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40代になると多くの男性がご自身の頭髪が気になり出します。早い方で20代からご自身の薄毛を気にしている方もいらっしゃいます。
その中でも特に30代後半~50代の方の薄毛が多い傾向にあります。
多くの方の薄毛の原因はAGAであり、AGAは男性ならば誰もが発症する恐れのある症状です。中でも特に40代~60代前半によく見られる脱毛の症状を「壮年性脱毛症」と呼んでいます。
壮年性脱毛症とは?
壮年性脱毛症は、40代~60代前半の男性に起こりやすい、特定の部位で起こる一般的な脱毛症です。一般的には頭頂部や前頭部の髪の毛が徐々に薄くなることから始まります。
壮年性脱毛症の症状
壮年性脱毛症の症状は、頭頂部や生え際から脱毛が始まり、徐々に髪が薄くなっていきます。
部位だけでなく、症状についても解説していきます。
頭頂部・つむじの薄毛
頭頂部やつむじから髪の毛が徐々に薄くなることがあります。円形または楕円形の形をしているのが特徴です。
生え際・M字の薄毛
生え際が後退し、M字型やU字型に脱毛症状が現れます。前髪のラインが徐々に高くなるのでおでこが広くなっていきます。
髪の毛の細化
脱毛が進むと、髪の毛が細くなり、ボリュームが減少していきます。また、ボリュームだけでなく、髪の毛の質も変わることがあります。
抜毛
毎日のシャンプーやブラッシングの際に、髪の毛が抜けやすくなります。日々のシャンプーやブラッシングの際に抜け毛が増えたような気がする方は、壮年性脱毛症が進行している可能性があります。
壮年性脱毛症の原因
壮年性脱毛症は、遺伝的要因やホルモンの異常、年齢、ライフスタイルによって引き起こされます。また、ひとつだけでなく、いくつかの要因が重なって発症することもあります。
それぞれの原因について解説していきます。
遺伝的要因
壮年性脱毛症の原因に遺伝的な要素があります。父親や兄弟など、身内が壮年性脱毛症になっている場合、自身も発症するリスクがあります。
ホルモンバランスの乱れ
壮年性脱毛症には、男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンが大きく関係しています。ジヒドロテストステロンは、筋肉質の体型系や体毛の発生に影響を与える一方で、薄毛の原因になっています。遺伝的な要因で、頭皮の毛包がジヒドロテストステロンに過剰に反応し、髪の毛の成長を阻害しています。
ジヒドロテストステロンの量は若い頃ほど多く、年齢を重ねることで減っていきます。
しかし、薄毛に悩むのは年齢が上がってからです。これは、脱毛の始まる時期に関係しています。一般的に脱毛は40代前後で始まる方が多いです。そのため、40代になって薄毛に悩む方が増えます。脱毛の始まる時期には個人差があるので、20代で薄毛に悩む方もいらっしゃいます。
年齢による要因
壮年性脱毛症は、一般的に成人後に発症する傾向があります。年齢とともに、髪の毛の成長サイクルが変化し、成長期が短くなることで髪の毛が細くなり、毛量が減少していきます。
また、年齢とともに頭皮への血液循環が低下することで血中の酸素や栄養素の供給が減少し、毛包の機能が低下、髪の毛の成長が妨げられる可能性があります。
これらの要因が組み合わさることで壮年性脱毛症が進行してしまいます。
ライフスタイルによる要因
壮年性脱毛症はライフスタイルに大きく影響しています。髪の毛の成長に栄養は欠かせません。そのため、偏った食事や断食など、必要な栄養素が補給できない状態が長く続くと髪の毛の成長を妨げ、壮年性脱毛症の進行を進めてしまう要因になります。
また、ストレスも壮年性脱毛症の一因とされています。慢性的なストレスは、ホルモンバランスを崩し、それが髪の成長を妨げる可能性があると言われています。
最後に、過度なヘアケアも脱毛症を引き起こす可能性があります。洗浄力の強いシャンプーやパーマ、ヘアカラーなどは髪と頭皮に負担をかけ、髪の健康を害します。適切なヘアケアを心掛け、髪の毛と頭皮を優しく扱うことで、健康な髪の成長を促すことができます。
壮年性脱毛症とAGAの違いは?
