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髪の毛を染めることが常識のようになりつつあり、現在では男性向けの白髪染めなども販売されています。しかし、カラーリング剤は共通した化学物質が多く使用されており、それが毛根へのダメージとして蓄積されています。カラーリングの危険性とはどのようなものがあるのでしょうか。
多くの洗髪料で使用されているパラフェニレンジアミン
化学物質などによる染色は19世紀のヨーロッパで開発された技術です。それを元に染髪剤も作られるようになっていきました。現在でも使用されているのがパラフェニレンジアミンという成分で、工業用の染色剤にも使われることもあります。
髪の毛を染める程度では、身体への中毒性などが無いため、多く使用されている成分です。しかし、この成分は確実に毛根へとダメージを蓄積させています。
通常では微量なダメージに過ぎませんが、アフターケアをせずに長年使い続ければダメージが蓄積されるのは明らかです。
毛根がダメージを受けると髪の毛は復活しない
薄毛などに悩んでいる人にとっては常識といえる知識ですが、髪の毛自信が傷んでしまうと、元に戻ることはありません。
健康な髪の毛は、毛根から生えてくるからです。その毛根がダメージを受けてしまうことは、健康な髪の毛が生えてこないことを意味します。徐々に生えてくる髪の毛が細くなっていき、最終的には毛根自体がダメになってしまうこともあります。
自毛植毛は即効性がある薄毛対策としては非常に有効です。とくに自毛を使うことで、自然なボリュームアップをすることができます。
しかし、毛根自体にダメージがある場合、どんなに薄毛対策をしていても、健康な髪の毛が生えてこないので薄毛対策には毛根ケアは必須事項なのです。
カラーリング剤が悪いと分かっていても「じゃあ一切使用しない」という選択をするのは難しいことですよね。しかし、カラーリング剤には少なからず化学合成物質が含まれており、いずれも毛根へのダメージとなる可能性があることも事実。
できるだけダメージの少ない成分でできているカラーリング剤を選ぶだけでも、毛根へのダメージ対策の一歩となりますよ。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。