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薄毛の改善方法に自毛植毛手術があります。
薄毛の原因としては、遺伝・ストレス・生活習慣など様々なものが示唆されていますが、”塩分”というのも薄毛の原因に挙がるものの1つです。
なぜ、塩分が薄毛を促すのか、そのメカニズムについてご紹介していきます。
血行の悪化
適量の塩分は必要ですが、過度に摂取すると身体の血行を悪化させてしまう事があります。塩分は過度に摂取すると、血管が縮まり動脈硬化を誘発するためです。
髪の毛というのは血液中に含まれる栄養素をもとに成長していきますが、血行が悪化すると栄養素が上手く髪の毛(毛根)まで運ばれなくなり、髪の毛の成長を妨げてしまいます。
これが、塩分による薄毛の原因の一つとなってきます。
CGRPが減る
続いて、少し小難しい話となりますが「CGRP」という物質が減る事も、塩分による薄毛の原因の一つです。
塩分を過度に摂取するとCGRPが減ります。このCGRPは「IGF-1」という別の物質の生成する役割をもっており、CGRPが減れば、IGF-1もおのずと減っていきます。
IGF-1は髪の毛のヘアサイクルを補正する働きをするため、IGF-1が減ってしまうとヘアサイクルが乱れ、上手く髪の毛が伸びずに薄毛となってしまう事があります。
塩分を摂りすぎないためには
では塩分による薄毛を防止するにはどうしたら良いのか。
これは、単純に塩分を摂り過ぎない様にすることが対策になっていきますが、日本食には塩分がいたる所に含まれていますので、塩分を意図的に減らすのはなかなか難しいです。
では、どうすればよいのか。方法としては以下のものが挙げられます。
- カリウムと水を取る
カリウムと水を摂取することで、体内の塩分を分解できます。
カリウムは野菜や果物に多く含まれていますが、なかなか摂取しにくい方はカリウムのサプリメントを利用してみるのも手です。 - 運動をする
ジョキングなどの運動をすると、汗と一緒に塩分が放出されます。
塩分を摂りすぎた時は、定期的に運動を交えるのが効果的です。 - 塩分濃度の高い食品は避ける
味噌汁・ラーメン・ポテトチップスなど塩分濃度の高い食品は、ある程度減らしていく事が大切です。もしくは塩の代わりに酢やこしょうなどで味付けするのも手です。
以上の様な方法を取れば、食事自体は大きく変えないまま塩分を減らすことができます。
この様に塩分は余りに過度に摂り過ぎると、薄毛を誘発してしまう事があります。
塩っぽいものばかり食べており、塩分が気になる方は、少し塩分との付き合い方を見直してみた方がよいかもしれませんね。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。