
フィンペシアは、インドの製薬会社シプラ社が製造販売するAGA治療薬です。AGAの進行を抑制するフィナステリドを主成分とする内服薬で、AGAによる薄毛の改善が期待できます。
日本国内で承認されているプロペシアやフィナステリドよりも安価で販売されていますが、フィンペシアにはデメリットも多いため注意が必要です。
今回は、年間2,400件以上の薄毛治療を行う親和クリニックが、フィンペシアの効果や注意点について解説します。
この記事を読めば、副作用の少ないAGA治療法もわかります。
親和クリニックでは、AGAでお悩みの方のために無料カウンセリングを実施しています。最適な治療プランを無料でご提案しておりますので、どうぞお気軽にご来院ください。
この記事の監修者

監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
自毛植毛の最前線で施術を行う親和クリニックの総院長。数千にものぼる施術経験を元に、自然かつ確実に生える自毛植毛術「MIRAI法」を開発しました。カウンセリングではどんな疑問にも丁寧に解説することを心がけています。
平成3年 | 福島県立医科大学医学部卒業 |
平成7年 | 福島県立医科大学大学院卒業(医学博士)米国留学 |
平成13年 | 日本医科大学老人病研究所教官 |
平成26年 | 親和クリニック新宿開設 院長就任 |
平成27年 | 親和クリニック 総院長就任 |
フィンペシアとは?国内未承認のインド製AGA内服薬
フィンペシアとは、国内未承認のインド製AGA治療薬です。フィナステリドを主成分としたAGA治療薬であるため、AGAの進行抑制効果が期待できます。
AGA治療の内服薬には、国内で承認されているプロペシアやフィナステリド(ジェネリック医薬品)があります。しかし、フィンペシアはプロペシアやフィナステリドよりも安価で販売されているため、AGA治療のコストを抑えられるというメリットがあります。
ただし、フィンペシアには注意点が多くあります。そのため、フィンペシアによるAGA治療はおすすめできません。
AGAによる薄毛を治したい場合は、国内承認されているプロペシア(フィナステリド)や外用薬のミノキシジルを使った投薬治療、もしくは自分の生きた毛髪を移植する自毛植毛がおすすめです。
フィンペシアをおすすめできない理由
AGA治療にフィンペシアはおすすめできません。その主な理由は以下の5つです。
- 国内未承認のAGA内服薬だから
- 副作用のリスクがあるから
- 偽物を購入するリスクがあるから
- 副作用が起きた場合に国の救済を受けられないから
- AGAは専門医による診断と治療が不可欠だから
それぞれを解説します。
国内未承認のAGA内服薬だから
1つ目のフィンペシアをおすすめできない理由は、国内未承認のAGA内服薬だからです。
フィンペシアは、フィナステリドを主成分としたインド製のAGA治療薬です。しかし、日本の厚生労働省による承認を受けていない製品です。フィンペシアの安全性や効果は国内で承認されていないため、フィンペシアによるAGA治療はおすすめできません。
フィンペシアの主な成分はフィナステリドです。フィナステリドにはAGAの進行を遅らせる効果がありますが、副作用のリスクや注意すべき点もあります。内服薬によるAGA治療を行う場合は、安全性と効果が国内承認されているプロペシアやフィナステリドをおすすめします。
副作用のリスクがあるから
2つ目のフィンペシアをおすすめできない理由は、副作用のリスクがあるからです。
フィンペシアの主成分であるフィナステリドには、肝機能障害や性欲減退、抑うつ症状などの副作用が現れるリスクがあります。プロペシアやフィナステリドも同様のリスクがありますが、フィンペシアは国内未承認薬であるため副作用のリスクには要注意。
特に勃起不全や射精障害、精液量の減少などの影響により、妊娠の確率が低下する恐れがあるため、妊活中の方の服用はおすすめできません。
偽物を購入するリスクがあるから
3つ目のフィンペシアをおすすめできない理由は、偽物を購入するリスクがあるからです。
日本の医療機関でフィンペシアの処方を行っているところはほとんどないため、フィンペシアの入手先の多くはネット通販や個人輸入となります。ただし、ネット通販や個人輸入でフィンペシアのような医薬品を購入することはおすすめできません。偽物を購入するリスクがあるからです。偽物を購入した場合、十分な効果が発揮されなかったり、副作用が強く現れたりするリスクもあります。
一方、医療機関が処方するプロペシアやフィナステリドは、正規のルートから仕入れた本物であるため安心してご使用いただけます。
副作用が起きた場合に国の救済を受けられないから
4つ目のフィンペシアをおすすめできない理由は、副作用が起きた場合に国の救済を受けられないからです。
