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目覚まし時計の音で夢から覚めて気持ちのよい朝を迎えるはずが、枕の上に抜け毛がたくさんついているのを目にすると一気に気分は急降下してしまいますよね。
薄毛に悩む男性にとって、朝の枕は見て見ぬふりをしたいもの。
それなら一層のこと、枕なしで睡眠してみるというのはいかがでしょうか。
実は、体に合っていない枕を使っていると、薄毛の原因になることがあるといわれているのです。一見関係がないように思える「枕」と「薄毛」ですが、この2つには一体どんなつながりがあるのか、薄毛を防ぐ寝方と合わせてご紹介いたします。
枕が合っていないことが薄毛の原因になる!?
ぐっすりと心地よい睡眠をとるためには体に合った枕が必要ですが、自分にぴったりと合った枕を見つけるのは難しいものです。高さや硬さなどの条件を合わせて、寝ているときの姿勢が正しくなるようなものを選ばなければなりません。
枕が高かったり低かったりすると、寝ているときの姿勢が崩れて睡眠の質の低下を招きます。とくに枕が高い場合には注意が必要で、寝ているときに枕の高さによって首が曲がると頚椎を圧迫してしまい、血行不良が起きます。首回りに血行不良が起こると、頭皮に血液が行き届きづらくなり、髪にとって必要な栄養も十分に届かなくなるため薄毛の原因となってしまうのです。
また、枕の素材などにも注意が必要です。通気性が悪く、熱がこもってしまう枕を使用していると、頭皮から分泌される汗でベタつきやすくなって頭皮に雑菌が繁殖してしまいます。さらに、頭部に熱がこもってしまうと、その不快感から睡眠の質が下がることも。
薄毛を防ぐためには、やはり枕が重要なポイントになるのです。
薄毛を防ぐ「枕なし睡眠」とは?
枕によって血行不良や睡眠の質の低下などが引き起こり、これが薄毛の原因となっているのなら、思い切って枕なしの状態で寝たほうが薄毛予防につながるというのが「枕なし睡眠」です。これは、枕が高い方や合っていない方こそ試すべき睡眠法。しっかりと自分の体にフィットする枕を使用している方には当てはまらないため注意が必要です。
今、首に角度がついた状態で寝ているという方は、枕なしで寝ると首に角度がつかずに、真っ直ぐの状態で寝ることができるため、血行不良が改善されて頭皮への血流が促されます。また、体全体への負担も減るため首のコリや肩コリの解消も期待できます。
血行不良の改善は、薄毛対策に欠かせないポイントの1つ。朝の枕についた抜け毛をもう見たくないという方は、枕なし睡眠を一度試してみるのもおすすめです。
枕なし睡眠を行うときには、まずは1~2週間程度お試し期間を設けてみることが大切です。
これまでずっと枕ありの状態で寝ていた方にとって、いきなり枕なしで寝るとなると違和感を覚えやすいもの。そのために1~3日程度の短期間でやめてしまうと、枕なし睡眠が本当に体に合っているのかを判断することができません。
少なくとも1~2週間は枕なし睡眠で様子を見ることをおすすめします。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。