壮年性脱毛症とAGA(男性型脱毛症)は、同じ状態を指す言葉です。ともに男性ホルモンであるテストステロンが特定の酵素によってジヒドロテストステロンに変換されることで引き起こされます。ジヒドロテストステロンは毛包の受容体に結合し、髪の成長を妨げる影響を与えます。
したがって、壮年性脱毛症とAGAは同じ状態を指す言葉であり、男性ホルモンによる髪の薄毛を表現しています。ただし、一般的には「壮年性脱毛症」という用語が年齢に関連しているため、年齢による髪の薄毛の進行を指す場合に使用されることが多いです。
年齢別の薄毛の原因と対策
10代~20代男性の薄毛の原因と対策
10代~20代は、男性ホルモンの分泌が活発な時期です。
男性ホルモンのひとつテストステロンは、体毛や髭などを濃くする働きを持っています。
しかし、体内の酵素5αリダクターゼと結びつくと、ジヒドロテストステロンに変換されて薄毛の原因となってしまうのです。
このような薄毛の症状は、男性型脱毛症(AGA)と呼ばれています。
ただ、10代~20代の男性のように若い年代で生じる男性型脱毛症(AGA)は、若年性脱毛症とも呼ばれており、その年代に合わせた男性型脱毛症(AGA)の治療方法があります。
一般的に20代の男性が男性型脱毛症(AGA)を発症する確率は少ないといわれていますが、遺伝的な要素などの個人差があるため絶対に発症しないとはいえません。
薄毛が気になる場合には、クリニックに相談した上で適切な治療をする必要があります。
30代~40代男性の薄毛の原因と対策
30代~40代の男性は働き盛りであることから、責任のある仕事を任され、強いストレスを感じることも少なくありません。このようなストレスは、体全体の血行不良の原因となり頭皮の血行を阻害してしまうため、薄毛を引き起こす場合があります。
ストレスが原因であれば、リラックスできる時間を持つようにして、睡眠を多くとると良いでしょう。
また、ストレスが原因でなければ、男性型脱毛症(AGA)が原因となっている可能性があります。
30代~40代の男性に生じる男性型脱毛症(AGA)は、壮年性脱毛症とも呼ばれており、若年性脱毛症とは治療法が異なる場合があります。
クリニックを通して薄毛の原因を知ることで、適切な治療をスタートさせることができますよ。
50代~男性の薄毛の原因と対策
50代~60代の男性は、少しずつ老化の影響を受けはじめる年代です。
髪は毛周期によって古い髪から新しい髪に生え変わりますが、加齢によって毛周期のサイクルが乱れてしまったり、毛根の働きが衰え始めるようになります。
すると、本来ならまだ成長過程であるはずの髪が抜けてしまうこともあり、薄毛の原因となることがあります。
加齢が原因となっている薄毛であれば、頭皮の環境を整える対策が必要です。
毎日使用するシャンプーは、できるだけ頭皮に優しいものを選ぶようにしたり、頭皮が必要とする栄養をとるようにしたりしましょう。
また、育毛剤などによって、頭皮の環境をサポートするのも良いでしょう。
もしくは男性型脱毛症(AGA)が原因となって薄毛になるケースもあります。
そのため、クリニックを通して薄毛の原因を診断する必要があります。
理想的な頭皮と髪の状態を目指すためには、原因に合わせた適切なケアをすることが大切です。
年代によって薄毛の原因に違いがあるため、まずは医師に相談するなどして、薄毛の原因を知るようにしましょう。
女性に多い
【びまん性脱毛症とは】?
びまん性脱毛症は、髪の毛が全体的に均等に薄くなる脱毛の症状です。びまん性脱毛症は、女性に多く見られ、特定の形や部位に限定されず、頭皮全体に広がります。
びまん性脱毛症は、さまざまな要因によって引き起こされます。ストレスや栄養不良、ホルモンの変化、病気や薬の副作用などが原因で、髪の毛の成長サイクルが乱れることによって起こります。
びまん性脱毛症の治療には、原因に応じたアプローチが必要です。ストレス管理、栄養バランスの改善、適切なヘアケア、必要に応じて医師の指導のもとでの治療が必要な場合があります。早期の対策と適切なケアが行われると、脱毛の進行を遅らせることができる可能性があります。
薄毛治療には自毛植毛がおすすめ
薄毛治療には自毛植毛がおすすめです。自毛植毛はご自身の髪の毛を使用することで、違和感のない自然な仕上がりが期待できます。
また、自毛植毛は持続性にも優れています。自毛植毛は一度手術を行えば、その効果が半永久的に続きます。ほかの薄毛治療と比較しても効果の持続力は非常に高いと言えます。
また、ご自身の髪の毛を使用するので拒絶反応がなく、安全性が高いことが特徴です。
親和クリニックでは従来の自毛植毛の技術を独自で改良し、患者さまのご負担をより軽減し、手術の成功率を高めるための工夫を行っております。親和クリニックの自毛植毛について下記ページに詳しく記載しているのでぜひご覧ください。
薄毛にお悩みの方は
親和クリニックへ
薄毛が気になり始めた方にとって自毛植毛という選択肢はなかなかハードルが高いと思います。しかし、自毛植毛は髪の毛の多い早い段階で行うことで一番ネックになる費用が抑えられる傾向にあります。
また、自毛植毛をやってみたいけど不安なことや疑問点があってなかなか踏み出せないという方もいらっしゃると思います。親和クリニックではカウンセリングで患者さまのご不安やご不明点を聞き、詳しく丁寧にご説明しております。
自毛植毛が気になる方はまずはカウンセリングへお越しください。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。