厚生労働省の承認医薬品には、重篤な副作用が原因で入院や治療などが必要になった場合、その被害が保証される制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。プロペシアやフィナステリドは国内承認された医薬品です。重篤な副作用が起きる可能性は少ないですが、万が一の際にも安心です。
一方、国内未承認のフィンペシアで重篤な副作用が起きた場合、国の救済を受けることはできません。フィンペシアの安さは魅力に感じるかもしれませんが、AGA内服薬には副作用のリスクがあるため、国内承認された医薬品を選ぶことが大切です。
AGAは専門医による診断と治療が不可欠だから
5つ目のフィンペシアをおすすめできない理由は、AGAは専門医による診断と治療が不可欠だからです。
フィンペシアを処方する日本の医療機関はほとんどないため、フィンペシアの服用は自己判断となります。AGAは非常に複雑なメカニズムで進行する脱毛症なので、専門医の正しい診察と適切な治療法の選択が欠かせません。自己判断でAGAを治療することは難しいため、必ず医療機関でAGA治療を行うことをおすすめします。
そもそも薄毛の原因がAGAではないかもしれません。その場合、フィンペシアを服用しても薄毛は改善されません。薄毛の原因には、牽引性脱毛症や円形脱毛症、薬による副作用、抜毛症(トリコチロマニア)、生まれつきの薄毛の可能性もありますので、自己判断で治療を行わず、専門医の診断を受けることが大切です。
上記の5つの理由により、フィンペシアによるAGA治療はおすすめできません。AGA治療を行う場合は、国内承認された医薬品を使った投薬治療か、拒絶反応などの副作用が少ない自毛植毛がおすすめです。
特に自毛植毛なら、ほぼ確実な発毛効果が期待でき、日々の手間暇もありません。投薬治療の効果が感じられない方や、毎日薬を飲んだり塗ったりする手間暇が面倒な方は、1回の手術で完了でき、その後はメンテナンスフリーの自毛植毛をご検討ください。
自毛植毛とは?薬を使わずに薄毛を治すAGA治療
フィンペシアの効果や安全性に疑問や不安を感じている方には、親和クリニックの最新式の自毛植毛をおすすめします。自毛植毛とは、AGAになりにくい後頭部や側頭部の毛髪を毛根の組織ごと採取し、薄毛の部分に生きたまま移植する外科手術です。
フィンペシアと自毛植毛の違い
フィンペシアと自毛植毛の最大の違いは、薬を使わずにAGAを治療することです。
フィンペシアなどの薬を使ったAGA治療は、乱れた毛周期を整えて抜け毛を防ぎ、太く長い毛髪への成長を促進して薄毛を改善します。しかし、患者さまの体質や症状によっては、十分な発毛効果が得られない可能性があります。また、AGAを完治する治療法ではないため、薄毛を治したいと思う限りは、長期で薬を使い続ける必要があります。
投薬治療は、毎日の手間暇がかかるだけでなく、治療途中で挫折するリスクもあります。薬をやめてしまえばAGAは再び進行を始めてしまいますので、治療の効果が積み上がることはありません。フィンペシアは国内未承認薬となるため、副作用のリスクも心配です。
一方、自毛植毛では自分の生きた毛髪を薄毛の部分に移植することで薄毛を治します。自分の組織を移植するため、拒絶反応などの重篤な副作用の心配はほとんどありません。移植した毛髪の多くはその場に生着し、その後は何度も生え変わり続けます。後頭部や側頭部の毛髪のAGAになりにくい性質は移植後も引き継がれるため、自毛植毛なら1回の手術でAGA治療が完了します。
自毛植毛なら風合いも自然でおしゃれも楽しめる
生着した毛髪が生え揃うまでには半年~1年程度の時間が必要ですが、徐々に毛量が回復していくため、唐突な変化で周囲をざわつかせる心配が少ないです。自分の毛髪を使うため、色や太さ、手触りに違和感がなく、風合いが自然でバレにくいのも大きなメリット。頭皮から自分の毛髪が伸びていくため、髪のプロである美容師さんでも自毛植毛と気づくのは難しいかもしれません。
洗髪や散髪も今まで通りに行え、パーマやヘアカラーなどのおしゃれも楽しめるようになります。自毛植毛なら、薄毛の部分に自分の生きた毛髪が回復できるので、薄毛のお悩みの根本的な解決が期待できます。
親和クリニックでは、AGAでお悩みの方のために無料カウンセリングを実施しています。フィンペシアとの違いや詳しい症例を知りたい方は、どうぞお気軽にご来院ください。
フィンペシアの効果
フィンペシアの主な効果は以下の3つです。
- AGAの進行を抑制する
- 毛髪の成長が促進される
- 抜け毛が減る
それぞれを解説します。
AGAの進行を抑制する
1つ目のフィンペシアの効果は、AGAの進行を抑制することです。
