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「プラーク」は、口腔衛生の場面でよく耳にする言葉ですよね。
このプラーク、歯科領域では「歯垢」という意味で用いられますが、実は医学的に他にも用いられることがあります。
例えば血管プラークと呼ばれるものは、血管内にこびりついて血液や血流にも悪影響を及ぼすと言われています。
そしてその影響は、薄毛に及ぶこともあるのです。
血管プラークは体にどのような影響を与えるのでしょうか。ご紹介いたします。
血管プラークが剥がれると様々な病気の原因に
「血管プラークとは、血管内にコレステロールがこびりつき血管の壁を厚くしてしまうこと」を言います。
血管にプラークができてしまう原因は、食生活の乱れや不摂生な生活習慣、喫煙や飲酒などが挙げられます。
悪玉コレステロールが増加することで血管プラークができやすくなると言われていますが、初期の段階では自覚症状として感じる人はほとんどいません。
しかし、気が付かない間にもその症状はどんどん進行し、血管プラークが小さくなることはないまま状況は悪化していき、最終的には動脈硬化へと至ると言われています。
そして溜まったプラークが剥がれ落ちてしまうと、血流にのって脳や心臓に到達し、結果を詰まらせてしまうことも。
これが心筋梗塞や脳卒中など様々な病気の原因となってしまうと言われています。
血管プラークが薄毛につながると言われるのはなぜ?
他のコラムでも述べたように、薄毛は血行不良も大きな原因と言われています。
血管プラークができると、血管内が狭くなってしまうため血流の妨げとなるのです。
大きな血管ですらプラークによって詰まりやすくなってしまうのですから、より細い毛細血管はもっと詰まりやすいといえるでしょう。
毛髪に血液を送る血管に血管プラークが出来てしまうと、髪の毛に十分な栄養を届けることができずに、髪の毛の生育を妨げてしまい、薄毛に繋がるのです。
そして、加齢とともに血管プラークができるリスクは高まると言われており、「血管プラークが原因による薄毛」と気づかない男性もいらっしゃいます。
血管プラークを溜めない健康な生活を
血管プラークが出来る原因は、生活習慣にあると言われています。
コンビニ弁当やカップラーメンなど、偏った栄養バランスの食事が中心となっていると、悪玉コレステロールが発生しやすいとされているので、まずは健康的な食事を心掛けて下さい。
この際に、薄毛予防にもなる食材を意識して取り入れるとより効果的です。
根菜やショウガなど、体を温め血行を促進してくれる食材を多く取り入れるようにしましょう。
また、お酒を摂取する料にも注意。
アルコールを大量に摂取することで、血管は縮みやすくなってしまので、血管の状態がどんどんと劣化してしまうことがあります。
お酒はほどほどに控え、肝臓が休まらない、なんてことのないようにしてくださいね。
また、定期的な健康診断にて血管年齢を調べることも薄毛と血管プラークの予防になります。
年に数回は薄毛対策のためにも、まずは血管プラークを溜めない生活習慣を意識しましょう。
監修医師
親和クリニック医師
蔵持 大介 KENICHI TAKITA
監修医師
親和クリニック医師
蔵持 大介 KENICHI TAKITA
交通事故の怪我で眉毛部分を削らなくてはならなくなった男の子に、頭部の傷跡を切る際にでた髪の毛を眉毛に移植する施術をしたことをきっかけに自毛植毛に関心を持つ。
自毛植毛の専門医となってからは、患者さまの喜ぶ声をやりがいに、長い人生を満足できる計画性のある植毛デザインを提供する。