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虫歯が健康に悪影響を与えることは容易に想像できますが、実は虫歯があると薄毛になる可能性が高まるのです。
さまざまな対策をとっているのに薄毛が改善されないのは、もしかしたら虫歯が原因かもしれません。
ここでは、虫歯と薄毛の関連性をご紹介します。
歯の痛みや噛めないストレスによる血行不良
虫歯が進行すると痛みが生じるようになります。
虫歯の状態によっては物を噛む時だけではなく、何もしていない時でも痛みを感じるようになるため、次第にストレスを感じるように。
そのような強いストレスは、筋肉を緊張させて血行不良の原因となってしまいます。
さらに血行不良の状態が続くと、体の末端部分にある頭皮の血行も悪くなる恐れが……。
すると、健康な髪を維持するために必要な栄養が頭皮に届きにくくなるため、薄毛を引き起こしてしまうのです。
咬筋(こうきん)が使われないことによる血行不良
咀嚼筋は、食べ物を咀嚼する際に活発に働く筋肉です。
咀嚼筋は「咬筋」「側頭筋」「内側翼突筋(ないそくよくとつきん)」「外側翼突筋(がいそくよくとつきん)」の4種類であり、これらの筋肉がうまく働くことによって、食べ物を噛み砕き消化しやすくします。
咀嚼筋のうちのひとつ咬筋は、下顎を閉じる働きを担っており奥歯付近にあります。
虫歯があると、食べ物を噛む時に痛みが生じるようになりますよね。
すると、しっかりと噛むことを避けるようになるため咬筋を活発に動かすことが少なくなります。
その結果、咬筋に関連しているほかの筋肉の動きも活発ではなくなるため、血行不良となり頭皮の血行が悪くなってしまうのです。
このような経緯により薄毛が引き起こされてしまいます。
顎の骨格の歪みで筋肉が圧迫されることによる血行不良
虫歯による痛みがあると、虫歯がないほうの歯を使う習慣が身についてしまう場合があります。
長期間、虫歯がない方の歯ばかりを使って食べ物を噛んでいると、顎の骨格に歪みが生じてしまうように……。
すると、骨格の歪みによってその周辺の筋肉が圧迫されて、血行不良になることがあります。
その結果、必要な栄養が頭皮の隅々にまで行き渡らなってしまい薄毛を引き起こしてしまうのです。
虫歯と薄毛は全く関連性がないように見えますが、実は密接な繋がりがあります。
できるだけ早めに虫歯の治療をして、健康な髪を維持するための対策をとるようにしてください。
監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
FUE手術の症例数は約2,000例超に上る。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。