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、頭皮に存在する酵素5αリダクターゼの影響を受けて、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで引き起こされます。DHTは毛根の男性ホルモンレセプターと結合し、TGF-β1という脱毛因子を産生します。
フィンペシアの主成分であるフィナステリドは、特にAGAに大きな影響を与えるⅡ型の5αリダクターゼに作用し、テストステロンがDHTに変換されるのを阻害する効果を発揮します。テストステロンがDHTに変換されなくなると、脱毛因子であるTGF-β1も産生されなくなり、AGAの進行を食い止めることが可能となります。
毛髪の成長が促進される
2つ目のフィンペシアの効果は、毛髪の成長が促進されることです。
フィンペシアの効果によってDHTの産生が阻害されると、乱れた毛周期が正常な状態に近づきます。通常、毛髪の成長期は2~6年ほどありますが、AGAを発症すると毛髪の成長期が半年~1年程度にまで短縮化されます。成長期が短縮化された毛髪は、太く長い状態にまで成長することができず、細く短い状態で抜け落ちるようになります。
フィンペシアの効果によって毛周期が正常な状態に近づけば、毛髪は太く長い状態にまで成長できます。太く長い毛髪が増えることで、頭皮が透けて見えにくくなり、薄毛が改善されていきます。
抜け毛が減る
3つ目のフィンペシアの効果は、抜け毛が減ることです。
AGAによって毛髪の成長期が短縮化されると、すぐに退行期を迎えてしまい抜け毛が増えていきます。毛髪は脱毛と再生を繰り返していますので、新しい毛髪が再び生えていきますが、AGAによって成長期が短縮化されていると、またすぐに退行期を迎えて毛髪が抜けてしまいます。
フィンペシアによって毛周期が正常な状態に近づけば、退行期を迎える毛髪が減るため、抜け毛も減っていきます。抜け毛が減ることで、毛髪のボリュームが維持しやすくなり、薄毛が徐々に改善されていきます。
ただし、フィンペシアには副作用が起きたり、偽造品を誤って入手したりするリスクがあります。そのため、国内承認されたプロペシア、またはフィナステリドを医療機関で処方してもらうことが大切です。また、薬によるAGA治療の効果や安全性に不安を感じる方は、拒絶反応などの副作用の心配がほとんどない親和クリニックの自毛植毛をご検討ください。
フィンペシアの注意点
フィンペシアの主な注意点は以下の3つです。
- 即効性は期待できない
- 女性や未成年者は服用できない
- 前立腺がんの検査数値が半減する
それぞれを解説します。
即効性は期待できない
1つ目のフィンペシアの注意点は、即効性は期待できないことです。
フィンペシアに限りませんが、AGA治療には即効性が期待できません。毛髪の成長は1か月に1センチ程度と非常にゆっくりしたものなので、AGA治療薬を飲み続けてもすぐに効果は現れません。
AGA治療の効果を実感するには、半年~1年程度の期間が必要です。効果を実感できない間でも、AGA治療薬は飲み続ける必要があります。結果が見えない中で治療を続ける場合、途中で挫折するリスクもあるので注意が必要です。
自毛植毛も即効性は期待できませんが、手術を1回するだけで、その後は何度も生え変わり続けます。薬を飲み続けることが難しいと感じる方に、自毛植毛はおすすめの治療法です。
女性や未成年者は服用できない
2つ目のフィンペシアの注意点は、女性や未成年者は服用できないことです。
フィンペシアの主成分であるフィナステリドは、男性ホルモンに作用する効果があるため、女性や未成年者には使用できません。特に、妊娠中の女性が使用した場合、男性胎児の生殖器に異常が現れる可能性があります。
フィンペシアに限らず、AGA治療薬は女性や未成年者が誤って使用することがないよう厳重に管理することが大切です。なお、女性の薄毛にも自毛植毛は有効な治療法となります。女性らしい豊かな髪のボリュームを回復したい方は、親和クリニックまでご相談ください。
前立腺がんの検査数値が半減する
3つ目のフィンペシアの注意点は、前立腺がんの検査数値が半減することです。
フィンペシアに限らず、AGA内服薬のプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)には、前立腺がんの検査である血清PSA濃度の数値を半減させる影響があります。そのため、前立腺肥大症や前立腺がんの検査を受ける場合は、必ず医師にAGA内服薬を使用していることをお申し出ください。
なお、自毛植毛は血清PSA濃度に影響を与えることはありません。前立腺の治療をされている方も、自毛植毛なら安心して治療を受けていただけます。詳しくは親和クリニックまでご相談ください。
フィンペシアのよくある質問
フィンペシアに関するよくある質問をまとめました。
-
Q
フィンペシアは何に効く薬ですか?
