COLUMN

前髪薄毛の治療には「自毛植毛」がピッタリ?!

前髪薄毛の治療には「自毛植毛」がピッタリ?!

AGA(男性型脱毛症)による薄毛に悩んでいる方は数多くいますが、その薄毛の進行具合はいくつかのパターンに分けられます。
その主なパターンは、“こめかみ部分の生え際から進行するパターン”“前頭部から進行するパターン”“頭頂部から進行するパターン”の3つ。
日本人で最も多いのは、前髪が徐々に薄くなる“前頭部から進行するパターン”です。
近年、A字型(U字型)とも呼ばれるこのタイプの薄毛の対策方法として、「自毛植毛」を検討している方が増えてきています。
一体なぜ、前髪の薄毛対策として自毛植毛が注目を集めているのでしょうか?
今回は、気になるその理由を、自毛植毛の施術方法とあわせてご紹介いたします。

前髪が薄くなる原因と薄毛の進行度を見分ける分類

自毛植毛が前髪の薄毛に有効な治療法である理由をご紹介する前に、まずはお悩みの方が多い前髪の薄毛について、原因と症状に対する理解を深めましょう。

AGAの原因とは?

AGAは男性型脱毛症の意で、前髪や頭頂部を中心に薄毛が進むことが特徴です。このAGAは、男性ホルモンの一種「ジヒドロテストステロン(DHT)」が直接の原因であると言われています。

メカニズムを説明すると、まず男性ホルモンの一種「テストステロン」が毛細血管を通じて毛乳頭細胞へ運ばれてきます。すると毛乳頭に存在する酵素「5αリダクターゼII型」と結びつき、ここでDHTが生成されます。毛乳頭でできたDHTは男性ホルモンレセプターと結合し、髪の生え変わりのサイクル「毛周期(ヘアサイクル)」を乱し始めます。毛周期は「休止期」→「成長期」→「退行期」の3種類で、髪の長さや太さは「成長期」の長さに左右されます。DHTによって毛周期が乱れるというのは、この内の髪が太く長くなる期間「成長期」が短くなるのです。

結果として、AGAになると髪が十分に成長せずに抜けてしまうため、密度がどんどん低下していき、最終的には禿げあがってしまいます。

薄毛の進行度がわかる「ハミルトン・ノーウッド分類」

先ほど、AGAは前髪や頭頂部を中心に薄毛が進むとご紹介しましたが、その進行具合は個々人で様々です。その進行度を9つのステージに分けて分類したのが、「ハミルトン・ノーウッド分類」です。下記の図を参考に、AGAがどのような段階を経ていくのか確認してみましょう。

ハミルトン・ノーウッド分類」
薄毛の初期段階。前髪の生え際が少しM字状に後退
薄毛の初期段階。前髪の生え際が少しM字状に後退
前髪の生え際が後退し、周囲の人にも気づかれるレベル
前髪の生え際が後退し、周囲の人にも気づかれるレベル
Ⅱ型に加えて頭頂部がやや薄くなっている状態
Ⅱ型に加えて頭頂部がやや薄くなっている状態
Ⅱ型よりも薄毛が進行し、生え際がはっきりとしたM字に
Ⅱ型よりも薄毛が進行し、生え際がはっきりとしたM字に
Ⅲ型に加えて頭頂部の薄毛がO型になる
Ⅲ型に加えて頭頂部の薄毛がO型になる
M字の剃り込みが大きく後退し、同時に頭頂部も薄くなる
M字の剃り込みが大きく後退し、同時に頭頂部も薄くなる
Ⅳ型から進行し、前頭部と頭頂部の薄毛がつながりそうな状態
Ⅳ型から進行し、前頭部と頭頂部の薄毛がつながりそうな状態
薄毛が後頭部にまで広がる
薄毛が後頭部にまで広がる
Ⅵ型よりも進行し、側頭部も薄毛に
Ⅵ型よりも進行し、側頭部も薄毛に

自毛植毛とは?

