛に移植する施術をしたことをきっかけに自毛植毛に関心を持つ。
自毛植毛の専門医となってからは、患者さまの喜ぶ声をやりがいに、長い人生を満足できる計画性のある植毛デザインを提供する。