薄毛(脱毛症)の原因のほとんどを占めるAGA(エージーエー:男性型脱毛症)は、年齢と共に発症率が高まり、50代以降では約2人に1人が発症すると言われています。
しかし薄毛は医療で治せる時代です。
このページでは、薄毛が気になりつつもどう対処したら良いのかわからないとお悩み方向けに、AGA(男性型脱毛症)の仕組みと、その治療方法についてまとめました。
ぜひご一読いただき、治療を始めるきっかけとしていただければ幸いです。
近年専門クリニックや市販薬も増え、CMなどでも当たり前のように耳にするようになったAGA(エージーエー)。その名称は「Androgenetic(男性ホルモンの)Alopecia(脱毛症)」の頭文字を取っています。つまり男性ホルモンが影響する脱毛症を意味しています。
男性の加齢による薄毛の原因は、このAGAを発症している場合が多く、日本語では「男性型脱毛症」と訳されますが、女性にも男性ホルモンは存在するため、女性の薄毛の原因にもなります。
AGA(男性型脱毛症)が発症していない健康な頭髪でも、脱毛は自然に起こります。髪が発毛してから脱毛するまでのサイクルのことを「ヘアサイクル」と言います。
ヘアサイクルでは「成長期」→「退行期」→「休止期」という過程を繰り返してやがて脱毛しますが、毛髪の太さや長さ、丈夫さはこのうち「成長期」の期間の長さによって決まります。
通常のヘアサイクルであればこの「成長期」の期間は2~6年ありますが、AGAが発症すると数ヶ月から長くても一年ほどで「退行期」に移行してしまいます。
つまりAGAによる脱毛症は、今ある髪がいきなり抜けていくというよりは、「成長期」が短くなることで十分に成長できないまま退行期に入って抜け落ちていく髪が増えて、結果として徐々にボリュームが減り、薄毛が目立つようになるという形です。
一日の抜け毛が100本くらいまでは自然脱毛と言えますが、それ以上の脱毛が認められた場合は、AGAの発症、ヘアサイクルの乱れが起きている可能性があります。
「最近髪が薄くなっている気がする」と気になっている方であれば、ご自身がAGAかどうか知りたいと思われますが、AGAの薄毛の形は特徴的であるため、比較的わかりやすいです。
AGAが発症するきっかけのひとつである酵素「5αリダクターゼII型」は、頭頂部~前頭部に集中的に存在しています。
そのため、AGAは額の生え際から後退していくか、頭頂部が薄くなって広がっていくか、あるいはその両方が混合して薄くなっていくタイプがあります。
進行具合によってことなりますが、以下のいずれかの状態で薄毛となっている場合がほとんどです。
AGAは進行性の病気であり、一度発症したら自然と治癒するのは難しいと言われています。
親和クリニックでは、「トータルサイエンスヘアケア(総合科学頭髪医療)」をかかげています。薄毛の根本治療を可能にする自毛植毛をはじめ、AGAの原因のひとつである生活習慣の見直しのアドバイス、内服・外用薬を組み合わせた投薬治療など、医学的エビデンスに基づいた多角的な治療プランを、お一人おひとりに合わせてご提案します。
以下でその詳しい治療方法を説明します。薄毛治療は早ければ早いほど進行を食い止め、髪のボリュームを取り戻すのに有利ですので、ぜひ受診をご検討ください。
生え際や頭頂部など、薄毛が気になる箇所に確実に髪を生やしたいと思うなら「自毛植毛」がおすすめです。
自毛植毛手術は言葉の通り、薄毛になっていない部分の「自分の毛」を、薄毛が気になる箇所に「植え替える」手術です。
毛髪を作り出す細胞、いわば髪を作る工場ごと移植するので、元の髪と同じように長さが伸びたり生え変わったりするのが特長です。
植え替えるのは、AGAが発症しにくく多く残っている「後頭部」や「側頭部」の毛髪です。
そのため、移し替えるために採取された所は見た目上薄くなりませんし、移植後もヘアサイクルが乱れるAGAにもなりにくいのです。
自分の髪であるため、移植に伴う拒絶反応の心配もありません。
植え替えた毛髪は、一度生着すればあとは普通の髪と同じように成長、生え変わりをします。
