DOCTOR COLUMN

自毛植毛の株数(グラフト数)とは?
理想の髪型に必要な株数の決め方

植毛クリニックの公式ホームページや自毛植毛の解説サイトでは、「株」「グラフト」といったワードが登場します。
主に「生え際には~~株(グラフト)の植毛が必要」というように、植毛に必要な毛髪を数える時に使われますが、なぜこのような数え方をするのか、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

ここではそのような疑問にお答えするため、「株」「グラフト」の意味とその使われ方、植毛に必要な「株」「グラフト」の数・費用の目安について、詳しくご説明します。

自毛植毛における「株」とは

株=移植する毛包の単位

グラフト(株)を説明するイラスト。グラフト(株)は移植する毛包を数える単位のことを指し、一つの毛包からは2~2.5本の毛髪が生えます。

「株」または「グラフト」とは、移植する"毛包"を数える単位のことです。
毛包とは毛根を包む組織のことで、一つの毛根につき約1~4本の毛髪が生えています。つまり、1株(グラフト)あたり1~4本の毛髪が生えていると考えていただいて構いません。

自毛植毛は通常、毛包ごと移植するため、単位には”毛髪”を数える「本」ではなく、”毛包”を数える「株」「グラフト」を使用することが一般的です。
そして自毛植毛を行うクリニックでは「1株(グラフト)〇〇円~」というように、株数(グラフト数)ごとに料金を定めていることがほとんどです。
料金当たりの毛髪の本数は掲載されていないことが多いためやや分かりづらいですが、本数はおおよそ「移植株数(グラフト数)×2~2.5本」なので、料金当たりの本数を算出したい時はこちらの式を参考にすると良いでしょう。

移植株数の目安

では、自毛植毛にはどれくらいの株数が必要なのでしょうか?
結論としては、部位によって異なります。ただし、施術内容によっては必要株数が異なるため、以下の数字は目安になります。

生え際の浅めのM字部分の修正

約400~600株

限定的な部位の植毛

約,1000株

生え際~頭頂部、全体的な修正

約2,000~3,000株

また、自毛植毛は「株数は多ければ多いほど良い」という認識は誤りです。
移植株数が多くなると、毛包間の距離が近くなるため密度も高くなります。高密度に移植すればそれだけ地肌が見えにくくなり増毛感はアップします。しかし密度だけにこだわらず、限られたドナー数なりのバランスよい配置、デザインをすることが何よりも大切です。
大量移植・高密度移植にこだわりすぎると、それだけ多くのドナーを消費し、費用も高額となりますし、さらに過剰な高密度移植は仕上がりの不自然さや、一つ一つの毛包に充分な栄養が行き渡らず、かえって毛髪の生着率を下げてしまうリスクにもつながります。
移植株数の目安や・密度(1平方センチメートルあたりの株数)は患者様の症状や各クリニックの術式によって異なる場合があるため、各クリニックの公式サイトで見比べてみると良いでしょう。

自毛植毛の移植株数を決める前の確認事項

このように、自毛植毛に必要な移植株数はおおよその目安を立てることができます。
しかし、実際に移植株数を決めるには様々な要素を考慮しなければなりません。そこで、移植株数を決める前に必要な確認事項についてご説明します。

施術範囲・部位を考える

まず、自分が植毛したい範囲・部位を決めましょう。
生え際・頭頂部のように限定的であれば、株数はおおむね1000株(グラフト)以下に抑えられますが、前頭部~頭頂部のように広範囲だと2000株(グラフト)以上の移植を行うケースもあるため、必要な移植株数は各人によって大きな差が生まれます。

もちろん、施術範囲が広いと必要な移植株数が増えるので、より多くのドナー(移植株)を確保しなければなりません。また、薄毛の進行度によってはドナーを充分確保できないこともあるため、自毛植毛が実際に可能なのかも検討が必要です。

