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髪のボリュームアップやイメージチェンジに、パーマヘアを経験したことがある人は少なくないはず。
しかし、パーマ剤は髪や頭皮に多大なダメージを与えてしまうことがあるため、薄毛の原因になることもあると言われています。
今回は、そんな「パーマと薄毛の関係」についてお話します。
パーマ剤が頭皮に与えるダメージとは?
人の頭皮は通常、肌の健康を保つため弱酸性に保たれていますが、パーマ剤には強力なアルカリ性を示します。
パーマ液には2つの薬剤があり、1つ目の薬剤は髪の毛の成分であるケラチンの中の「シスチン」というアミノ酸を分解する効果があります。
そして2つ目の薬剤は、分解されたシスチンを再び結びつける働きを持っています。
パーマができる仕組みというのは、こういった化学反応で髪の質を変えてしまうことなのです。
パーマ剤の成分はかなり刺激が強く、さらに頭皮にも浸透しやすいものなので、髪や頭皮にかなりのダメージを与えてしまうことも多いと言われています。
パーマと薄毛の関係性って?
一度のパーマなら、頭皮や薄毛に影響を及ぼすほどのダメージには繋がりにくいと言われていますが、ヘアスタイルを維持するためにパーマを繰り返している場合は別。
強い薬剤によって髪に必要な栄養が無くなってしまったり、度重なるダメージで頭皮が弱ってしまい、薄毛につながってしまうのです。
また皮膚の弱い人の場合、パーマをかけたあと頭皮に炎症が起きてしまう危険性も。
この炎症によって毛穴が塞がったり頭皮が傷ついたりすることで抜け毛が増えてしまうケースもあるので、注意が必要です。
パーマによるダメージへの対策とは?
パーマが髪や頭皮に悪影響を与えてしまうことは分かっていても、やはりオシャレを楽しみたいとパーマをかける方は少なくないと思います。
中には薄毛を隠すためにパーマをかけるという人もいますが、そのパーマが薄毛の原因になってしまう悪循環に陥ってしまうことも。
こういった状況を防ぐために、パーマ後の頭皮を上手にケアしていきましょう。
パーマ後には頭皮をいたわることが大切
パーマをかけて過敏な状態になった頭皮をすぐシャンプーで洗ってしまうと、頭皮から皮脂が奪われてカサカサの状態になってしまいます。
パーマ後の髪はぬるま湯のみで洗うか、指の腹で優しく丁寧に洗うなど、刺激を与えないようにするのがオススメ。
また、洗浄力の強いシャンプーではなく、アミノ酸系シャンプーなど優しい成分のものを使うのもヘアケアにつながります。
髪をクシでとかすときにも頭皮を傷めないようにいたわりながら優しく行ないましょう。
髪を乾かす際は充分に頭皮と距離をとって風を当て、熱でダメージを与えないようにしてくださいね。
生乾きはキューティクルが開き髪の栄養分が流れてしまう原因になるので、入浴後はすぐに髪を乾かしましょう。
パーマは強い薬剤を使用するため、その頻度が多ければ多いほど薄毛のリスクは高まってしまいます。
パーマをかけるときには頭皮のダメージを極力防ぐよう、意識してケアをしていきましょう。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。