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皮脂の分泌が多い脂性肌の人は、肌がギドギト、テカテカしてしまいがちです。
ニキビなどの肌トラブルに悩まされることが多い脂性肌ですが、実は皮脂の過剰な分泌は薄毛の原因にも繋がります。
今回は、脂性肌と薄毛の関係、今日から始めたい対策方法をご紹介いたします。
実は重要な役割を果たしている皮脂
そもそも皮脂は、乾燥や外的刺激から肌を守るために分泌されるもの。肌や頭皮を健康に保つためには、適度な皮脂が必要不可欠です。
しかし、過剰に分泌されてしまうと、たちまち肌トラブルの原因になってしまうことに。
頭皮には毛が生えるための毛穴が数多く存在するため、顔や体がオイリーな脂性肌の人は、頭皮の皮脂も過剰に分泌されやすいと言えるでしょう。
皮脂づまりが薄毛の原因に!
皮脂が必要以上に分泌されると、毛穴がつまってしまいます。
皮脂がつまった状態の毛穴に生えた髪は、太く長く成長することができず、痩せて細くなってしまったり、衰えて抜けてしまったりするのです。
さらに、毛穴づまりを放置していると、皮脂が酸化して雑菌が繁殖しやすくなり、悪臭やフケの原因となってしまいます。雑菌が繁殖すれば、頭皮にニキビのような炎症が起きてしまうことも。頭皮に炎症が起これば、その部分から健康な髪が生えにくくなってしまうため、薄毛もどんどん進行してしまうのです。
また、炎症が悪化すれば、脂漏性皮膚炎などのトラブルに発展してしまう可能性もあります。
皮脂の過剰な分泌を招く生活習慣
頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまう原因は、もともとの体質のほか、普段の生活習慣にもみられます。
特に注意したいのは、脂っこい揚げものや肉類、糖分の多いスイーツなどを多く食べるといった食生活の乱れ。食生活を見直し、意識して野菜を食べるなどの対策を行うことで脂性肌が改善されるかもしれません。
また、「皮脂のベタつきが気になるから」と髪を洗いすぎてしまうのも要注意。
先ほどご紹介したように、皮脂は本来ダメージから肌を守るバリアのような役割を持っています。皮脂を落としすぎてしまうと、体は肌を守ろうとより一層皮脂を分泌してしまうのです。
皮脂づまりを防ぐためには?
皮脂の過剰な分泌や皮脂づまりを予防するためには、軽い運動を日々の習慣にして、代謝の良い体づくりをするのが効果的。
ウォーキングや水泳、筋トレなど、日課として続けられる程度の軽い運動を始めてみましょう。
代謝を改善して脂肪を燃焼しやすくすれば、皮脂の過剰な分泌を抑えることに繋がります。
いかがでしたか? 肌トラブルの原因として知られる脂性肌は、薄毛の原因のひとつでもあるのです。
生活習慣を見直して、栄養バランスの良い食事や運動を心掛けることが、皮脂の過剰な分泌の予防、薄毛の改善に繋がります。
監修医師
親和クリニック銀座院院長
安藤 善郎 YOSHIRO ANDO
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。
外科医として30年近くの研鑽を積んだのち、植毛手術に携わる。
科学的根拠に基づく「傷を痛くなく、早く、きれいに治す湿潤療法」の実践、啓蒙活動を行っていた実績を活かし、十分なインフォームドコンセントのもとに患者さまの満足を第一にした自毛植毛手術を提供する。