施術費の限度を決める

植毛する範囲が広く移植に必要な株数(グラフト数)が多くなれば、それに応じて施術費用も高額になります。予算の上限、植毛する範囲・部位や自分自身が最低限実現したい仕上がり具合など、バランスを考えて移植する株数(グラフト数)を決めましょう。

例えば、親和クリニックの自毛植毛(MIRAI法)の費用の目安は以下の通りです。

生え際から進行し始めた状態
Ⅲ型
浅めのM字修正
グラフト数の目安 400~600グラフト
移植毛髪本数 1,000~1,500本
施術費用 615,000~814,000円
生え際から徐々に進行が目立ってきた状態
Ⅳ型
やや深いM字・前頭部修正
グラフト数の目安 800グラフト~
移植毛髪本数 約2,000本~
施術費用 1,012,000円~
頭頂部がO型に脱毛してきた状態
Ⅵ型
頭頂部・つむじの修正
グラフト数の目安 500~1,000グラフト
移植毛髪本数 1,250~2,500本
施術費用 715,000~1,210,000円
生え際から頭頂部にかけて進行した状態
Ⅵ型
前頭部・頭頂部の修正
グラフト数の目安 1,000グラフト~
移植毛髪本数 約2,500本~
施術費用 1,210,000円~
全体的にかなり進行している状態
Ⅵ型
全体的な修正
グラフト数の目安 2,000~3,000グラフト
移植毛髪本数 5,000~7,500本
施術費用 220万円~319万円

※表示価格は税込です。

(例)1,000株で植毛してみた場合

患者さまの実態としては1,000株程度で植毛される方が一番多いです。実際に薄毛に悩んで来院される患者さまの傾向としては、1,000株の植毛が必要となるタイミングで来院される傾向があります。
それだけ、薄毛が深刻化しないうちに植毛を検討される方が多いという実態にあります。
1,000株であれば、どのくらいの効果を期待できるのかについて、解説いたします。

生え際のM字はげを修正できる

左右に500株ずつ植毛することで、生え際のラインをきれいに整えることができます。

つむじ周りをカバーできる

頭頂部のつむじ部分が薄い場合であれば、地肌が見えない程度にカバーできるため、1,000株でも十分に薄毛を改善することができます。

手術時間はどのくらいなのか?

1,000株であれば4~5時間で終了することが多いです。
午前中から施術を始めるとしたら、夕方前にはご帰宅いただけますので、身体的にも精神的にも患者さまへの負担をあまりかけずに済みます。

少しでも薄毛が気になる方へ

おでこが少し広がってきた、つむじ周りが薄くなってきたと感じる方は、1,000株でも十分に薄毛を改善することが期待できます。

1,000株を植毛してみた場合の自毛植毛について、親和クリニックの専門医による解説動画がございますので、こちらをご覧下さい。

自毛植毛は一度の手術で効果が半永久的に続く薄毛治療ですが、数十万~数百万の施術費を要する治療です。こちらの料金表を見て必要な株数・費用をじっくりご検討ください。

また、親和クリニックでは3つの施術法がございます。それぞれの施術法で基本治療費や1株あたりの費用が異なりますので、こちらのページにてご覧ください。

その他、料金最大50%オフや、地方からお越しいただいた患者さまへの交通費・宿泊費補助制度についても詳しくご覧いただけます。

親和クリニックの植毛の費用やサービス面について慎重に検討されたい方はこちらをご覧下さい。

ドナー部位の状況を確認する

自毛植毛で使われるドナー(移植株)は、AGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい側頭部・後頭部から採取します。

しかし薄毛が進行しすぎていると、必要な数のドナーが採取できない場合もあります。気になる薄毛の進行度は、「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれる方法により、自己判断ができます。

ハミルトン・ノーウッド分類

ハミルトン・ノーウッド分類とは、AGA(男性型脱毛症)の進行パターンを9種類に分類する方法です。AGAの症例をJ・B・ハミルトン医師が分類し、O・T・ノーウッド医師が改定したため、このように呼ばれています。
欧米でも広く使われている方法であり、薄毛の進行度の判断に非常に有用な分類法です。

