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AGAとは?はげ・薄毛との違いや原因、対策・治療法を解説

AGAとは?はげ・薄毛との違いや原因、対策・治療法を解説

AGAは「AndrogeneticAlopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれます。

成人男性に多く見られる進行性の脱毛症であり、薄毛や抜け毛に悩む男性の多くがこのAGAを発症していると考えられています。

AGAは遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因とされ、生え際や頭頂部の髪が細く短くなり、徐々に薄毛が進行していくのが特徴です。

一度発症すると自然に治ることはないため、専門のクリニックで適切な対策や治療を受ける必要があります。

薄毛でお悩みの方は豊富な自毛植毛手術の実績を持つ親和クリニックまでご相談ください。

この記事の監修者

親和クリニック総院長 音田 正光

監修医師
親和クリニック 総院長

音田 正光 MASAMITSU ONDA

自毛植毛の最前線で施術を行う親和クリニックの総院長。数千にものぼる施術経験を元に、自然かつ確実に生える自毛植毛術「MIRAI法」を開発しました。カウンセリングではどんな疑問にも丁寧に解説することを心がけています。

平成3年 福島県立医科大学医学部卒業
平成7年 福島県立医科大学大学院卒業(医学博士)米国留学
平成13年 日本医科大学老人病研究所教官
平成26年 親和クリニック新宿開設 院長就任
平成27年 親和クリニック 総院長就任

AGAと一般的な「はげ(薄毛)」との違いとは?

鏡を見る男性

「はげ」や「薄毛」は脱毛によって髪が薄くなった状態全般を指す言葉であり、その原因は様々です。

一方、AGAは薄毛を引き起こす原因の一つであり、男性ホルモンと遺伝が深く関与する進行性の脱毛症を指します。

円形脱毛症のように急に一部分の髪が抜け落ちる症状とは違い、AGAは生え際の後退や頭頂部の毛髪が薄くなるといった特定のパターンでゆっくりと進行するのが特徴です。

そのため、薄毛の原因がAGAであるか否かを見極めることが、適切な対策を講じる上で重要になります。

参考:AGAを発症したら終わり?AGAの原因や見分け方、最新の薄毛治療法も解説

AGAでみられる代表的な3つの進行パターン

M字はげに悩む男性

AGAの進行パターンはアメリカのハミルトン医師が提唱し後にノーウッド医師が改訂した「ハミルトン・ノーウッド分類」によって分類されるのが一般的です。

この分類では薄毛の進行度合いが7段階で示され自分の状態を客観的に把握する目安になります。

AGAの種類

進行パターンは主に額の生え際から後退する「M字型」、頭頂部から薄くなる「O字型」、そして両方が同時に進行する「U字型」の3つに大別されそれぞれ特徴的な薄毛の進行を示します。

