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薄毛になるのは体質が理由と言う説がある一方で、生活習慣が原因となる場合も指摘されています。これはストレスを原因とした脱毛症などが存在するからで、それ以外にもさまざまな面で研究がされているからです。
薄毛の原因は男性ホルモンの働きにある
男性型脱毛症の原因は男性ホルモンの活動であり、抜け毛を加速する酵素の存在も大きく関わっています。これは遺伝や体質が大きく関わっている問題でもありますが、一方で同じような特性を持ちながら薄毛が進んでいない人も存在します。
これは生活習慣が体質を作る面や、規則正しい生活がホルモンバランスを整え、薄毛を防ぐ状況を作り出すこともあり得るからです。
また、薄毛の原因がストレスである場合があり、ストレスから遠ざかることで改善することもあるからです。体質だけでは薄毛の説明ができないことも多いのです。
身体の健康を維持する面でも有効なことが多いため、生活習慣の見直しは非常に重要なのです。
髪が生える原料の確保も重要
生活習慣の中には食生活も含まれており、髪の材料となる成分の補充も重要になってきます。亜鉛などのミネラルが不足すると髪の毛や爪が正常に生まれず、薄毛の原因となってしまうことがあるのです。
偏った食生活は薄毛を進行させる可能性があるだけでなく、血圧を上げることや中性脂肪を増やすなどさまざまな面で影響を及ぼす可能性があります。特に若い頃の感覚で食事をしていると、脂肪分や炭水化物が多くなり、肥満の元となってしまうことがあります。血中の中性脂肪値が上がる原因となるだけでなく、頭に十分な栄養が届かない原因となることもあるのです。
血糖値の上昇や動脈硬化の引き金となることもあるため、しっかりと見直すことが大切です。
ストレスを避けて十分な睡眠時間を
薄毛の進行を止めたいのであればストレスは可能な限り避ける必要があります。これはホルモンバランスが乱れる原因になるからで、睡眠が浅くなるなど、健康全般にも与える影響が大きいからです。
また、十分な睡眠時間が確保できなければ髪を育てるための細胞が活発に活動せず、薄毛が進行することもあり得ます。強く太い毛を育てるためにもしっかり眠ることが重要なのです。
薄毛には体質だけでなく、生活習慣も関わっています。
これは生活習慣が体質に影響を及ぼしているため、生活の偏りがより薄毛を進行させる原因になることがあるからです。
ストレスを避けることやしっかり眠ること、食生活の見直しは特に重要で、薄毛の原因を疑うなら、生活習慣の改善を行ってから体質に目を向けた方が合理的と言えるでしょう。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。