そのため、手術後一年ほどで生え揃ったあとは、メンテナンスの必要はありません。
元の毛髪と同じようにパーマやカラーリングも行えます。
自毛植毛にはいくつか種類があり、クリニックによって採用している方式が異なります。
ニードル法 |
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専用のニードル(針)を使用し、移植ホールの作成と植毛を同時に一本一本行う術式。 |
FUT法(ストリップ法) |
メスで頭皮ごと切り取ることで移植毛を採取したのち、株ごとに切り分け、移植先の頭皮にスリットを入れて植え込んでいく術式。 |
FUE法 |
パンチブレードで株ごと丸くくり抜いて移植毛と採取したのち、多くの場合、移植先もパンチブレードで丸く極細の穴を開け、植毛していく術式。 |
ロボット植毛 |
FUE法の一種。移植毛の採取を専用のロボットで自動的に行う。採取した移植毛を植え込む作業は医師が手作業で行う。 |
親和クリニックの自毛植毛手術は、パンチブレードと呼ばれるパンチ状の刃でくり抜く「FUE法」を、さらに進化させたオリジナルの「MIRAI法」を採用しています。
使用するパンチブレードは0.5mm-0.6mmと極小の超極小で、痛みを最小限に抑えつつ、経験豊富な医師の植毛技術で高密度な植毛を行います。
また、自毛植毛は移植する髪を採取する際、採取しやすいようにバリカンで短くする必要がありますが、刈り上げることに抵抗がある方のために、一本一本カットして採取する「NC-MIRAI法」というメニューもご用意しています。
AGAの投薬治療は、内服薬を使って内から、外用薬を使って外からアプローチして脱毛の進行の抑制や、発毛の促進を行います。
確かなエビデンスによって安全性が保証され、かつ発毛効果が認められている成分はそう多くはありません。しっかり医療機関で診察を受けた上で処方してもらいましょう。
使用するのは主に、AGAの原因となるホルモンや酵素に作用する薬です。男性と女性で推奨される薬が異なるので注意しましょう。
また、ネット等で出どころ不明な薬を安易に購入すると副作用などの心配があるため、必ず医療機関で処方されたものを服用しましょう。
デュタステリド |
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AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を作り出す5α還元酵素を阻害する内服薬。 5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型共に阻害する。 |
フィナステリド |
デュタステリドと同様DHTを作り出す5α還元酵素を阻害する効果がある。ただし5α還元酵素Ⅰ型のみ。 |
パントガール |
女性用の飲む治療薬で、主成分はビタミンBやタンパク質、アミノ酸などの基本栄養素。 |
現状、発毛効果が認められている外用薬は「ミノキシジル」のみです。
頭皮に直接塗布する形で外用します。
元々は降圧剤として開発されたものですが、発毛効果が認められたことから、発毛薬として認可された血管拡張作用がある薬です。
1日2回の使用で半年ほど使用すると産毛が生えたり、髪が太くなる効果が期待できます。
投薬治療は、その効果が患者様によって異なります。劇的に効く方もいらっしゃれば、まったく生えてこない患者様もいらっしゃいます。
その点、自毛植毛は一度手術をすれば移植本数のうち80%~90%は確実に生えてくるため、確実性という点では軍配が上がります。
自毛植毛は一度の支払いが高額になるため、金額がネックになるかと思われますが、投薬治療は辞めてしまうと再び脱毛が進行してしまうため、薄毛治療を諦めない限り継続して飲み続ける必要があります。
そういった面まで考えたトータルコストで考えると、実は自毛植毛手術は費用対効果に優れた治療法と言えます。