自毛植毛とは、人工毛植毛とは異なり、自分自身の髪の毛を薄毛が気になる部分に植毛する治療方法のこと。最大のメリットは、しっかりと頭皮に定着すれば、その後はその部分から髪の毛が生え続けてくれることです。自毛のため、髪質が異なって違和感を覚えるということもありません。
また、薄毛になりにくい側頭部・後頭部の髪の毛を移植するため、移植後に再び薄毛が悪化する心配も少ないとされています。
外用薬・内服薬の場合は使用を続けなければなりませんが、自毛植毛なら、手術後に数回クリニックに通うだけで、それ以降のメンテナンスが必要なくなるというメリットも。

自毛植毛の施術~髪の毛の定着まで

自毛植毛の方法には、現在主に2つの種類があります。
一つは、後頭部・側頭部の広範囲をメスで薄く切り取り、薄毛が気になる部分に移植するFUSS(Follicular Unit Strip )法。もう一つは、髪の毛を一本一本移植するFUE(Follicular Unit Extraction)法です。
FUSS法のメリットは短時間で施術を終えられること、FUE法のメリットは傷跡が目立ちにくいことなど。カウンセリングを受け、施術範囲や頭皮の状態などから自分に合った方法を選ぶことが大切です。

植毛後、髪の毛が完全に定着して自然に生えそろうまでには、およそ半年から1年程度の期間がかかるとされています。気になる主な術後の経過は以下の通りです。

  • 施術後
    出血があるため、包帯を巻いた状態での帰宅。洗髪はNG。
  • 施術翌日
    再びクリニックを訪れ、施術部位の状態を確認。洗髪や外出時のケア方法についての説明を受けることも。
  • 1週間後
    術後4日あたりから施術部位が安定しだし、1週間後には徐々にかさぶたが取れはじめる。
  • 2週間後
    かさぶたが完全に取れ、埋もれていた髪の毛の先端が少しずつ出はじめる。
  • 1ヶ月~3ヶ月後
    頭皮の赤みが引き、髪を染めたり、パーマをかけたりすることが可能に。この時期に一時的脱毛が起こることも多い。
    • 一時的脱毛とは、施術2週間後~1ヶ月後にかけて起こりやすい症状のこと。施術部位から新たな髪が生えるため、一度髪の毛が抜け落ちてしまうのです。ただし、髪を育てるための細胞は定着しているため、いずれ新たな髪が生えてくるので心配はありません。
  • 4ヶ月~6ヶ月後
    施術部位と元々の頭皮との違和感がなくなり、新たな髪の毛が生えはじめる。
  • 7ヶ月~1年後
    髪の毛が順調に生え進み、半年から1年後にはすべての髪が生えそろう。

前髪薄毛の治療に自毛植毛が向いている?

自毛植毛による薄毛の治療は、後頭部よりも前髪部分の方がその効果を実感しやすいと言われています。
理由の一つは、移植が少ない本数で済むため。クリニックによって金額設定に差はあるものの、自毛植毛には最低でもおよそ33万円の資金が必要となります。
移植する髪の毛の数が多いほど、その費用はかさんでしまうことに。
前頭部は、髪の毛を伸ばしたり、別の部位の毛を流したりすることでボリューム感を出すことが容易いため、比較的少ない本数の移植でもその効果を実感することができるのです。
また前頭部は、後頭部と比べると植毛がしやすいのも理由の一つ。後頭部には「つむじ」があるため、植毛によって自然なつむじを再現する技術が要されます。
もちろん前頭部への植毛にも高度な技術が必要となるものの、後頭部に比べるとその難易度は下がるため、失敗も少ないとされています。

前髪の自毛植毛の費用

ここで、前髪への自毛植毛には実際どの程度の費用がかかるのかについて、当院のMIRAI法の料金をもとに算出したシミュレーションパターンを3つご紹介します。下記で登場する「グラフト」というのは、移植する毛包の単位のことで、株と呼ぶ場合もあります。1グラフトにつき数本の毛髪が生えており、目安として何本の毛髪になるのかについても参考として記載しています。

