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芸能人の間でも流行しているため、度々に耳にする「湯シャン」。
頭皮に良いと言われているこの湯シャンですが、果たして薄毛予防効果というのは期待出来るのでしょうか。
湯シャンと薄毛の関係についてご紹介していきます。
そもそも湯シャンとは
湯シャンとは、文字通りお湯のみで髪を洗うことです。シャンプーやリンス、コンディショナーは一切使いません。
湯シャンの文化は古くからあり今に始まったことではありませんが、近年は頭皮に良い、頭皮を健康的に保てるという理由で湯シャンが再び見直されてきています。
割と芸能人の中でも実践している方が多いようで、今話題の髪の洗い方となっています。
湯シャンはなぜ髪に良いのか
湯シャンは頭皮に良いと言われていますが、これは「皮脂」が関係しています。
皮脂というのは頭皮を覆っている膜で、汚れや雑菌から頭皮を守ってくれるバリアの様なものです。髪や頭皮を守るためには皮脂が一定量必要です。
ここで問題になってくるのが市販のシャンプー。
市販のシャンプーの殆どは"高級シャンプー"と呼ばれる種類のもので、高級シャンプーは洗浄力が強いためこの皮脂も一緒に洗い流してしまいます。
シャンプーは髪に付着した汚れや雑菌は綺麗に洗い流せますが、バリアまでも取り除いてしまうため頭皮には悪影響となります。
対して湯シャンの場合、お湯は皮脂までは取り除きませんのでバリアが消えることはありません。
このため湯シャンの方が頭皮に優しく頭皮に良い方法となるわけです。
薄毛予防効果はあるのか
湯シャンは頭皮に良いだけでなく、薄毛予防効果、更には白髪予防も期待できると言われています。
この背景には再び皮脂が関わってきます。
皮脂というのは洗い流してしまうと、体が皮脂不足を検知し過剰に分泌する様になります。
過剰に分泌された皮脂は毛穴を詰まらせたり、雑菌と混ざり炎症の元になったりしますので、薄毛の原因を作り上げます。
そしてシャンプーで髪を洗うことは、皮脂を洗い流すだけでなく、皮脂を過剰に増やすという極端な状況を造りあげてしまいます。
対して湯シャンは皮脂を洗い流すこともなく、皮脂が過剰に分泌されることもありません。
このため薄毛予防に一躍買うと言われているわけです。
明確な検証データは無いため、確実に薄毛予防効果があるとは言えませんが、理屈上は可能性を秘めています。
湯シャンを行う上での注意点、デメリット
頭皮に良いと言われている湯シャンですが、反面湯シャンには注意点、デメリットとなることもあります。
仕上がりが悪い
湯シャンの場合、シャンプーの様に潤い成分などが無いため、見た目的な仕上がりが悪くなります。
整髪料が落とせない
湯シャンでは整髪料をしっかりと洗い流すことが出来ません。整髪料を付けている方は汚れが残ってしまい逆効果となることもあります。
洗いすぎて薄毛になる
湯シャンは洗浄力が弱い分、入念に洗ってしまうことが多くなります。
ゴシゴシと力をかけて入念に洗ってしまうと頭皮を痛め逆に薄毛を誘発させることがあります。
臭いが気になる
湯シャンは洗浄力が弱く香料も含まれていないため、、体質によっては臭いが気になることがあります。
湯シャンがシャンプーから比べると頭皮や髪に良いことは確かです。
薄毛予防効果については確実にあるとは断言出来ませんが、可能性は感じられます。
湯シャンは費用が掛かる訳ではありませんし身体的に大きなリスクがある訳でもないので、薄毛が気になる方は一度試してみるのもアリかもしれません。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。