-
A
フィンペシアは、AGA(男性型脱毛症)の進行抑制効果があります。頭皮に存在する酵素5αリダクターゼⅡ型に作用し、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを阻害します。
ただし、フィンペシアは国内未承認薬となっていますので、安全性と効果の高い国内承認されたプロペシアやフィナステリドをおすすめします。また、自分の毛髪を移植する自毛植毛なら、拒絶反応などの副作用の心配がなく、薬を飲み続ける必要もありません。AGAでお悩みの方は、親和クリニックまでご相談ください。
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Q
フィンペシアは危ないですか?
-
A
フィンペシアは国内未承認薬であるため、自己判断で服用することは大変危険です。偽物を購入してしまったり、副作用が強く現れたりするリスクがあるため、ネット通販や個人輸入などで入手することは絶対におやめください。
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Q
フィンペシアはなぜ安いのですか?
-
A
フィンペシアはインド製の後発AGA治療薬であるため、開発コストが安く済んでいるからです。
ただし、フィンペシアの主成分であるフィナステリドには、肝機能障害や性欲減退、抑うつ症状などの副作用が現れる可能性があります。そのため、国内未承認薬であるフィンペシアではなく、専門医の処方を受けた上で国内承認されているAGA治療薬を使うことが大切です。
-
Q
フィンペシアは毎日飲むものですか?
-
A
フィンペシアの効果を最大限に発揮するためには、毎日飲み続ける必要があります。フィンペシアの主成分であるフィナステリドの血中濃度を常に一定に保つ必要があるからです。AGA治療薬を飲み忘れたり、服用を中止したりすると、AGAの進行が再開して薄毛が拡大していくことになります。そのため、AGA治療薬は長期で毎日飲み続けなければなりません。
一方、自分の毛髪を移植する自毛植毛なら、1回の手術で完了でき、その後はメンテナンスの必要がありません。毎日薬を飲んだり塗ったりする手間暇がなく、定期的な診察も不要。薄毛になる前のストレスフリーな状態に近づくことができるので、毎日をとても楽に過ごしていただけます。
まとめ AGAのお悩みは親和クリニックへご相談を
今回は、フィンペシアの効果や注意点、国内承認薬との違いについて解説しました。
フィンペシアは、AGAの進行抑制効果のあるフィナステリドを主成分としたインド製AGA治療薬です。ただし、国内未承認のAGA治療薬であるため、フィンペシアを処方している国内の医療機関はほとんどありません。
AGA治療薬は毎日飲み続ける必要があります。また、副作用が現れる可能性もありますので、AGA治療薬は専門医の診断や処方を受けた上で、国内承認されたプロペシアやフィナステリドを服用することをおすすめします。
なお、親和クリニックの自毛植毛なら、1回の治療で完了でき、その後は自毛が何度も生え変わり続けます。そのため、毎日薬を使う必要がありません。また、親和クリニックの自毛植毛は、90~95%という高い生着率なので、ほぼ確実な発毛効果も期待できます。薬によるAGA治療の効果や安全性に不安を感じる方は、親和クリニックの自毛植毛をぜひご検討ください。
親和クリニックでは、AGAでお悩みの方のために無料カウンセリングを実施しています。最適な治療プランを無料でご提案しておりますので、どうぞお気軽にご来院ください。