生え際が後退していくM字型

M字型は、額の両サイド、いわゆる「そりこみ」部分から生え際が後退していく進行パターンです。

正面から見たときにアルファベットの「M」のような形に見えることからこの名前が付けられました。

日本人を含むアジア人に多く見られるタイプとされており、初期段階では変化に気づきにくい傾向があります。

以前よりも額が広くなったと感じたり、生え際の髪が細く柔らかくなったりした場合は、M字型のAGAが進行している可能性があります。

自分では気づきにくいため、定期的に鏡で生え際のラインを確認することが進行を早期に発見するポイントです。

頭頂部から薄くなるO字型

O字型は、頭頂部のつむじ周辺から円を描くように薄毛が広がっていく進行パターンです。

頭のてっぺんから薄くなるため、正面から鏡を見ても自分では気づきにくく、家族や友人など第三者からの指摘で初めて自覚するケースも少なくありません。

合わせ鏡を使ったり、スマートフォンで頭頂部の写真を撮ったりすることで、セルフチェックが可能です。

頭頂部の地肌が透けて見える、つむじ周りの髪のボリュームが減ってきたなどの変化が見られた場合、O字型のAGAが始まっているサインと考えられます。

生え際と頭頂部から進行するU字型

U字型は、生え際が後退するM字型の症状と、頭頂部が薄くなるO字型の症状が同時に進行するパターンです。

M字型とO字型が最終的に繋がると、側頭部と後頭部の髪の毛だけがアルファベットの「U」の字のように残ることから、このように呼ばれています。

この状態は、ハミルトン・ノーウッド分類において進行が進んだ段階に該当し、見た目の変化が大きくなるのが特徴です。

U字型はAGAの進行パターンの中でも特に薄毛が目立ちやすいため、M字型やO字型の兆候が見られた時点で、早めに専門医へ相談することが推奨されます。

AGAを引き起こす主な原因

AGA(男性型脱毛症)を引き起こす直接的な原因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)と、遺伝的要因の2つが大きく関わっていると解明されています。

DHTが髪の成長サイクルを乱すことで、薄毛が進行します。

また、DHTの生成しやすさや、その影響の受けやすさが遺伝によって左右されるため、血縁者に薄毛の人がいる場合はAGAを発症する可能性が高まります。

これら以外に、ストレスや生活習慣の乱れ、食生活の偏りなども頭皮環境を悪化させ、薄毛を助長する間接的な要因となることがあります。

男性ホルモン(DHT)によるヘアサイクルの乱れ

ジヒドロテストステロン(DHT)

AGAの直接的な引き金となるのは、ジヒドロテストステロン(DHT)という強力な男性ホルモンです。

男性ホルモンのテストステロンが、頭皮に存在する還元酵素「5αリダクターゼ」と結合することでDHTに変換されます。

このDHTが、毛根にある毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体と結合すると、髪の成長を抑制する信号が発せられます。

その結果、通常は数年間ある髪の毛の成長期が数ヶ月から1年程度に短縮され、髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。

このヘアサイクルの乱れが繰り返されることで、徐々に髪が細く短くなり、地肌が目立つようになります。

AGAの発症に影響する遺伝的要因

前髪が薄くなる原因は?

AGAの発症には遺伝が深く関与しています。

具体的には、テストステロンをDHTに変換する「5αリダクターゼ」の活性度の高さと、DHTを受け取る「男性ホルモン受容体」の感受性の高さという2つの要素が遺伝によって受け継がれると考えられています。

特に、男性ホルモン受容体の感受性はX染色体によって遺伝するため、母方の家系に薄毛の人がいる場合に影響を受けやすいとされています。

ただし、これらの遺伝的要因を持っていても必ずAGAを発症するわけではなく、あくまで発症しやすい体質であるという位置づけです。

参考:AGAの初期症状を見分けるには?原因と対策、薄毛を根本から治す画期的な治療法も解説

AGAは放置せず早めに治療を開始しよう

AGAは進行性の脱毛症であるため、放置すると薄毛は徐々に広がっていきます。

発症年齢には個人差があり、早い人では20代前半から症状が現れることもあります。

特に20代や30代といった若い世代で薄毛が気になり始めた場合、AGAの可能性を疑い、早期に対策を始めることが重要です。

一度活動を停止してしまった毛根から再び髪を生やすことは困難なため、髪の毛を作り出す細胞がまだ残っているうちに治療を開始することが、将来的な薄毛の進行を食い止める鍵となります。

なぜAGAは早期治療が効果的なのか

AGAの治療を早期に開始する方が高い効果を期待できる理由は、毛髪を作り出す「毛母細胞」の状態にあります。

AGAが進行すると、髪の成長期が短縮されるヘアサイクルの乱れが繰り返され、毛根(毛包)が徐々に小さくなる「ミニチュア化」が起こります。

この状態が長く続くと、最終的に毛母細胞は髪を生産する能力を完全に失ってしまいます。

一度死滅した毛母細胞を再生させることは現在の医療では困難です。

そのため、毛母細胞がまだ活発に機能している初期段階で治療を開始し、ヘアサイクルを正常化させることが、抜け毛を減らし、髪の成長を維持・回復させる上で非常に有効なのです。

