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頭頂部の髪の毛が薄くなる、おでこの生え際が後退するなど、薄毛にはいくつかのタイプがあります。薄毛になる原因もさまざまで、複雑に絡み合っている場合も少なくありません。
せっかく育毛剤などを使って髪が生え始めても、新たな理由が生じて再び髪が抜けることもあるのです。
今回は薄毛が改善し始めた時におこなうと良いケアのポイントを紹介します。
薄毛の原因と発毛までの期間
薄毛を引き起こす原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 加齢によるホルモンバランスの乱れ
- 生活リズムの乱れ
- 睡眠不足
- ストレス
- 栄養不足
- 間違ったシャンプーの仕方
- 間違った頭皮ケア
- 遺伝
そしてこれらの原因のうちのいくつかが複雑に絡み合っています。そのため、いくら高い育毛剤を使ってもすぐに髪の毛が取り戻せるわけではありません。
一般的に薄毛の改善には3~6ヶ月もの時間がかかるといわれています。薄毛の改善には、長期戦に挑む覚悟が必要です。
ところが間違ったケアをしてしまうと、この期間をもっと引き延ばしてしまうかもしれません。薄毛改善にかける期間を短縮できるかどうかは、頭に産毛が生え始めて、回復の兆しが見え始めた時期のケアにかかっています。
発毛の失敗を防ぐには産毛の生え始めが重要です!
抜け毛や薄毛の治療は育毛外来などでもできますが、費用などの理由から自宅で育毛ケアをする方も多くいます。
育毛外来での治療も自宅のケアも、育毛のプロセスは同じです。薄毛の改善は以下の順序で行われます。
- 1. 生え際などに産毛が生えてくる
- 2. ハリ・コシとも強い髪の毛が成長する
- 3. 頭髪全体がボリュームアップする
多くの人が、産毛が生えた段階で育毛ケアが完了したと思いケアを止めてしまいます。実はこれが、薄毛をさらに進行させる失敗の素なのです。
生え際などに現れた産毛は確かに休止中の毛根が活動を始めた証拠です。しかし、その毛根が正常な機能を取り戻すためには、さらに多くの栄養や、頭皮に悪影響を与える生活習慣の排除が必要になります。
産毛が生えてきたことに油断して育毛ケアを止めてしまえば、せっかく生えた産毛が太く健康的な髪の毛に育たず、早々に抜けてしまうかもしれません。
薄毛が生えたことで油断せず、できる限り育毛ケアを継続していきましょう。
産毛が生え始めた時期の育毛ケアのポイント
産毛が生え始めた時期の具体的な育毛ケアについては、生えてきた産毛を強く太くするため、そしてまだまだ眠っている毛根を活発にさせるために、より多くの栄養をとっていくことが中心になります。
この時期には以下の栄養素を積極的にとりましょう。
- タンパク質
- 亜鉛
- オメガ3脂肪酸
- ビタミン群
- 鉄分
これらは育毛剤やサプリメントなどからも手軽に摂取することができます。長期的に活発に発毛できる体質に変えていくことを考えるのであれば、できるだけ食事からまんべんなくとれるようにしましょう。
その他にも、ストレスや睡眠不足、間違ったシャンプーやヘアケアで、頭皮にダメージを与えていないかなどにも気をつけましょう。髪の毛のボリュームが満足な状態に戻るまで、最低でも6ヶ月間は必要です。
薄毛の改善には時間がかかりますが、薄毛は適切にケアをすれば必ず改善できます。産毛の時期を見逃さず・油断せずに、育毛ケアに取り組んでいきましょう。
監修医師
親和クリニック大阪院院長
滝田 賢一 KENICHI TAKITA
監修医師
親和クリニック大阪院院長
滝田 賢一 KENICHI TAKITA
音田総院長の医局時代の同門であり、薄毛治療専門医となってからは4年で1,500件以上の自毛植毛手術を経験。
術後生え揃う頃に患者さまよりいただく「満足しています」「自毛植毛をやってよかった」の声をやりがいに、患者さまのご希望に合う適切なアドバイスやサポートを心がけた診察、施術を行っている。