自毛植毛と投薬治療の違いについて、金銭面を含 めてメリット・デメリットを表にまとめました。 ぜひ参考にしてみてください。
自毛植毛 | AGA薬治療 | |
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改善できる 効果 |
移植した自毛が生え変わり続ける | AGAの予防効果、毛髪の太さの回復効果 |
改善までの 時間 |
半年~1年 |
半年~1年 投薬を続けないと効果は無くなり、元に戻る |
1回あたりの費用 | 715,000円/500株 | 66,000~132,000円/年 |
10年間のトータルコスト |
715,000円 (※1回の手術日のみ) |
660,000~1,320,000円 |
ケアの手間 | 特になし | 毎日の内服や塗布の 手間が必要 |
メリット | 1回の手術で効果が出る | 気軽に始められる処方薬なので、市販薬より効果が期待できる |
デメリット | 1回あたりの費用が高い効果が実感できるまでに半年~1年ほどかかる | 自毛がしっかり生えるまで服用が必要。長期契約を結ばされることもある |
ここまで、AGA(男性型脱毛症)のメカニズムと、その治療法について解説してきました。
AGAは人体に重篤な危険を及ぼす病気ではありませんが、髪型を気にして積極的になれなかったり、ストレスを感じてしまったりと、精神的な負荷となる場合があります。
一人で悩まず、まずは無料相談を受けてみてください。
頭皮の状態や薄毛の種類を特定し、ご予算と相談しながらお一人おひとりに最適な治療プランをご提案いたします。
もちろん、相談を受けてすぐに治療を始める必要はありません。
まずは「こういう治療をすれば薄毛が治る可能性があるんだ」と知っていただくだけでも心が軽くなるかと思います。
不安な点や疑問は経験豊富な医師が丁寧に説明いたします。ぜひ一度お越しください。
当院では、患者さまのご要望に合わせて自毛植毛が行えるよう3つの自毛植毛よりお選びいただけます。 治療内容は、患者さまの髪の毛の状態などを的確に判断し、最適な治療法を患者さまと共に導きだします。
「気が付いたら若い頃よりも額が広くなってきた気がする」
実際にそう感じた時には、すでに生え際や前頭葉から薄毛がかなり進行している可能性があります。毎日洗顔や髭剃りの際に鏡で自分の顔を見ているとはいえ、以前よりも額が広くなっているかどうか意識してチェックしている人は少ないため、鏡を見て薄毛になっていることに気づくのは、相応に薄毛が進んでからになるケースが多いです。
頭頂部やつむじ付近の薄毛は、生え際や額と異なりある程度意識しないと目が届かない部分のため、なかなか薄毛になっていることに気づきにくい部位です。そのため頭頂部付近に違和感が出るようになった頃には、薄毛がかなり進行していたというケースもよくあります。
つむじ付近の薄毛は、毛の流れによっては若い頃から頭皮が見えている方もおり、生まれつきなのか、薄毛が進行したことで地肌が見えているのか判断が付きにくいこともあります。この場合は専門の医療機関に相談してみることをお勧めします。
けがや火傷の傷跡で無毛となった部位にも自毛植毛することが可能です。また、美容外科手術(フェイスリフト)よりできてしまった傷跡にも適応することで、傷跡を目立たなくすることが可能です。
ご自身の毛髪を移植するため生着率は高く、一度植毛を行えば毛はほぼ永久的に生え変わります。手術の際は、毛の流れや方向を調整しながら植毛を行うため、理想のラインに近いデザインにすることが可能です。
親和クリニックでは、原因が複雑な女性の薄毛に対しても、お一人おひとりに合った治療法を一緒に探して解決に導きます。
親和クリニックの自毛植毛なら、「びまん性脱毛症」により、まばらに残った髪の中への植毛も実現。生え際のヘアラインや、地肌が見えたりペタンとしがちなつむじ周りにも植毛可能で、お好きなヘアスタイルを、ご自身の髪で、いつまでも楽しめる人生をご提供します。
電話受付:9:30 - 19:00