AGAの主な治療方法

前髪が薄いなら?生え際の薄毛を改善する画期的な治療法

AGA治療には、科学的根拠に基づいた複数のアプローチが存在します。

治療の基本となるのは、AGAの進行を内側から抑制する内服薬と、頭皮に直接塗布して発毛を促す外用薬です。

これらの薬物治療に加え、より積極的に発毛を促すために、頭皮に有効成分を直接注入する注入治療や、薄毛が進行した部分に自身の毛髪を移植する自毛植毛といった選択肢もあります。

どの治療法が適しているかは、薄毛の進行度や個人の希望によって異なるため、専門のクリニックで医師と相談の上、決定することが重要です。

内服薬でAGAの進行を抑制する

AGA治療の基本となるのが、内服薬を用いたアプローチです。

主に「フィナステリド」や「デュタステリド」といった成分を含む治療薬が用いられます。

これらの薬は、AGAの主な原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する働きを持ちます。

具体的には、男性ホルモンのテストステロンがDHTに変換される際に必要となる還元酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻害します。

これにより、ヘアサイクルの乱れが正常化し、抜け毛が減少し、毛髪の成長期が延長されることで、薄毛の進行を抑制する効果が期待できます。

治療効果を維持するためには、医師の指示に従い継続的に服用することが必要です。

外用薬で直接発毛を促す

外用薬は、頭皮に直接塗布することで発毛を促進する治療法です。

代表的な有効成分として「ミノキシジル」が知られています。

ミノキシジルには血管を拡張させて頭皮の血流を改善する作用があり、毛根にある毛母細胞へ栄養素を届けやすくします。

これにより、毛母細胞が活性化され、発毛が促されると考えられています。

内服薬がAGAの進行を「守る」治療であるのに対し、ミノキシジル外用薬は発毛を促す「攻める」治療と位置づけられ、内服薬と併用することでより高い効果が期待できます。

濃度が異なる製品が市販されていますが、医師の診断のもとで処方される外用薬を使用することが推奨されます。

注入治療で頭皮環境を整える

注入治療は、発毛を促進するための有効成分を注射器や特殊な機器を用いて頭皮に直接注入する方法で、AGAメソセラピーとも呼ばれます。

注入する薬剤には、ミノキシジルやフィナステリドといったAGA治療薬のほか、髪の成長に必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸、そして細胞の成長を促す成長因子(グロースファクター)などが含まれています。

これらの成分を直接頭皮の深層部に届けることで、毛母細胞を活性化させ、頭皮環境を整える効果が期待できます。

内服薬や外用薬と組み合わせることで、より効果的な発毛実感を目指す補助的な治療法として選択されることが多いです。

自毛植毛で薄毛部分に髪を増やす

高い確率で発毛できる

自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を、毛根の組織ごと採取し、薄毛が気になる生え際や頭頂部などの部分に移植する外科手術です。

移植した髪の毛は、元の場所の性質を引き継ぐため、生着すればその後も生え変わり続けるという特徴があります。

薬物治療だけでは十分な改善が見られない場合や、特定の部位の毛量を確実に増やしたい場合に有効な選択肢となります。

ただし、外科手術であるため費用が高額になり、ダウンタイムも必要です。

薬物治療と異なり、根本的な見た目の改善を目指す治療法といえます。

親和クリニックの自毛植毛によるAGA治療

自毛植毛のステップ

親和クリニックでは、豊富な薄毛治療の実績を活かし、個々の頭皮環境やAGAの進行状態を細かくチェックしたうえで、自然な仕上がりを目指す自毛植毛を行っています。特許技術に基づく極細のパンチブレードを使用することで、ダメージを抑えながら移植毛の生着を高められる点が大きな特長です。