具体的には、こめかみの剃りこみ部分である「角額」が、頭頂と耳の穴を結んだ「頭頂線」の前方2㎝を超えて後退している場合、AGAと判断できます。

自毛植毛の移植株数の決め方

植毛したい部位・範囲、予算を決めた後は、実際の移植株数を決めていきましょう。
この時点でおおよその移植株数は算出できますが、実際の移植株数は一体どのように決めればよいのでしょうか。

セルフでチェックしてみる

親和クリニックでは、ご自身の症状をお答えいただくことで、必要な移植株数、ご予算の概算をご提示するセルフチェックコンテンツをご用意しています。ぜひチェックしてみてください。

クリニックに相談する

自毛植毛に必要な株数は、自分である程度の目安を立てることも可能ですが、やはり最終的な判断は、クリニックで専門の医師と充分に相談を重ねた上、算出してもらうのが良いでしょう。

多くのクリニックでは無料でカウンセリングを実施しており、専門のドクター・カウンセラーと植毛の目的や希望の仕上がり・予算についてじっくり話し合うことが可能です。失敗しないためにも、的確なアドバイスを受けられる実績・経験豊富なクリニックを選びましょう。

親和クリニックでは年中無休で無料カウンセリングを行っており、植毛治療の経験豊富なドクターや看護師のほか、自らも植毛経験のあるカウンセラーが患者様の疑問にお答えします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

症例を参考に概算を出す

また、植毛を行うクリニックのほとんどは公式サイトに症例を掲載しています。
写真とともに費用・株数(グラフト数)も併記されていることが多いので、自分の薄毛の症状に近い症例を参考にして必要な株数(グラフト数)を想定する、という方法もあります。

ただし、これはあくまで概算なので、より正確に株数を算出したい場合は、クリニックで専門のドクターと相談することをお勧めします。

施術前
生え際の自毛植毛症例写真 40代男性 1,350株 治療前
1年後
生え際の自毛植毛症例写真 40代男性 1,350株 治療後

40代 男性
移植株数:1,350株 
費用:1,556,500円

詳しくはこちら

施術前
頭頂部の自毛植毛症例写真 30代男性 2,200株 治療前
1年後
頭頂部の自毛植毛症例写真 30代男性 2,200株 治療前

30代 男性
移植株数:2,200株 
費用:2,398,000円

詳しくはこちら

施術前
頭頂部の自毛植毛症例写真 30代男性 4,000株 治療前
1年後
頭頂部の自毛植毛症例写真 30代男性 4,000株 治療前

30代 男性
移植株数:4,000株 
費用:4,180,000円

詳しくはこちら

施術前
生え際の自毛植毛症例写真 50代女性 1,100株 治療前
1年後
生え際の自毛植毛症例写真 50代女性 1,100株 治療後

50代 女性
移植株数:1,100株 
費用:2,750,000円

詳しくはこちら

植毛で後悔しなくて良いためのポイントとは?

どんなに薄毛対策として効果があると期待できる植毛であったとしても、満足のいく植毛ができずに後悔してしまうケースもあるかもしれません。1度の植毛で後悔しないためにも、満足のいく植毛で終えたいことでしょう。

そこで、自毛植毛における失敗パターンや、失敗を避けるための親和クリニック独自の取り組みについて、こちらよりご覧いただけます。

植毛を検討されている方は、満足のいくための植毛を行うためのポイントを抑えていきましょう。

株数・費用はクリニックでじっくり相談を!

自毛植毛でよく使われる「株」「グラフト」は移植に必要な”毛包”を数える単位のことを示し、自毛植毛に必要な株数・費用は、各人の薄毛の進行度により大きく変わります。
納得の行く治療を受けるためにも、手術を受ける際は仕上がりや費用について、事前にクリニックで相談することをお勧めします。

親和クリニックでは、ドクター・看護師・カウンセラーによる3者体制で無料相談を行っています。自毛植毛について疑問・不安のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

親和クリニックの自毛植毛と
他の自毛植毛との違い

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