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最近抜け毛が増えてきて「もしかしたら薄毛の前兆かも?」と心配になっている方もいらっしゃるかと思います。ですが抜け毛は自然の流れで抜けるものもありますので、抜け毛が増えたら絶対に薄毛という訳でもありません。
そこで薄毛になる抜け毛と薄毛とは関係無い抜け毛の見分け方についてご紹介していきます。
抜毛のタイプは2種類
髪の毛には「毛周期」と呼ばれるサイクルがあり、毛周期で休止期に入った髪の毛は薄毛関係なく自然と抜けていきます。これを「自然脱毛」と言います。この自然脱毛は気にしなくて構いません。いわゆる髪の毛の「寿命」といえるからです。髪の毛は10万本ほどあり、そのうち1日、50本~100本が自然脱毛として抜けていきます。 続いて毛周期に関係なく抜けていく髪の毛があります。これを「異常脱毛」といい、この異常脱毛の抜け毛に注意が必要となる形になります。
毛先から見分ける
自然脱毛と異常脱毛では抜け毛の毛先が異なります。自然脱毛の場合は、抜け毛の先端に丸い膨らみが付いており、抜け毛がマッチ棒の様な形となっています。一方、異常脱毛の場合は、抜け毛の先端に丸い膨らみが無く、先端が尖った形になっています。 これは充分毛が発育する前に抜けてしまっていることを表しています。このため抜け毛の先端が尖っていたら薄毛の可能性が疑われます。加えて、抜け毛の先端に白い汚れ(皮脂)が付着している場合は、皮脂の過剰分泌している状態ですので、こちらも後々薄毛の脅威となってくる可能性があります。
髪質から見分ける
自然脱毛と異常脱毛では抜け毛の髪質も異なります。自然脱毛の場合は、抜け毛が太くて固く、ピンと直線になっており、色も黒々としています。一方、異常脱毛の場合は、抜け毛が細くて柔らかく、直線ではなく曲がっており、色も黒が薄れ赤茶色の様になっている場合があります。
髪質は個人差もありますので一概には言えませんが、急に抜け毛が上述のような弱々しい髪質になった場合は薄毛の可能性が疑われます。
長さから見分ける
自然脱毛と異常脱毛では抜け毛の長さも異なります。自然脱毛の場合は、成長しきってから抜けてきますので基本的に抜け毛の長さが長いです。一方、異常脱毛の場合は、成長途中もしくは成長せずに抜けてきますので抜け毛の長さが短いです。
こちらもカットの仕方や元々の髪の長さにもよりますが、抜け毛に短い髪の毛が多いという方は薄毛の可能性が疑われます。
本数から見分ける
自然脱毛と異常脱毛では抜け毛の本数も異なります。既に述べたように、自然脱毛の場合は、1日50本~100本の毛が抜けます。(春先や秋口など季節の変わり目は抜け毛の本数が一回り増えます。)一方、異常脱毛の場合は、1日100本以上勢い良く抜けていく場合があります。
一日に抜けた抜け毛を全部数えるのはまず無理ですが、部屋や風呂場に抜け落ちている抜け毛の数が以前より増えた、シャンプーなどの際に抜けてしまう毛の本数が以前より増えたという場合は、薄毛の可能性が疑われます。
こういったやり方で異常脱毛を見分けることができます。その時々の体調や季節的な影響でも抜け毛の髪質や本数などは変わってきますので、たとえ異常脱毛であっても、一時的なもので将来の薄毛には影響しないこともあります。ただし長期的に異常脱毛が続く場合は、薄毛の可能性が疑われますので、早めに薄毛対策をしていった方が良いかもしれません。
監修医師
親和クリニック医師
蔵持 大介 KENICHI TAKITA
監修医師
親和クリニック医師
蔵持 大介 KENICHI TAKITA
交通事故の怪我で眉毛部分を削らなくてはならなくなった男の子に、頭部の傷跡を切る際にでた髪の毛を眉毛に移植する施術をしたことをきっかけに自毛植毛に関心を持つ。
自毛植毛の専門医となってからは、患者さまの喜ぶ声をやりがいに、長い人生を満足できる計画性のある植毛デザインを提供する。