内服薬や外用薬だけでは満足のいく改善が得られない場合や、確かな変化を求める方には、移植毛が定着しやすい親和クリニックの植毛治療が心強い選択肢となります。

また、無料カウンセリングでは専門の医師が薄毛の原因や進行状況を細かく分析し、患者さまに合わせた治療プランを丁寧にご提案します。将来の薄毛対策を真剣に考え始めた方は、ぜひ一度ご相談ください。

AGA治療を始める前に知っておきたいこと

AGA治療は、一度始めればすぐに効果が現れるものではなく、長期的な視点で取り組む必要があります。

そのため、治療を開始する前に、どのくらいの期間と費用がかかるのか、また、どのような副作用やリスクがあるのかを正しく理解しておくことが非常に重要です。

これらの情報を事前に把握し、納得した上で治療に臨むことで、途中で挫折することなく、安心して治療を継続していくことができます。

疑問や不安な点は、カウンセリング時に医師へ遠慮なく質問しましょう。

AGA治療にかかる期間の目安

① 投薬によるAGA治療に必要な期間

AGA治療薬はヘアサイクルを整え、抜け毛を抑えたり発毛を促したりすることで効果を発揮します。そのため、変化を感じるまでには一定の時間が必要です。

個人差はありますが、一般的には治療開始から3~6ヶ月ほどで初期の効果を実感し始めるケースが多く、しっかりとした発毛を確認できるまでには半年〜1年程度の継続が推奨されます。

また、薬の効果を維持するには長期的な服用が必要になるため、費用も継続的にかかる点は事前に理解しておくことが重要です。

② 自毛植毛によるAGA治療に必要な期間

自毛植毛は、髪が薄くなった部位に自身の毛根を移植する治療のため、治療のプロセスと効果の現れ方が投薬とは異なります。

移植手術そのものは1日で完了し、術後数日〜1週間程度で日常生活に戻れるケースが一般的です。その後、移植した毛は一時的に抜け落ち(ショックロス)、3〜4ヶ月ほどで新しい髪が生え始めます。

しっかりとしたボリューム感が出てくるまでの期間は半年~1年程度が目安で、最終的な仕上がりは約12〜18ヶ月ほどかけて完成する流れになります。

AGA治療の副作用やリスクについて

AGA治療に用いられる医薬品には、効果がある一方で副作用のリスクも存在します。

例えば、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬では、ごく稀に性欲減退や勃起機能不全(ED)などの性機能に関する副作用や、肝機能障害が報告されています。

また、ミノキシジル外用薬では、塗布した部分の皮膚にかゆみ、かぶれ、発疹といった皮膚症状が現れる可能性があります。

これらの副作用の発症頻度は決して高くありませんが、治療を受ける上ではリスクを理解しておくことが不可欠です。

万が一、治療中に体調の異変を感じた場合は、自己判断で中断せず、速やかに処方を受けた医師に相談してください。

まとめ

親和クリニックの自毛植毛と他の自毛植毛との違い

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンと遺伝を主な原因とする進行性の脱毛症です。

一般的な薄毛とは異なり、特定のパターンでゆっくりと症状が進行していく特徴があります。

放置すれば薄毛は確実に進行するため、生え際の後退や頭頂部の地肌の透けなど、気になる兆候が見られたら、できるだけ早い段階で対策を始めることが重要です。

現在のAGA治療は、内服薬や外用薬、自毛植毛を中心に科学的根拠に基づいた方法が確立されており、早期に適切な治療を開始することで、進行を抑制し、毛髪の状態を改善させることが期待できます。

まずは専門のクリニックを受診し、医師の診断を受けることが問題解決への第一歩となります。

親和クリニックでは、薄毛でお悩みの方のために無料カウンセリングを実施しています。経験豊富な専門医が詳しく診断させていただきます。まずはお気軽にご相談ください。

親和クリニックの自毛植毛と
他の自毛植毛との違い

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