最終更新日:
自毛植毛と聞くと、髪の毛の植毛のことしか知らないという人が多いかもしれません。
しかし、一部のクリニックでは眉毛やまつ毛にも自毛植毛が可能なのです。
生まれつき眉毛やまつ毛が薄くて人相が悪いと言われて悩んでいたり、事故や火傷などで眉毛やまつ毛を失った人は、男性でも化粧メイクをしている人もいます。
このような悩みは、自毛植毛や人工植毛をすることで解決することができるでしょう。
そこで今回は、眉毛やまつ毛の植毛についてご紹介していきます。
方法は頭髪の自毛植毛と同じ
眉毛やまつ毛の自毛植毛も頭髪の自毛植毛と同じように、自分の頭髪(後頭部や側頭部)を移植することになります。
自毛植毛にはいくつかの手法があるものの、基本的には手術したあとに数週間で植毛した毛は一旦抜け落ちてしまうのです。しかし、毛髪にもサイクルがあるために一旦抜けるだけなので、数ヶ月するとまた生えてきます。生え変われば、長く濃くなって眉毛、まつ毛となっていきます。
定期的に手入れをする必要がある
自毛植毛は元々が髪の毛なので、放っておくとそのまま伸び続けていきます。 そのため、カットするなどしてお手入れをする必要があるのです。また、眉毛だとあまり問題はありませんが、まつげは抜けやすいので定着率があまり高くありません。 そして、髪の毛はまつ毛よりも太いので、まつ毛に自毛植毛をすると微妙に違和感がある場合もあります。
人口植毛を選ぶのもアリ
まつ毛が太くて違和感があることは避けたいというのであれば、自毛植毛ではなく人工植毛を選ぶという選択肢もあります。 人工植毛は初期費用が自毛植毛より低く、手術などのトータルの時間も短いので、まつ毛だけではなく眉毛の植毛に利用する人も多いです。 しかし人工であるため、人間の体は異物を拒絶して排除しようとするので、必ずと言っていいほど人工植毛は簡単に抜けてしまいます。 このように眉毛やまつ毛の植毛は、見た目やコスト、その後のメンテナンスなどを考えると、自毛植毛と人工植毛には、それぞれメリットとデメリットがあることがわかると思います。 また頭皮への植毛と比べると、眉毛、まつ毛への植毛をしているクリニックも少ないのが事実です。
長期的なことを考えると自毛植毛の方が良いですが、さまざまな方法があり最先端技術も誕生しやすい分野なので、十分に情報を集めて検討してみてはいかがでしょうか。
監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
監修医師
親和クリニック 総院長
音田 正光 MASAMITSU ONDA
大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。
FUE手術の症例数は約2,000例超に上る。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。