症状別の自毛植毛の費用の目安

CASE 1 浅めのM字修正にかかる費用

生え際から進行し始めた状態

Ⅲ型
植毛グラフト数 400グラフト~
毛髪本数目安 約1,000本~
施術費用
(分割払い)
616,000円~
(月々8,400円~)
モニター価格
(分割払い)
308,000円~
(月々3,000円~)

CASE 2 やや深いM字・前頭部修正にかかる費用

生え際から徐々に進行が目立ってきた状態

Ⅳ型
植毛グラフト数 800グラフト~
毛髪本数目安 約2,000本~
施術費用
(分割払い)
1,012,000円~
(月々16,400円~)
モニター価格
(分割払い)
506,000円~
(月々6,200円~)

CASE 4 前頭部・頭頂部の修正にかかる費用

生え際から頭頂部にかけて進行した状態

Ⅵ型
植毛グラフト数 1,000グラフト~
毛髪本数目安 約2,500本~
施術費用
(分割払い)
1,210,000円~
(月々20,400円~)
モニター価格
(分割払い)
605,000円~
(月々8,200円~)

他の治療と比べると?

薄毛の改善のための方法としては、生活習慣を見直して育毛に良いとされる食材を積極的に摂取するなどの民間療法、市販の医薬部外品を使った方法、病院やクリニックで処方された医薬品を用いる方法、そして植毛などが挙げられます。
民間療法で改善できる薄毛には限界があり、医薬部品・医薬品を用いた治療も、長期間使用を続ける必要があります。
他の治療に比べるとどうしても費用の高さが目についてしまう自毛植毛ですが、一度施術を受ければ半永久的に髪の毛が生え続けることを考えると、それだけのメリットは得られると言って良いでしょう。 また、人工毛植毛と違い、異物を移植するわけではないため、拒絶反応が起こる心配もありません。

話題の自毛植毛は、前頭部の薄毛にお悩みの方には特におすすめの治療方法です。
「長いこと前頭部の薄毛に悩んでいる」「現在の治療方法では改善に限界が見えてきた」「長期間の治療を続けるのは面倒」といったお悩みをお持ちの方は、一度自毛植毛を行っているクリニックに相談に行ってみてはいかがですか?

親和クリニック総院長 音田 正光

監修医師
親和クリニック 総院長

音田 正光 MASAMITSU ONDA

大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約十数年従事したのち、植毛手術を開始。

FUE手術の症例数は約2,000例超に上る。平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。

親和クリニックの自毛植毛と
他の自毛植毛との違い

親和クリニックの自毛植毛と他の自毛植毛との違い

親和クリニックの自毛植毛手術「MIRAI法」「NC-MIRAI法」と、従来の「FUE法」、メスを使う「FUT法」、「ロボットによる植毛」との違いとは?基本的な違いをわかりやすく一覧表にまとめました。

こちらのページを見た方におすすめのコンテンツ

COUNSELING 信頼のカウンセリング

信頼のカウンセリング

最善の医療で、 患者さまのお悩みにお応えします

髪のお悩みの中でも特に薄毛は、誰にも相談することができず、長年一人で悩まれている方が多い印象があります。
私たちはどんな方にも安心してご相談いただけるよう、話しやすい雰囲気を大切にし、患者様に最善の医療をご提供するため、専門知識、技術の研鑽に努め、本質的な問題解決に導く最大限のお手伝いを心がけています。
どんな些細なことでも結構ですので、私たち専門スタッフにご相談ください。

お電話でのお問合せ

電話受付:9:30 - 19:00

新宿院直通  0120-2323-24
銀座院直通  0120-3888-77
名古屋院直通 0120-3737-57
大阪院直通  0120-1212-16
福岡院直通  0120-6767-69