COLUMN

頭頂部のハゲは「動物性脂肪」の摂りすぎが原因なの?

深西洋人に多いと呼ばれる頭頂部のハゲは、動物性脂質の摂り過ぎが関連しているのではないかと言われています。これは動物性脂質をとりすぎるとコレステロール値などが上昇してしまい、頭頂部まで十分に栄養がいかないためと考えられているからです。

頭頂部のハゲは十分に栄養がいかないから

頭頂部のハゲが進行する原因は栄養が十分に届かないからです。頭頂部は最も栄養が届き辛い部分であり、髪が生えるための栄養も不足しがちになります。特に動物性脂質の摂りすぎはコレステロール値を高め、血液を流れ辛くしてしまいます。
そのため、毛根前で栄養が届かなくなり、よりハゲやすくなると言う悪循環になっているという説があるのです。これは肉食中心の西洋人に起こりやすく、逆に和食を積極的に食べる日本人には少ない傾向があることからです。
たんぱく質は髪を作るために重要な成分ですが、脂肪の摂りすぎは健康面に悪影響を与えるだけでなく、育毛にも影響を与えている可能性があります。

動物性脂質を極端に減らしてもハゲはなおらない

動物性脂質が頭頂部のハゲの原因になるからと、極端に制限するのは問題です。これは髪がたんぱく質で作られているからで、たんぱく質を全くとらなければ材料不足で余計に髪が生えなくなる可能性が少なからずあります。
魚や植物性たんぱく質でうまく栄養を補うのがポイントで、魚の油に含まれるEPAにはコレステロール値を調整し、血液をサラサラにする効果に期待できます。鉄分や亜鉛など、ミネラル分も必要になるため、野菜も適度に摂取するのがおすすめです。
また、頭皮の血行を良くすることも重要です。ただ頭皮をマッサージするだけでなく、運動をして全身の血流を良くした方が効果を期待できます。
動物性脂質の摂り過ぎ以外にも頭頂部のハゲが進行する原因が潜んでいる可能性もあるため、気になる場合は早めに病院で診断を受けた方が対策を立てやすくなりますよ。

動物性脂質の摂り過ぎが頭頂部のハゲにつながる可能性があるのは事実ですが、それが本当に自分の薄毛の原因なのかの判断はやはり素人目では難しいものです。過剰な摂取はしないよう気をつけるのはもちろん、生活習慣全体をしっかり見直していく事も大切になります。
薄毛治療は、はじめるタイミングが遅くなればなるほど結果が出しづらくなります。現時点で気になっているのであれば、まずは病院へ相談しに行くという選択をオススメします。

親和クリニック銀座院院長 安藤 善郎

監修医師
親和クリニック銀座院院長

安藤 善郎 YOSHIRO ANDO

外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。

科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。

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